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2003年12月31日(水) 12月31日/一度限りの公演、当日 担当:みっきー おはようございます。 早いもので公演日当日を迎えました。 8:50 やっぱ朝は寒い〜。 集合場所の中央公民館前。 昨日で合宿を終え、家で爆睡してきました。 9時集合で、ちょい早くついたらmasterがいたのでノート借りて読んでたら書きたくなって書いてます。 おっとちらほらと人が集まってきた。 ・・・まだなかぢこないねー。 master!後ろ!寝癖でアフロがぺしゃんこだよ!? シキチャンは栄養ドリンク持参です。 もう全員?なかぢは?電話に出ない? ・・・やっぱなかぢ二度寝してんじゃないのー? 「どもども、脚本できたよー」 ・・・えっ? サ、 サ、 サイトウ氏ーー!!! 失踪してたサイトウ氏が来たんですけど!? リュックサックをしょってその右手には紙の束が。 無精髭と夜通し走ったと思われるくたびれた青黒いくまに不釣合いな恐ろしいまでに明るい笑顔。 てんやわんやの騒ぎの中 ぬ「ギャグの切れ端まとめんのたいへんだったよー」 サ「いやーできばえが楽しみだわ」 も「家においてあったクライマックスの沼に行くシーンまで、つなぎあわせてちゃんとやったよ」 サ「え?沼で終わりじゃないよ?」 え? ええぇーーーーーっ?! あの沼飛び込みシーンで終わりじゃないんですか?! ていうか、沼じゃなくてお台場の海なんですか?! ていうか、脚本に書いてあること、初めて知ることばかりなんですけど! 混乱する役者及びスタッフ。 コピーに走るおがゆとつる。 一同真っ白。 あっ、舞台監督のともちゃんが!!! ------------------------------------------ お昼ご飯休憩 担当:asa 今回の公演は厳しいです。 その証拠に、朝みっきーがこれを書いてから、誰も書いていない。 後々に読んでもわかるように簡単に今の状況を説明すると、サイトウ氏が新しい脚本を渡してから大変だったんだよ。目を通してから、企画としておもしろかったので急所新しい台本でやることになって(爆破とかあるから、こんな公演二度とできないもんね)、それでも新しい台本を丸々使えないからそれも書き直して、必死に頭に叩き込んだよ。 役者サイドはまだいいほう。役が変わるとか、ダンスとか演奏は大きな変更なし。 (それでも、細かい台詞は変わるし非常に大変なんだけど) それより何よりスタッフ。特にともちゃんのあんなにあわてた顔は、始めてみるんじゃないかな。 今も、ハンバーガー片手に何か難しい顔して地図と進行表をにらめっこしている。かっこいい〜。地下足袋が似合ってるんだよ。 おがゆも「足りないものが〜!!」と叫びながらどこかに行ってしまうし、しきちゃんは「予算が・・・・」と嘆いてる。 と、あれ?そあら君はつると運転のはなししている。前のバージョン覚えるの遅かったけれど、もう覚えたのかな・・・。と思ったらなんかエンジンをいじりだしているし。 流石に不安だから一人通し稽古でもしよう。 サイトウ氏のばかー!何も今日に出来上がることないじゃないか。 さらに何が一番腹立たしいって、今まで一生懸命考えた台本よりも、 こっちの方がおもしろいことなんだよ。 本番取り消して、他の日にしたらだめなのかなぁ。 ---------------------------------------------------- サイトウ氏です。今起きました。どうやらバスの一番後ろの席で気を失っていた模様です。 さまざまなものが散乱するバスの中、練習日誌が足元に落ちてました。とりあえず書いとこう。 で、なぜかバスの中には誰一人いないんですが、みんなどこへ消えてしまったのでしょう? と、周りの風景をよく見ると、ここは柏の某画材屋前。またとんでもないとこにバスを駐車したもんです。って言うかここって車両入れましたっけか?まあいいや。 多分みんなものすごい必死に買出しをしてるんでしょう。 まあ当然ですね、当日脚本変わっちゃうんだもん。ゲラゲラ。 いやー、昨日まで脚本をみんなに届けることに頭がいっぱいで、こんなことになるなんて想像する余裕すらなかったわー。 よく考えると、とんでもないことですよこれは。いやマジで。 日記見返してると、俺を捜索しに俺んちにみんなで寝泊りしてるし。 一度、しばらく学校に寝泊りしてて、久しぶりに自分の部屋に帰ってきたら、なんか部屋の様子がおかしい事あったもんなー。 なぜか使いかけのリアップの忘れ物とか。 ガンダムのプラモのポーズが微妙に違ったし。 だいたい枕の下に入れておいてあったメモ帳は、決してネタ帳なんかではなく、俺のごく個人的な日記です!人が大まじめで書いてる日記をネタ帳と勘違いしないように! あ、やべみんな帰ってきた。気まずいのでまたしばらく寝たふりしとこ。 みんな、ごめん。そしてありがとう。て言うかおやすみ。 ---------------------------------------------------- 17:00現在、しきちゃんです。 中途半端な時間だけど、すっげー腹が減った! っていうかこのドタバタで、スタッフの何人かはお昼を食べそこねました。 っていうわけで、現在、某ハンバーガーチェーン店の、いわゆる「ドライブス ルー」に突入したところなんですが…絶対にバスが通過することを予期してな いってこのシステム。 こりゃー無理だろ…。あ、あ、頼むから植え込みとか倒さないで。何か壊して、 弁償とか言われたら予算がないの。 …っくあぁー、ギリギリっすよ!内輪差は大丈夫?曲がりきれるのかこれ。 だから、全員で一斉にマイクに叫ばないの!店員さんが無言になっちゃったで しょ。あ、おれ?おれ季節限定のハンバーガーでお願い。 みんな、自分で注文した奴は自分で払ってねー!後で徴収にまわりまーす! …あ、あ、また毛が…。 ---------------------------------------------------- 20:45、masterです。 最後の調整も終わり、各自片づけ&休憩中です。 忙しくも、ふと時間が止まったような、つかの間の休息です。 …今、しきちゃんから栄養ドリンクをもらいました。ありがと。 21:00になったら、これまでの公演でずっとやってきた、いつもの「気合い入 れ」をやって、各自待機場所に移動します。 今後の予定としては、開場22:00。開演は22:30。 舞台監督率いるスタッフは、アナコミ伝統の移動指令室(兼物置)、ハイエース に乗り込みます。 公演中はこのハイエースを使ってスタッフは移動します。 でも、おがゆうさんはラストの大仕掛けを起動させるため、先にお台場に向かい ます。 舞台監督のともちゃんが、「君にしかできない大仕事なんだ」と、合宿中におが ゆうをその気にさせていました。どんな仕掛けかは、実は役者の中でも私master にしか知らされていません。みんなの驚く顔が、楽しみです。 おっと、そろそろ時間かな。よし、気合い入れ、やるぞ! ----------------------------------------------------- 21:15、masterです。 今、公演にむけて最後の確認と、気合い入れの儀式が終わりました。 役者である私は、開演までやることがないので、心を落ち着けてコンディション を整えておくだけです。 ですので、ここで、アナコミ伝統の気合い入れの仕方でも書き留めておきましょ う。 これは、リズムが非常に重要です。全員で指をぱっちんぱっちんとならしつつ、 リズムを合わせていきます。 なので、儀式の説明およびリズムのリードという栄養ある仕事は毎回、三男がつ とめています。 <〜アナコミ気合い入れの儀式〜>-- (円陣を組む) (♪指を鳴らし、体を揺すりながら) 「ア・・・」 「ナ・・・」 「コ・・・」 「ミ・・・」 「ア・・・」 「ナ・・・」 「コ・・・」 「ミ・・・」 (だんだんテンポを上げる) (体の振りも大きく、激しく!) 「ア・!」 「ナ・!」 「コ・!」 「ミ・!」 「ア・!」 「ナ・!」 「コ・!」 「ミ・!」 「アナログコミュニケーション!!」 「アナログコミュニケーション!!」 「アナログコミュニケーション!!」 「アナログコミュニケーション!!」 「だーーーー!!!!!」 (叫びつつ、真上に向かって全身全霊を込めたジャンプ) (腕を突き出すかどうかはお好みで) ----------------------- 以上です。前半はいいのですが、後半は1拍に 「アナログコミュニケーション!」 というやたら長い劇団名を押し込めているので、かなり高レベルの滑舌と肺活量 が求められます。 公演前の気合い入れが基礎練習の確認になってるなんざ、すばらしいですね。そ の点スタッフにはやや不評ですが、不評でも強引に続けるのが伝統ってもんで す。 「アナログコミュニケーション!」の部分でいやでもテンポが落ちるのに、その 後の「だー!」で強引にMAXテンションに持っていく構成も、今更ながらやや強 引すぎる気がしますが、これも伝統です。円陣を組んでいるので、ジャンプの 際、真上に飛ばないとぶつかりあって怪我をします。アナコミ以外の人が急に チャレンジしてはいけません。危険です。 さて、そろそろ、お客さんの一部としてバスに乗り込むために、役者は街に一度 散ります。 では………みんな、がんばろう!! 打ち上げでは、飲むぞ!! ----------------------------------------------------- 柏のダブルデッキにいるasaです。 いまここにtenkoちゃんと、もんこといるのですが、 ビニールシートを敷いて、ノートを書いていたら路上詩人と間違えられました。 おもしろかったので、 「楽しいと思うと楽しくなってくる。 つまらない人生でも無理やり笑おう」 とよくわからない詩を書いてあげました。 だからノート破いちゃったの。ごめんね。 ----------------------------------------------------- 22:05 客入れ開始 しきちゃんです。 いま、客入れが始まりました…と思ったら、もうほとんど埋まってます…。すご い! ----------------------------------------------------- 22:30 開演 書いた人→もんこ きゃ〜!!はじまったよ!!とうとうはじまっちゃったよ!!どきどき〜 たった今、開演しました。 ガイドも兼ねてる運転手のつるが「本日はアナログコミュニケーション第4回公 演におこしくださりまして…」ってガイドさんマイクでご挨拶してる。 なんか変な日本語。 ぷぴぴ。 お客さんに混じってすわってるもんのまわりは、右隣にカップル、左隣に芝柏の 友達(!!)、前にはおばあちゃん(!?だいじょうぶかな、このバスこの後大変な ことになりますけど…)、後ろから座席を蹴ってくるのはちびっこだ。みんな酔 わないでね〜 あ、挨拶おわって、バス走りはじめたよ! 柏駅をでて、これから6号にはいってゆく。(のかな?)。もんはいまいち場所と かがわかんないんだよね。 だいじょぶかな。なんとかなる。かな。 あ〜どきどきする。 もんこの出番はまだ先なので、しばらくはお客さんのフリして客席で日記かけ ちゃうんだ。でも酔わない程度にしよっと。 いきなり隣の私が立ち上がったら、まわりの人びっくりするかしら。中途半端に 登場しようとしたら、隣の友達に「もん、静かにっ!!」ってしかられそうよ。 気合いいれなきゃ。だれも口をはさめないように登場のセリフをゆわなくちゃ。 どきどき。 それにしてもスチームドラム入りの荷物、異様にでかいよ!おばあちゃんごめん ね。 ほかの役者さんも、客席のどこかにいるはずなんだけど、もんのところからは tenkoしかみえないなぁ。 いぇ〜い、tenko! あ。手ふろうとしたら、目でおこられたっ むー。 でもって、今バスは6号を松戸方面にむかってる(と思う)。さすがに今夜は道 空き気味だね。よかった。 さりげにちょびっと後方にハイエースも併走中。 まだ何ごともなくバスはひた走ってる。 お客さんはさっき話してたつるがまた何かしゃべるはず。って思ってるのかな?? まだなにも起こらないから、どこかに着いたらお芝居が始まるとおもってるのか も。うししーっだ。 あぁっ!そんなこんな思って書いてたら、もうすぐじゃん!! もうすぐオカマがバスジャック〜! わくわくっ わくわくわくっ ん??あれ?あらら?すっぱいみず… なんだか日記書いてたらやっぱり酔ってきたちっく。 うえ〜ん じゃ日記tenkoにまわしちゃえ! はい!! ----------------------------------------------------- 22:35 担当:tenko ↓現在の進行 ----------------------------------------------------- 国道6号線を走行中、 南柏付近で某ショッピングセンターを通り過ぎようとした時 道路に飛び出しバスを止めようとする人影が。 どうやら男性っぽいが、妙に内股小走り。 急停車するバスに、前の座席にめり込みつつ乗客が体を起こすと、 甲高い声でドアを叩く音がしてなにやら騒がしい。 「乗せて!乗せなさい!(やや怒り気味)・・・乗せろこの!」 ドアを蹴破って現れたその人の手には大きなバッグと猟銃がキラリ。 乗客に緊張感が走る! 「あんたたち動くんじゃないわよ!!」 突然そのオカマがどすのきいた声で叫び、猟銃を乗客に向ける。 あまりの一瞬の出来事に静まり返る車内。 その沈黙を破ったのはオカマだ。「行って」再び走り始めるバス。 あまりに堂々とした立ち姿に似つかわしくないピンクのスカート。 後方の乗客が 「オレ見たよ!お昼のニュースで松戸で銀行強盗があったって! 特徴は女言葉の男性・・・・・・・・・こここ、こいつ!?」 「うふふ。そうよ。命が惜しかったら動くんじゃないわよ。」 かくして銀行強盗帰りのオカマによってバスジャックされたまま 東京方面へ向かう一台のバス。 沈黙したまま何分が経過しただろうか。 説得を始めるひとりの乗客。 苦労してはげてしまったことを笑い話にしながら母親が泣いてるぞ、 と語ったところまではいいが、 田舎のおばあちゃんを話題にしたところで 私のおばあちゃんはウチで元気にオカマしてるわよ!とあえなく敗退。 突如、テレビで見なくなってひさしすぎる三瓶の物まね(しかも激似)をする女 がいたり、笑えない一発ギャグを言って「ね、おもしろいでしょう」と一人で笑いがとまらない乗客がいたり、各自が好きなことをやり始めててんやわんやの大騒ぎ。 その勢いで幾人かの乗客が踊り始める。 どうやら極限状態で我をを完全に失っているらしい。 意味不明の混沌の渦に巻かれながら大晦日の夜をバスは疾走して行く。 ----------------------------------------------------- 進行は以上。 バスは無事Aポイント(松戸)を通過。 現在東京方面に順調に進行を続けています。 国道の流れるスピードが以外に速くて、ぬまっち(オカマ)の飛び出しはかなり 危険でした。 インカムから聞こえもれるバス内の状況は今までにない盛り上がりぶり。 今のところ、進行、時間通りです! ----------------------------------------------------- 22:40 担当:ぬまっち ↓現在の進行 ----------------------------------------------------- あ、警察に連絡すれば良いんじゃない! 突然立ち上がってそう叫んだおばあちゃんにははどっきどきだった。 オバアチャンがそんなにきびんにうごくなんて・・・ はっきり行ってびびっっちゃいましたわよ。 だって、これお芝居なのにぃー おばあちゃん本気にしないでぇー!! と、とめようとしたその矢先、 「ちょっとまった!」 との声。 誰!? 私が止めるならまだしもほかにも警察に通報されて困ってるひとって? なんとおばあちゃん以外の乗客全員がいっせいにちょっとまったコーっる!! あら? 皆さんなかなか気が合うじゃない! と話をを聴いてみればなんと皆さん警察からおわれる同業者の皆さん! え? 私は一人じゃないの!? それなら私もまだがんばれる!! 皆さんとなかよくなった私はこのまま逃げ続けます!! 私は一人じゃない!!! ----------------------------------------------------- この続きは2004年1月1日の日記ページに! ----------------------------------------------------- |