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■ Jimi Hendrix / LA Forum 26th April 1969
ジミ・ヘンドリックスの12,000枚限定のCD『LA Forum 26th April 1969』(Alchemy Entertainment, PILOT200) が、4/26に発売された。一見ブート風のCDではあるが、タワーレコードやHMV、レコファン等の店頭でも販売されている。
ディスク1は、1969年4月26日のL.A.フォーラム公演をサウンドボード録音で約79分収録(オーディエンス録音とする方もいる)。ジミの4CDセット『Lifelines』(廃盤, 1990年発売)のディスク4(1969年4月26日のL.A.フォーラム公演, 約70分収録)ではカットされていた「Foxy Lady」も収録されている。 音に関しては、『Lifelines』のディスク4における、左右のチャンネルにベースとドラムが振り分けられた、音像のやや遠いミックスとは異なるラフ・ミックスとなっており、『LA Forum 26th April 1969』の方が随分と迫力のあるサウンドに聴こえる。ただ、『Lifelines』のディスク4と、『LA Forum 26th April 1969』のディスク1の音質の優劣については、好みなど個人差もあるだろうし、一概には言えないかもしれない。
ボーナス・ディスクであるディスク2には、公式ではジミの最後のライヴ(クラブでの飛び入り演奏を除く)となる、1970年9月6日にドイツで行われたラヴ&ピース・フェスティヴァルをオーディエンス録音で約77分収録。音質は、当時のオーディエンス録音のブートと比較すると平均的なレベルだと思う。ジミ等のブートでかつて有名だったMidnight Beatレーベルの『Love & Peace』を始め、ジミのマニアにはお馴染みの音源でもある。
ちなみに、先ほど少し触れたジミの4CDセット『Lifelines』(廃盤, Reprise, 1990年発売)は、1988年にアメリカのラジオ局で放送されたドキュメンタリー『Jimi Hendrix: Live And Unreleased』を収録したもので、ディスク4には、ドキュメンタリーの最後の1時間に放送された1969年4月26日のL.A.フォーラム公演が約70分収録されている。「Foxy Lady」は未収録だが、その「Foxy Lady」は、1990年に再発されたCD『The Jimi Hendrix Concerts』(廃盤, Reprise等)にボーナス・トラックとして収録されている。
『LA Forum 26th April 1969』(Alchemy Entertainment, PILOT200)は、ジミの遺族が音源等を管理するEXPERIENCE HENDRIXの作品ではないし、承認も受けていないので、限りなくブートに近い商品のはずである。音質等を考えると、ジミのマニア以外は手を出さないか、購入するにしてもジミのブートを買うつもりで購入するのが無難だ。
2004年06月14日(月)
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