10月26日放映のNHKサキどり↑から・・・厚労省の最新調査によると、ナント成人の約8割が虫歯、歯周病。しかも放っておくと肺炎や糖尿病などにつながるリスクがあるという研究報告も!そこでお口をキレイに保ち、健康にする「口腔ケア」に注目!最新事情をご紹介。★医療・介護・企業も大注目 みんなでケアだ!お口の健康★先月、都内で開かれたお口の健康やリハビリに関する学術大会。全国から医療や介護の関係者6000人が集まりました。なかでもひときわ盛況だったのが、口腔ケアに関する講演。会場内では、最新口腔ケアグッズの展示会も開催されていました。化粧品メーカーと家電メーカが共同で開発した携帯用電動歯ブラシに、歯の表・裏・噛み合う部分を同時に磨ける歯ブラシ。さらにお口の中がキレイに保たれているかをチェックできる、細菌カウンターも。現在、2000億円規模と言われる口腔ケア市場は、今後さらなる成長が見込まれています。虫歯や歯周病予防で大切なのは、とにかく歯磨き。効果的なのは寝起きと就寝前、1日2回の歯磨きだと歯医者さんは言います(ホンマカイナ???)。ところが、サキどりがアンケート調査を行ったところ、1日1回、または全く磨いていないという人は、なんと全体の17%。その理由の半数以上が「忙しい」「面倒くさい」というものでした。これはマズイ!なにか良い解決策はないかと探し求めたサキどりが訪ねたのは、とあるベンチャー企業。なんと、場所を選ばず歯磨きが出来る、画期的な商品があると言うんです。★超高齢社会の「救世主」 "飲み込める"歯磨き粉★それは、口をゆすぐ必要がなく、飲み込んでも大丈夫な歯磨き粉。そのヒミツは、歯磨き粉の成分、おからと梅にあります。おからの中にすむ乳酸菌が作る抗菌成分と、梅のエキスから成るものが、虫歯菌などの原因菌に強く作用するのです。化学物質ではない、天然由来の殺菌成分なので、飲み込んでも胃の中で消化されて害がないといいます。めんどくさがり屋さんにもってこいの、飲み込める歯磨き粉。実はこのアイデアのきっかけとなったのは、歯磨き粉の生みの親、このベンチャー企業代表・手島大輔さんの父親、廣一さんの存在にありました。2年前、胃がんに冒された廣一さん。次第に体力が低下して、歯磨きの際、うがいさえも難しくなってしまいました。「(手島さん)誤って歯磨き粉を飲み込ませてしまったことがあって。逆におなかを壊して体を弱らせてしまったことがあったんですね。"飲み込んでも安心"な歯磨き粉があったらいいんじゃないかなと。」当時、化粧品のコンサルタントをしていた手島さんは、飲み込んでも安心な歯磨き粉を作ろうと、起業。しかし殺菌力を持ちつつ、体が弱っている人が飲み込んでも大丈夫、という成分はなかなか見つかりませんでした。そんな手島さんの前に現れたのが、食品会社の研究員だった永利浩平さん。地元の大学と連携して、食物由来の体に害のない殺菌成分を開発。その実用化を進めていたとき、手島さんと出会ったのです。運命の出会いから1年後、飲み込んでも安心な歯磨き粉が完成。いま、全国170の医療機関や障害者養護施設で使われています。病気や障害が原因でうがいが難しく、歯磨きが出来なくなった患者達。そのまま放置しておけば、口の中に細菌が繁殖し、肺炎などになってしまうリスクを抱えていましたが、手島さんの歯磨き粉によって、口の中を清潔に保ち、安心して生活できるようになりました。★企業も注目 虫歯・歯周病予防 期待大!?医療費削減の切り札★東京・中央区にある、大手IT企業。この会社では、予防歯科専用の部屋を設けて、歯科医師がマンツーマンで社員に歯磨き教育を行っています。会社の中では、歯科医師が毎日のように社員の口の中をチェック。チェックが済んだら、次は歯科衛生士による歯磨き指導です。磨き残しが多い部分に歯ブラシをどうアプローチするのか、持ち方や、顔の角度までも実践指導します。さらに帰り際には、症状に合わせた口腔ケアグッズもプレゼント。この会社では、子会社や関連会社にも"歯磨き社員"を増やしてきました。その結果、「口臭が無くなった」「歯医者に行く回数が減った」など社員のお口の状態が改善。さらに、この8年間で歯科医療費が3200万円も削減。嬉しい成果を上げています。明日に続きます♪