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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】

2005年05月28日(土) 健康へのデザイン たばこのない生活−5

読売新聞の医療ルネサンスというコーナーに「健康へのデザイン たばこのない生活」というシリーズが掲載されているので、是非、紹介しておきます。
転載にあたり、実名等はイニシャルに置き換えるなどさせていただくことをお断りしておきます。

第5回目の今日は《「対策」欧米にほど遠く》

  喫煙席(左)と禁煙席(右)が入り口から別々に分か
  れているカナダ・カルガリーの飲食店(Nさん撮影)→

子供連れでファミレスの喫煙席に座る。
日本で当たり前に見られる光景。
これで良いのだろうか――。

たばこは、喫煙者本人だけではなく、流れてきた煙は周りの人にも影響を与える。
受動喫煙の実態調査に取り組むT研究員のNさんは、昨年春に訪れたカナダで、飲食店での徹底した対策ぶりに目を見張った。

全面禁煙か、そうでなくても喫煙席は一般の席から完全に独立した部屋として仕切られ、煙は一般席に流れ込まない。
喫煙席は店の入り口も別で、ドアには「18歳未満の入室は禁止」との表示がある。

「分煙は、ここまでやらなければいけない」とNさんは納得がいった。

飲食店の禁煙化はアメリカやカナダ、オーストラリアばかりではなく、最近では、葉巻の産地であるキューバやパブで有名なアイルランド、イタリアなど世界的な潮流となりつつある。

日本でも一昨年5月に施行された健康増進法で、飲食店を含む公共の場所の受動喫煙防止が初めて法律に盛られたが、取り組みは欧米とはほど遠い。
各国の法律では、禁煙化や分煙は罰則が伴う義務なのに対し、日本では単なる努力規定に過ぎないからだ。

法施行後に、Nさんと全国飲食業生活衛生同業組合は中小の飲食店1200店にアンケートを行った。
禁煙や分煙について「顧客が減る」「資金がない」などの理由で8割が対策をとっておらず、うち6割は将来も予定がないと答えた。

喫煙席がある店でも、仕切りがなく、禁煙席に煙が流れ込んでしまう「不完全分煙」の例が少なくない。
Nさんは「強制力のある法規制が必要」と話す。

不完全分煙は、新幹線の車内も同様だ。
喫煙車に隣接する禁煙車内には、ドアの開閉の際に煙が流れ込む。
S医大のYさんとNさんらの昨年の調査では、国が定める分煙基準を上回る数値だった。

日本循環器学会など医学関係の9学会は今年、JR各社に対し、新幹線の全面禁煙化を求める2度目の要望書を提出した。

2月に発効した「たばこ規制枠組み条約」が掲げる消費削減策の一つが、たばこの値上げ。
購買力の弱い若者の喫煙率を下げる効果が高い。
カナダや南アフリカなどでは功を奏し、韓国でも値上げを打ち出した。

一方、日本は先進国の中でとりわけ、たばこが安い。
欧米とは実質的に数倍の開きがある。健康には、社会環境のデザインも大切なようだ。

                            ★

たばこの価格比較と値上げの効果
世界保健機関(WHO)の2001年のまとめでは、マールボロ1箱が、日本280円に対し、フランス375円、米国440円、英国750円、ノルウェー775円と数倍高い(円レートは当時)。
世界銀行の試算では、平均10%値上げすると世界中で4000万人が禁煙し、たばこによる死者が1000万人減るという。


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