☆★☆IN THE LIFE☆★☆...あすか

 

 

不公平 - 2002年03月01日(金)

初めて、家を飛び出した。
親に黙って家を出た。
何処へ行くとも告げずに。

4人の子持ちの年上のお友達の所へ泣きついた。
少しはすっきりしたけど、やっぱり心は晴れない。

どうしてそんなことをしたのか。

妹の彼が家に来た。

結婚が早まるらしい。

で、先日私は会っていなかったので、あとで紹介するからと母に言われた。

私は正直言って会いたくなかったし、話す気もなかった。

私の中の訳のわからない感情は大きくなっていて、どうしようもなく涙が溢れた。

耐え切れなくて、黙って家を出た。

いつもいつも思ってきた事。

私と妹の扱いが違うこと。

私は小さい頃から、親に厳しく育てられた。
食が細くてミルクを飲まない子だったから、親が心配してしっかりご飯を食べさせた。
残すと怒られたし、全部食べるまで寝かせてもらえなかった。

そのことに関しては、両親に感謝している。
だって、そのお陰で今はきちんと食事が食べられるようになったのだし、少し身体の弱いところもあるけれど、普通に生活できる。

妹は食も細くなく普通に食べられる子だった。

でも、両親は妹が食事を残しても何も言わない。
決して怒らない。

それは不公平だとずっと思ってきた。

私がやって怒られたことは、同じことを妹がしても怒られない。
それは私が前例を作ってしまっているから。

でも、それも不公平だ。

「お姉ちゃんだから我慢しなさい」

そういう言葉を何度も何度も言われてきた。

我慢してきた。
姉だという自覚を植え付けられてきた。
そうやって頑張ってきた。

でも、妹は妹だと言う自覚をもっていたのだろうか?
そんな自覚は無いだろう。
彼女は何も考えてはいないのだから。

たった二人の姉妹。

私は長女という大きな荷物をいつの間にか背負い込んでしまった。
女二人だから、私が姉だから、この家を継がなければいけないといつの間にか思い込んでしまった。

妹はそんな事は考えたことも無いだろう。

私の中の結婚相手の条件。

それは、婿養子に入ってくれる人。

両親はそんなこと考えなくてもいい。

そう言ってくれる。

でも、小さな頃からずっと思い込んでいた私の心はどうしていいのかわからなくなっている。

妹に対する、ただの嫉妬かもしれない。

妹は何もかも順調で、私は何も無い。

結局、去年の今ごろ元彼に振られたことが大きなネックになっている。
あの失恋から、未だに立ち直れないでいる。

周りの友達はみんな幸せで、結婚したり、出産したり。

私一人だけが取り残されているようなそんな気分になってしまった。

先日、友達が言ってた。
「お互いに変な男に捕まって、タイミングを逃してしまったのかもしれないね」

そうかもしれない。

借金だらけの彼と付き合い、結婚しているのを隠していた人と付き合いそうになったり、「もっと若い子がいい」と去っていった男と付き合っていた。

大事な時間を無駄に過ごしてしまったのかもしれない。

母の言葉が全て、私を責めているように聞こえる。
母は責めてはいないというけれど、私には責めているように聞こえるのだ。


今日、泣きついた友達が言ってくれた。

「今は、見たいものだけ見て、やりたいことだけすればいい。
見たくないものは見なくていいし、聞きたくないものは聞く必要はない。
そうしないと、あすかちゃんが倒れてしまうから・・・。
きっと、いつか受け入れられる日がくるから。今は無理しなくていいんだよ」


ありがたかった。


3時間ぐらい付き合ってもらって、車の中で話をしていたら、心配した母から電話がかかってきた。
私は友達が隣にいたけど、泣き叫んで訴えた。
母はとても悲しそうな声が電話の向こうから聞こえてきた。
そして、一生懸命謝っていた。

母が悪いんじゃない。
誰も悪くはない。
誰かが悪いと言うなら、それは私の思い込みのせいだ。

でも、自分の気持ちを誰かにわかって欲しかった。
必要な存在なんだよって言って欲しかった。

何処にも感情をぶつける場所が無かった。
今までずっと我慢してきたから。

寂しくて、辛くて、もう消えてしまいたいと思ったことが何度あっただろうか。
小学校の頃、苛められていた時も、何度も思った。

でも、親は私が苛められていたことを知らない。

親に心配かけたくなくて、何もいえなかったから。

今日は、少しだけ自分の本音を吐き出せた気がする。

お母さんごめんね・・・。








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