TOM's Diary
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2013年07月10日(水) クラス優勝

挑戦五年目の今年は、なにかが違っていた。

ツインリンクもてぎで毎年開催されているJOY耐、ツーリングカーで争われる7時間耐久レースのことである。

これまで何度も辛酸を味わってきたこのレース。
毎年毎年、今年こそは勝つぞと言う意気込みが報われないまま気が付けば5回のレースの日が近づいていた。
遊び半分だった初年度でさえ、来年もう少しきちんとやれば勝てちゃうんじゃない?と思われた。その後も毎年惜しいところまでは来ていた。

だからこそ今年こそは、今年こそはと続けてこられたのだろう。

それにしても、よくも毎年あと一歩のところまで来て勝利を逃してしまう。
勝利の女神なんて本当にいるのだろうか。
一度くらい勝たせてくれたっていいじゃないか。

7時間もの耐久レースともなると、途中必ずどこかの歯車のかみ合わせが悪くなる。
もちろん、レース中の接触事故やドライバーの熱中症、ガス欠でスロー走行を余儀なくされるなど、不可抗力のようなこともある。
だがそれ以上に歯車の噛み合わせが悪いレースは後悔が残ってしまう。

各自の役割がこなせていなかったり、逆に人の役割にまで手を出したり。
ピット内とサインボードエリアの連携不足、ドライバーとの情報交換のミスが発生することもある。
やることがなくなってぼんやりほかのクルーのやっていることを眺めているクルーがいたりすると、ほかのクルーのイライラさせたりすることもある。

みんな一生懸命やっているだけに、どうしてもなぜそんなことになってしまうのかが見えてこない。

しかし、勝ってみてよくわかった。

今年はみな冷静だった。
余計なことをするクルーは一人もいない。
逆にやるべきことはすべてできていた。
情報収集もうまくいき、役割分担もきちんとできていた。
すべてが計画通りに動いた。

もちろん、ライバルチームのトラブルもある。
作戦もよかったし、レギュレーションも我々の作戦に味方した。

勝てるときには勝てる空気が出来上がっている。
なにが起こっても勝てるときには勝てる。

そして、五年目の挑戦である今年、ついに念願のクラス優勝を果たすことができた。

こんなにうれしいことはない。
チームのみんなありがとう。
そしてなにより、こういう経験をチーム監督と言う立場で味あわせてくれたチームオーナーに感謝!


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