TOM's Diary
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挑戦五年目の今年は、なにかが違っていた。
ツインリンクもてぎで毎年開催されているJOY耐、ツーリングカーで争われる7時間耐久レースのことである。
これまで何度も辛酸を味わってきたこのレース。 毎年毎年、今年こそは勝つぞと言う意気込みが報われないまま気が付けば5回のレースの日が近づいていた。 遊び半分だった初年度でさえ、来年もう少しきちんとやれば勝てちゃうんじゃない?と思われた。その後も毎年惜しいところまでは来ていた。
だからこそ今年こそは、今年こそはと続けてこられたのだろう。
それにしても、よくも毎年あと一歩のところまで来て勝利を逃してしまう。 勝利の女神なんて本当にいるのだろうか。 一度くらい勝たせてくれたっていいじゃないか。
7時間もの耐久レースともなると、途中必ずどこかの歯車のかみ合わせが悪くなる。 もちろん、レース中の接触事故やドライバーの熱中症、ガス欠でスロー走行を余儀なくされるなど、不可抗力のようなこともある。 だがそれ以上に歯車の噛み合わせが悪いレースは後悔が残ってしまう。
各自の役割がこなせていなかったり、逆に人の役割にまで手を出したり。 ピット内とサインボードエリアの連携不足、ドライバーとの情報交換のミスが発生することもある。 やることがなくなってぼんやりほかのクルーのやっていることを眺めているクルーがいたりすると、ほかのクルーのイライラさせたりすることもある。
みんな一生懸命やっているだけに、どうしてもなぜそんなことになってしまうのかが見えてこない。
しかし、勝ってみてよくわかった。
今年はみな冷静だった。 余計なことをするクルーは一人もいない。 逆にやるべきことはすべてできていた。 情報収集もうまくいき、役割分担もきちんとできていた。 すべてが計画通りに動いた。
もちろん、ライバルチームのトラブルもある。 作戦もよかったし、レギュレーションも我々の作戦に味方した。
勝てるときには勝てる空気が出来上がっている。 なにが起こっても勝てるときには勝てる。
そして、五年目の挑戦である今年、ついに念願のクラス優勝を果たすことができた。
こんなにうれしいことはない。 チームのみんなありがとう。 そしてなにより、こういう経験をチーム監督と言う立場で味あわせてくれたチームオーナーに感謝!
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