TOM's Diary
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今、日本ともめている中国とはどう言う国だろうか? 正確に把握している人はどれほどいるだろう? 私の周りにいる人、数人に聞いてみたがそれとなくは知っていても詳しくは知らないようだ。
私自身も実はあまり詳しくないが、太平洋戦争当時日本と戦っていた中国は蒋介石率いる中華民国である。現在の中華人民共和国とは別の国だ。 終戦後、中華民国は中国共産党との間で内紛が続き、中華民国の首都南京が中国共産党により陥落されて以降、急速に勢力が衰え、中華民国は事実上台湾のみを支配するようになったのである。 同時に中国共産党により中華人民共和国が樹立されたのである。これが現在の中国である。
中国は日本に対し、国家として戦争に対する謝罪を求めているが、実際に戦争をしていたのは中華民国であり、中華民国は日本は謝罪済みであることを認めているそうだ。(なのに実際には戦争をしていない国から謝罪を求められるのはいかがなものであろう?という素朴な疑問を持つものがいても良さそうだが・・・)
しかし、謝罪が必要かどうかは別として、その辺の歴史的なことを日本ではきちんと教育されていないように思う。 私などは日清戦争を「中国との戦争」と教わった。教科書にどう書いてあったかは記憶にないが、少なくとも先生はそのように言っていた。中国ではなく、清朝との戦争である。これだけなら些細なことだが、それだけではない。中華人民共和国が中華民国に取って代わったなどと言う近代史などはまったく触れられていない。 中国の歴代王朝の名前などを覚えさせられ、それで中国の歴史は終わりだった。(いや私にはそれさえも、とても覚えきれなかったが・・・)しかし、それだけではまるで日本の年号を覚えているのと同じような錯覚をしてしまう。日本は実権を伴なっていたかは別にして天皇が代々支配しており、中国とはまったく状況がことなっていることがきちんと教えられていないように思う。 現在の社会科の教科書がどのようになっているか知らないが、当時とそれほどかわってないのではないかと思う。あのような教育で中国をきちんと理解できるとは思えない。
もちろん中国も日本のことを正しく理解しているとは思えないが双方がお互いに相手を理解しあおうと言う努力をしなければなんの解決にも繋がらないと思う。
今日本にとって中国は政治的にも経済的にも非常に密接な関係にある。その中国のことを知ることはとても大事なことである。日本においてはせめて中国の歴史くらいはただしく教えてもらいたいものだ。
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