TOM's Diary
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週末のある日、暑い一日だった。 日差しが強く、少し歩いているだけで汗が噴出してくる。
一雨降って町中を冷やして欲しい。 そんなことを考えていたら、用事が済み家路についた頃、空模様が 怪しくなってきてしまった。家に帰り着くのとどちらが早いか。 急いで帰らなければ・・・ 途中の乗り換え駅で空はまるで夕暮れ時のように暗くなってきた。 今すぐ雨が落ちてきてもおかしくない空模様。なんとか家までもって もらいたいと、電車の出発をいらいらしながら待つ。
ついに、激しい雨が降ってきた。
ホームの上や隣の電車の屋根の上に激しく雨が打ち付け、水煙のように なっている。日中の強い日差しで焼けたように暑くなったコンクリート が一気に冷やされていくようで気分がよい。開いた電車のドアから流れ 込む風も幾分冷たいように感じる。
さきほどまでは、雨が降るまでになんとか帰りたいという焦りが あったが、その焦りも雨に流されたかのように心に余裕ができた ようだ。 雨が降る前に家に帰り着くのはもう無理だが、むしろ気温が下がった おかげで駅から家に歩くのに汗をかかずにすむかもしれない。 雨が上がるまで駅前のコーヒーショップで時間をつぶそうか。 そんなことを考えながら、のんびりとした気分で電車の発車を待った。 一日の疲れも雨で洗い流されたような気分だった。
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