TOM's Diary
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2005年06月06日(月) 夕立

週末のある日、暑い一日だった。
日差しが強く、少し歩いているだけで汗が噴出してくる。

一雨降って町中を冷やして欲しい。
そんなことを考えていたら、用事が済み家路についた頃、空模様が
怪しくなってきてしまった。家に帰り着くのとどちらが早いか。
急いで帰らなければ・・・
途中の乗り換え駅で空はまるで夕暮れ時のように暗くなってきた。
今すぐ雨が落ちてきてもおかしくない空模様。なんとか家までもって
もらいたいと、電車の出発をいらいらしながら待つ。

ついに、激しい雨が降ってきた。

ホームの上や隣の電車の屋根の上に激しく雨が打ち付け、水煙のように
なっている。日中の強い日差しで焼けたように暑くなったコンクリート
が一気に冷やされていくようで気分がよい。開いた電車のドアから流れ
込む風も幾分冷たいように感じる。

さきほどまでは、雨が降るまでになんとか帰りたいという焦りが
あったが、その焦りも雨に流されたかのように心に余裕ができた
ようだ。
雨が降る前に家に帰り着くのはもう無理だが、むしろ気温が下がった
おかげで駅から家に歩くのに汗をかかずにすむかもしれない。
雨が上がるまで駅前のコーヒーショップで時間をつぶそうか。
そんなことを考えながら、のんびりとした気分で電車の発車を待った。
一日の疲れも雨で洗い流されたような気分だった。


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