『誰かと寝たい』 俺が、関東圏から地元へ帰る夜行電車を待っている時、E嬢が漏らした言葉。 もちろん、『SEX』と言う意味らしい。 彼女は、その後で、「やっぱ、冬は寂しいからね」と言った。
俺は…どうだろう。 寂しいのは認めるが、他人と寝るのは、実は好きじゃない。 好きじゃないのか、恥ずかしいのか、良くわからない。 快楽があるから、きっと好きなんだろうが、その後での気恥ずかしさがとてつもなく嫌なんだろう。
だから、黙っていると、「そう言うの、嫌い?」と聞かれた。 特に今日にも無かったので、「興味無いな」とだけ、答える。 まぁ、俺の場合、ひっくるめて『面倒』と言ってしまうと、実も蓋も無い。
『面倒』と俺が言うと、やはりE嬢は、「そう言うの、良くないよ」と言う。 解っているんだが、面倒なもんは、面倒らしい、俺は。
『早く60年たってしまえ』。 こう言ったら、E嬢は、激しく嫌がっていた。 「まだ遊びたい」そうだ。 遊ぶ。 俺は、あまり遊べなかったような気がする。 今でこそ、そこそこ遊ぶようになったが、それでも、家に帰ってくるのは、早いと昼の12時くらい。 いや、E嬢から見れば、きっと遊んでいない部類に入るんだろう。 でも、俺は、あまり遊ぶことが好きじゃない。 他人に会うから。 と言うか、他人に合わせて時間を過ごすのが嫌いだから。 どこまでも、俺は個人プレイな人間だ。 一人で出かけることが好き。 自分の好き勝手に動けるから。
それは、俺が、人間を根本的に好きじゃないから。 好きじゃないと言うより、嫌いだ。 自分含めて。 何がどう嫌いかと聞かれても、答えられないが、嫌悪してる。
だから、自分の人生は、とっとと終わらせたいと思っていたりする。 こんな五体満足で、そこそこ幸せだろう人生を歩んでいようとも。 親不孝には違いない。 そうは思っても、やはり、真剣に「早く60年くらい経ってしまえ」と思っている。
ま、こんな考え方を持っているんだ、俺は。
ちなみに、「どのくらい前に戻りたい?」と聞かれたら、迷わず、中学時代だろう。 …勉強してなかったから、あまり行きたくもない私立に入ったし。 もうちょっと上を目指したかったと思ったりする、今日この頃。 しかし、過去を悔やんでも、今が変わることはありえない…
そして、E嬢とは、この人生観に関しては、同意もなにも得られないままになっている。 ま、それもイイか。
…と諦めるのが俺だった。 いや、『面倒』なんだよ。(爆)
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