航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2004年02月26日(木) 銀河鉄道物語

 地上波放送が日曜から水曜に──枠の変更ではなさそうだが、平日深夜かよぉ。いや、別にビデオ録ればイイんだけどねぇ。今回は前評判の高い話だったからなぁ。特に温泉…w
 18,19話連続放映。また、エライ組合せだな。“これホントに同じアニメ”? てなもんだ。

 18話『死活』──とにかく、どシリアス★
 冷静な戦闘要員で、腕の立つスナイパーでもあるSDF隊員、ブルース・J・スピード。彼は既に三人の相棒を亡くしており、故に“死神ブルース”と呼ばれている。
 そのためか、単独で行動することを望み、新たに戦闘要員として入隊した有紀学にも常に突き放すように接していた。それは特に、前の相棒であり、恐らくは友人でもあったオーウェンの死が堪えたためでもあろうか……。
 侵入者がSDF本部内で暴れまくり、その被害甚大なこと!! たった一人のために、あちこちに犠牲者が転がる始末。最終的被害総数は一体。局長…、進退問題に発展しませんか??

 常に冷めた態度を取りながら、相棒の死という事実に誰よりも傷ついていたブルース……。オーウェン同様、目の前で共に行動していた学が重傷を負い、動揺を隠せない。やはり、学が4人目になってしまうのか?
 恐れから、ブルースは学を残し、独り敵を追い続ける。
 ブルースと学の関わりは対立という形で、かなり描かれてきた。当初、非常に険悪だった2人が──何せ、ブルースはまともに名前も呼ばない。「おい」「お前」「新入り」などなど;;; 学はなぜ、自分がそこまで疎まれるのか正直、解らないでいる。(視聴者には解る気がするんだがなぁ。とっても!)
 それでも、とりあえずは「有紀」と呼ぶようになるのは解らないでもない。任務を重ねていけば、対立しつつも、認められる部分にも気付くものだろう。だが、姓ではなく名の「学」といきなり15話で読んだ日にゃあ、違和感ありまくり★
 『呼びかけ』には親密度が表れる。物語に於いては重要な表現手段となり得る。殊に対立に始まった人間関係の進展を示すには最適だろうに、『いつの間にか』呼ばれるようになり、呼ばれる側の反応すら描かれなかったというのは酷く勿体なくて仕方がない。
 初めて名を呼ばれた時の学を想像してみる。驚いただろう。それ以前に瞬間的には気付かなかったかもしれない。ジワジワと感じるものが湧き上がってきたか。どう反応すべきか戸惑い、それでも、嬉しそうに笑っただろうか。
 初めて名を呼んだブルースはどうだろうか。特に意識したのか、そうではなかったのか。こちらは状況次第だろうか。
 やはり、オーウェンの記憶を一時的に失い、しかし、取り戻すことで痛みを再認識しつつも、今ある仲間たちのことも改めて見つめ直せただろう9話『記憶の回廊』を受け、その後、銃を使うことを否定していた学が仲間を救うために初めて撃った10話『分岐点』──ここで、使えない銃(学の父の形見)を手渡してやったブルースが「有紀」と呼んだ時の学の表情が驚きながらも、嬉しそうに見える。
 ここで「学」と呼んでやっても流れが奇妙になることはなかっただろう。それだけに、惜しいと思えてならない。

 ともかく、冒頭での学の負傷はブルースの冷静さを奪う。(周辺、死体の山。全滅部隊続出の中、怪我で済んだのは大したもんでないか? つー疑問は反則か??)
 単独行動に走るブルースは敵が散布した神経ガスに侵され、精神的にも追い詰められていく。彼が追い求める敵が自分に纏わりつく“死神”であるかのように……。
 不安を抱く学は怪我を押し、ブルースを追う──要するに、結局また命令違反してみせて、勢いで運命も突破しちまった★ってことに? さすがは“運命の女神”レイラ・ディスティニー・シュラにも見通せない強運?の持ち主ってことか;;;(なんか、納得できねぇ)
 とりあえずは「結果オーライ」なんかよ。(やっぱし、ちょっと納得いかねぇ^^;)
 学を盾に取られ、自らも負傷しつつも己の“死神”に向けて放ったブルースの一撃に、謎の侵入者はまるでマゾーンのように、青い炎の中に燃え尽きてしまった。
 ただ、13話でも正体不明の謎の敵が出現──恐らくは同一の相手なのだろう。それも又、この宇宙の全てを見通すレイラでさえ、察知し得ない──別の宇宙の存在、らしい? 多分、最終話に向け、次第に明らかになっていくのだろう。

 “死神”などいない──いるとしたら、己の心の中にいるのだろう。ブルースが撃ったのはその影だった。
 オーウェンたちは確かに死んだ。だが、それは死神の仕業ではない。学は、今回は生き延びた──だが、その未来は誰にも(レイラにも)解らない。もしかしたら、次の任務で命を落とすとも限らない。
 仮にそうなったとしても、それもまた死神などとは関わりはないのだ。彼らの全てがその人生を全うしたことなのだから……。
 それでも、その時が来たとしても、今のブルースは受け止められるだろう。悲しみ、泣いても、己を手放すことはないに違いない。
 病室で、愛用のハーモニカを学から手渡されたブルースの笑顔に、そう信じられた。

 しっかし、二人ともよく生きてんな!? つー怪我だ。のわりには学は平気で走り回ってたな。ブルースはさすがにすぐに気絶したよーだが。
 隊長! 全然、大丈夫じゃありません!! 腹に穴あいてます、穴っ★


 そして、一転変わっての“温泉物語”──もとい、19話『静謐の刻』 タイトルのわりには、コメディ?
 休暇に入るシリウス、ベガ、スピカの3小隊。だが、今日もSDF小隊は出場する★ 産気づいた妊婦を助けにフォーマルハウト小隊が。過激なパフォーマンスに走る謎の演劇集団の対処にアークトゥルス小隊が。軌道上に巣をかけた謎の宇宙生物の除去?にはアルゴル小隊が^^;;;
 いつも悲惨な事件ばかしなのに、どっか和むなぁ。アークトゥルスやアルゴルは結構、大変そー?
 休暇の一行はベガ小隊隊長・村瀬の実家、惑星『ロブンテロルドー』(逆読みしてみよ♪)の村瀬旅館へと。車中でも、すっかり寛いでいる。
 スピカの面々はルイを揶揄い、ババヌキで学を勝たせまくる。ジョーカーがハーロックってのがツボ。
 ブルース(どんくらい経ったのか、全快してます)はベガの連中を相手になぜか、腕相撲。デイビットは売り子の女の子を口説き、買い捲る? そして、3隊長&ユキは渋〜くお茶を啜る。
 そんな中で、学は仕事のことが頭から離れず、細やかな一時を楽しめずにいた。それでも、静かで美しい雪の惑星の鄙びた温泉に流れる穏やかな時間に触れ、この一時に馴染んでいく。
 その背中を押したのがブルースというのが、前回を引き継いだ感もあり、いい人選。昔の彼らでは絶対にあり得なかったからなぁ。(でも、やはし学は今いち、好きになれないんだよなぁ)
 それにしても、案外、和服が似合うな、ブルース。隊長も……ガッシリして、腰が据わってると似合うとか?
 
 今回の大ヒットはやはし隊長ズ──スピカのジュリア隊長、可愛すぎだぁ☆ あれじゃ、村瀬も放っておけないよなぁ。最後はちゃんと幸せになってほしいぜ。今はまだまだ、お互いに仕事が一番だろうがね。
 そして、バルジ隊長も……全員参加の宴会芸では『銀煌』は歌うし、混浴発言はするし、弾けてるとゆーか、壊れてるとゆーか。
 とにかく、インパクトと楽しみ度では相当に高い話だった。『死活』があーだったから、余計に際立ったんだろうがね。どうせなら、DVDもこの組合せなら、大笑いなんだが、残念ながら、分かれてしまうんだな^^;

 あ、GA発売だな。買ったけど、うぅ〜ん★ ま、また今度。


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