コミック版『∀ガンダム』が最終回を迎えた。随所に渡り、TV版とは違う展開が見られたが、結末も又、他のメディアとは異なるものだった。
ロランは生死不明だが、ターンAに救われた、と思いたい。キエルはやはり、ディアナの後を継いでいくと志し、ディアナは地球で過ごすのだろうか。月と地球は幾らかは歩み寄っているようで、メシエは月の大学で学んでいる。 一方で、月から降りてきたキースとフランも又、地球の家族となっている。 そして、ロランを忘れられないソシエ──彼女の戦争はまだ終わっていないのかもしれない。ひたすらに待ち続ける(待つだけでなく、アタックもしてるが^^)ギャバンにいかに応えるかは・・・今はソシエにも誰にも分からない。
野心に身を焦がした御曹司──グエンは心の赴くままに、太古の人々が旅立ったと伝わる銀河の果てを見つめていた。帰る所をなくしたメリーベルだけを連れて・・・。そうして、白い戦艦は又、消えていった。
時は流れ、人はやはり、争いながらも、助け合い、その繰り返しで、時を紡ぎ続けるのか。その果てには何があるのだろう。
TV版・二つの小説版・映画版、そして、このコミック版で全ての『∀ガンダム』は完結をみた。夫々に、夫々の物語と人々の生き方があった。どれが正しいわけでもない。これも『幾つもの可能性』なのだろうと感じる。
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