サウンドスケープ

2004年09月13日(月) 残暑の風鈴

客先からの帰り道。電車を降りてから坂道を登る。
ビルの谷間にあるからか、無風のときはすさまじい湿気と
暑さで、酸素が少ないような錯覚に陥る。一方風のある日は
すごいビル風にあおられる。

途中のビルの入り口が開いて、冷気がそよりと噴出してきた
ときには、思わず目を閉じて立ち止まってしまいたくなる。

ビルとビルの間、バブルの地上げを生き残った小さな民家の
軒下に、飾り気のない風鈴が一つ。何気なく見上げると
少しきつめのそよ風が、風鈴を揺らした。



悲鳴のような風鈴の音で、涼しい気分にはならなかったが
すぐ隣の喫茶の手書き看板。
「かき氷」
ちょっとはいっていこうかな。


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