サウンドスケープ

2004年07月31日(土) 祖父の放蕩の果て

これまた葬儀の後のこと。
父や叔父が酔って話してくれたことだが、うちの実家は岡山で
その地方では由緒ある苗字らしい。財界の超有名人の一族と
いうことだが、実際は単に分家されただけなのかもしれないが。

葬儀の日、どうしても父も叔父も叔母も知らない人たちが2人
いた。誰に聞いてもわからず、住所を見ると岡山からである。
父が代表して伺うことにした。

しばらく話して深々とお辞儀をしたあと、いつもしかめつらの
父が眉間の皺をより深くしてもどってきた。
「どうだった?」一番下の叔母が聞く。



父の話によれば、お二人は祖父が岡山時代に生まれた。
お二人の母上はもう亡くなっている。
そして、お二人の父は祖父その人であった!!!
放蕩者であった父が岡山時代につきあった女性との
間にできた子供であった。
父は実に60年経て、自分の義兄弟に対面したのだった。
父の眉間は未だに深い。


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