昼間仕事をさぼって後輩達の試合を見に行く。全国高校ラグビー県予選。我が母校は２年ぶりのベスト８。準々決勝で清真学園との対決。今はどこも部員不足で出場校数が減ってしまっているのでベスト８はそんなに難しくはないが、そこから先が極端にレベルが違う。私立校と公立校との差が歴然となってしまっている。私立は中高一貫、もしくは小学校からラグビースクールに通っていた子供達が多い。だから試合をやる前から結果は決まっている。そういう言い方はおかしいかもしれないが。事実それが現状であり、周りの見解も同じなのだ。鼻っから負けるとわかっている試合に挑むくやしさを、今の彼等と同じように僕も十数年前に経験した。これから彼等が味わう屈辱を考えると悲しくなって試合を見る前から涙がでそうになった。結果は６４対０。数字的に見れば天と地の差があるが、内容的には来年以降に繋がる何かが見えたと思う。それは案外たいしたものでなく。ちょっとしたことで一皮むければ何かが変わるぐらいのものだ。それがわかるのは今の僕なのか。