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2003年04月23日(水) 夜の浅草


土浦での会合のあと2台のワゴン車で東京へ向かう。
目的地はYと言う名の街。

堤通Rから墨田川沿いを走り、橋場のT字路を右折。
いつものコースだ。

Yと言う名の街の駐車場に着くと、
ワゴン車から降り立った面々は思い思いの方向へ消えていく。
集合場所はここの駐車場。2時間弱の自由行動。
あくまで自由行動だ。

消えないで残ったのは3人。FとK1K2。
3人は予め打ち合わせをしていた訳ではない。偶然残ったのだ。

いずれもこの街が嫌いな人間ではない。
それぞれ行きたい時は行くし、行かない時は行かない。

3人の共通点は「人に振り回されない」自分を持っている。
それに「熱い」し「頑固」だ。言葉を換えれば我が強い。

今回Fはたまたま金が無かったようだ。
きれい事を言うつもりは毛頭ない。
Fには特定の相手がいる訳でもないので何をしようが自由だ。
潔白な人間ではない。


残った3人はこの街に用が無い。
ワゴン車の中で2時間を過ごすのもアホらしい。
年長者K1が「浅草に行こう」と言い出す。

反論は出ない。
Fの運転で国際通りを下る。
雷門の通りに入り車を路駐する。時間は20時を過ぎていた。
車から降り商店街を歩く。少し風が強いが寒くはない。
偶にパラパラと雨を感じる。

雷門をくぐり仲見世に入る。
入り際に「こころ」の幕が掛けてあった。
仲見世はどこも閉まっていたが、
アーケードの蛍光灯は光々と付いていた。

日中の人で賑わっている浅草しか来たことがなかったから、
こういう光景が不思議に感じられた。

結局参拝はしなかった。
「小舟町」の提灯の下まで行き、来た路をもどる。

車の近くまで戻り、3人はコーヒーショップに入る。
コーヒーを飲みながら、
浅草に来る外国人観光客の話をし、
それがユースホステルの話に変わり、
その後何故かドイツの話に移っていった。
小一時間3人で話しをした。



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