土浦での会合のあと2台のワゴン車で東京へ向かう。 目的地はYと言う名の街。
堤通Rから墨田川沿いを走り、橋場のT字路を右折。 いつものコースだ。
Yと言う名の街の駐車場に着くと、 ワゴン車から降り立った面々は思い思いの方向へ消えていく。 集合場所はここの駐車場。2時間弱の自由行動。 あくまで自由行動だ。
消えないで残ったのは3人。FとK1K2。 3人は予め打ち合わせをしていた訳ではない。偶然残ったのだ。
いずれもこの街が嫌いな人間ではない。 それぞれ行きたい時は行くし、行かない時は行かない。
3人の共通点は「人に振り回されない」自分を持っている。 それに「熱い」し「頑固」だ。言葉を換えれば我が強い。
今回Fはたまたま金が無かったようだ。 きれい事を言うつもりは毛頭ない。 Fには特定の相手がいる訳でもないので何をしようが自由だ。 潔白な人間ではない。
残った3人はこの街に用が無い。 ワゴン車の中で2時間を過ごすのもアホらしい。 年長者K1が「浅草に行こう」と言い出す。
反論は出ない。 Fの運転で国際通りを下る。 雷門の通りに入り車を路駐する。時間は20時を過ぎていた。 車から降り商店街を歩く。少し風が強いが寒くはない。 偶にパラパラと雨を感じる。
雷門をくぐり仲見世に入る。 入り際に「こころ」の幕が掛けてあった。 仲見世はどこも閉まっていたが、 アーケードの蛍光灯は光々と付いていた。
日中の人で賑わっている浅草しか来たことがなかったから、 こういう光景が不思議に感じられた。
結局参拝はしなかった。 「小舟町」の提灯の下まで行き、来た路をもどる。
車の近くまで戻り、3人はコーヒーショップに入る。 コーヒーを飲みながら、 浅草に来る外国人観光客の話をし、 それがユースホステルの話に変わり、 その後何故かドイツの話に移っていった。 小一時間3人で話しをした。
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