2003年04月15日(火) |
枯れ木に花は咲かない |
今日は書くよ。
うちの事務所は年老いた大工の溜まり場だ。 彼等はもうほとんど仕事をしない。 と言うより仕事が無い。仕事が取れない。
その他にもお茶を飲みに来るだけの人達がいっぱいいる。 うちの親父はそれらの人達を「枯れ木も店のにぎわい」と言う。 冷笑的な言い回しだが、それも仕方がないと言う。
例え今は枯れ木でもいつか大きな仕事を持ってきてくれるかもしれない だから邪険に扱ってはいけないと言う。 他から見ればいつもお客さんがいて、 繁盛している店に見えるかもしれない。
ところがこの不景気。仕事なんか持ってきやしない。 ただ世間話をしに来るだけだ。
お茶を入れる回数は半端ではない。 お茶菓子の用意だって馬鹿にならない。 灰皿を洗うのだって、テーブルを拭くのだって、 話を聞くのだって時間を割かれるのだ。
つまらない世間話の相手をしていてはこっちの仕事が進まないのだ。
それも仕事のうちと言われればそれまでだが、 実際うちの売上の99%は、ほとんど店に顔を出さない御客様で占められる。 年に1、2度くらいしか来ない。
逆にこっちが出向いて御用を聞く。もしくは電話とFAXで済む。 それでも十分にお客様の顔は伺える。
どんなお客さんに対しても同じに接しなければならないとは思うが、 Fツトムはこの御茶飲み話にくるだけの人達には正直まいっている。 これから先どのように対応して良いのか悩む。 正直言って「帰ってくれ」「来ないでくれ」という気持だ。
そういう気持ちを起こしてしまうようでは商売人失格かもしれないが、 口に出して言ってしまいそうなところまできている。
滅多に来ない大事な御客様が仕事の打ち合わせにきた時、 気を使って退席してくれればよいのだが、 こっちが主役だと言わんばかりに居座り、 話に首を突っ込んできてこちらの肝心な打ち合わせができなかったりする。
このような状況が今Fツトムを悩ますジレンマだ。 Fツトムには枯れ木に花を咲かす自信はない。
今日は愚痴日記になってしまったが、誰にも言えないでいる悩みなのだ。 そのうち爆発するかもしれない。
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2002年04月15日(月) 肉の果て
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