2001年10月31日(水) |
▲永遠と一日から引用 |
ウィーンの旧建築は大抵、廊下というものがなく、 天井の高い重厚な感じの部屋がひとつづきに並んでいる。 瀬川家のばあいも、まず玄関部屋があり、扉をあけて次の部屋、 さらに次の部屋という造りになっていた。 これでは落ち着かないというので業者に頼んで仮設壁を立ててもらい、 がらんと広く単調な住居がいまでは共通の細い廊下を通路に、 玄関部屋から奥の夫妻の部屋まで小ぶりの部屋がいくつもつらなる、 かなり複雑な構造の住まいに変わっていた。
<永遠と一日から引用>
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