京のいけず日記

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2006年06月01日(木) メモリアル3 − 魂 −

母の手の写真2004年6月1日 PM11:05 自宅にて 母 永眠 87歳 

魂はどこへ還るのか
それとも全て無に還るのか

私が帰った 2時間後
兄が来る 30分前
泊まる仕度をしに帰っていた姉が出直して来た 1時間前
母は 父と二人の時に静かに逝ってしまった

あと2時間遅ければ
あと30分、1時間、早ければ

悔やんでも 詮無いこと

まもなく 母は骨となる
白い煙となって空へ昇っていく

変わりない姿に そんなつもりもなくて
帰り際、写した 母の最後の写真 

掌 

  (2004.6.1の日記より)



母の命日の前日、父の顔を見に実家へ寄った。
相変わらず、父は裏の老人会所へ囲碁を打ちに行っているようだ。
そんな元気がまだあれば幸いと思うが、それは普段父と接しないお気楽者の言う事で。二日置きに通ってくる姉には、つい怒ってしまいそうな弱気な愚痴をこぼすらしい。

そのくせ病院へは行こうとしない。痛いと言って病院へ行って、そのまま家に戻れなくなることを恐れているのだ。

姉の話を聞き、仕事が入っていたので、父の帰りを待たずに引き上げた。
残念と思う反面、気弱な父の顔を見ずにすむことに、どこかホッとしている自分を感じる。

目を瞑っている間に時間がこぼれていく。
この臆病者。薄情者。逃げても無駄だ。

おっと。
仏壇に手を合わせてくるのを忘れてしまった。

相変わらず、こんな奴です。おっかさん。


Sako