京のいけず日記

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2006年05月02日(火) 年年歳歳花相似たり

G.W だというのに朝も早よから弁当作り…。
それぞれ公式戦を控えた子ども達には祝日も日曜もないようです。


梅の実嵯峨天龍寺の境内にあった梅の木
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鈴なりに小さな梅の実がついています。
若草色と混じりあう、ほんのり淡いピンク色がとってもきれい。梅の実が熟す頃には、もう梅雨入りでしょうか。

小さな梅の実や、もみじの柔らかな若葉、つぼみが膨らみかけたツツジの花、遅咲きの山桜に、艶やかな紅を落とす椿の木…。
そんな草花を眺めていると思い出した言葉があります。

『 年年歳歳 花相似たり 歳歳年年 人同じからず 』

唐の劉廷芝という人が作った長い詩の中の一部だそうです。

「年年歳歳」以前、この文字をデザインした青いウインドブレーカーを見かけた時は、大好きな「歳」がいっぱいだと喜んだものですが…。 
 → 2006/ 2/11 付け  「トシがいっぱい」の日記


時が来ればまた花は咲く。
だけどその花を愛でる私は去年と同じ私ではなく、また花を愛でる人達も毎年毎年変わっていくんだな… 勝手に解釈… (^^ゞ …ってところでしょうか。


子どもの頃、小さな足でいくら追いつこうとしても追いつけなかった母の背中。
いつのまにか先に歩き、何度もあとを振り返るようになり、ついには掌におさまる小さな骨になった。

年とともに変わっていく。
鏡の中の自分の顔を見て、しょうがないさ。そういうもんさ、と思っても。
とりわけ大切な人が日々弱っていく姿を見るのは淋しいもんです。


Sako