…で。なんですわ。勝太さん。昨日の話の続きですがね。
今年もあと91日になってしまいやしたね。
道理でおれらも年食うわけですわ。
あのな。死んだ人間が年とってたまるかよ。
おめえ、何だな。…その話し方、何だか、おっさん臭いぞ。歳。
いえね。村瀬彰吾さんの「新選組副長秘め語り 人間 土方歳三」
を読んでいたら、自然とそうなっちまったんで。
おめえは意外と単純で、可愛いところがあるからな。
おまけに融通がきかん。ガキの頃からだ。
世間じゃ剛の近藤、俺らは臨機応変で、柔のイメージがあるが。
…柔らけえのはあんたの方だったかもしれねえな。勝ちゃん。
意地を通して死んじまうなんざ、歳らしいよ。
往生際の悪さも天下一品だ。
そりゃあ、よう。源さんも、惣次郎も、…あんたもいねえしな。
俺らには今さら大手を振ってけえる場所もねえ。
…行ける所まで行くしかなかったんでさあ。
まま、そいつは置いといてよ。あと91日でさあ。勝ちゃん。
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今、村瀬彰吾さんの「新選組副長秘め語り 人間土方歳三」を読んでます。
箱館の妓楼「武蔵野」にて、土方歳三自身が語るというスタイルをとったもの。
本自体は話が重複したり、行きつ、戻りつ、筋がまとまっていないという印象。
語りかと思っていると、途中から芝居書きみたいになったり…。
ですが。
タイトル通り、人間くさ〜い、土方が感じられ、思いのほかページが進みます。
で。その中でちょっと嬉しかったのが、
土方自身が語る中に「往生際が悪い」という言葉が出てきたこと。
実は一昨年のことなんですが、某掲示板、大河のトピで、いつもの悪口で、
土方は往生際が悪い、とか何とか、うっかりカキコしちゃったんです。
そしたら、心象を悪くされた新選組ファンの方から、彼らは忠義を貫いた、立派な人達だ、そんな風に書くなんて許せないみたいな反論がありまして…。
私は、自分自身、腹が立つほど、好きなんですが…。
忠義を尽くした…とか、頭から決め込むほど立派な人とは思ってないんですね。
どうかすると、もっと、ろくでもない男達の集まりだったんじゃないかしらん…
とまで思ったりすることがあります。
でも。困ったことに好きなん。何ででしょうね。半分は妄想なんでしょうね。
たくさんの本を読んだり、史料展に行ったり、東や北や現地へ行ったりしても、
結局は自分のための妄想共和国で、彼らを真剣に見ていないんでしょうね。
そのあからさまに批判された時のことですが。
往生際が悪い…の裏返し、好きだという、あなたの気持ちは良く分かります、と、フォローして下さる方がいて、とっても嬉しかったのを覚えています。
ちなみに私の往生際が悪い…は、死にそこなってる、という意味じゃなく、
どうして今までの自分を捨て去って、新しいものに生きてみようとしないのか、
不恰好でも生きてて欲しかった、そんな思いがあったんですね。
(ま。…そんな歳三さんだったら、好きになったかどうか分かりませんが)
で。その時は反省しました。カキコしてしまった自分の浅はかさを。
100人いれば、100人が見る歳三さんがいるわけです。
それぞれの大切な思いがあるのですから。
私のようにおめでたいのも居れば、史実至上主義っていう人もいるわけです。
カキコするのも面倒になって、ただそうなると、はち切れそうな気持ちの持っていきようがなくて、この日記の中に逃げ込んできたわけです。
個人の日記だから読みたくなきゃ、読まなければいい…、って言うのも暴言ですがね。ネットという万人平等な自由空間で公開する以上、最低限の気配りは大事なわけで。うん。ほんまにすみません。
ただ、思うんですがね。
だったら、自分の思いをストレートにぶつけちゃいけないのだとしたら…。
人の心情ばかり思いばかって、オブラートに包み込む事でしか書けないのだったら、ネットの世界もなんて窮屈なんだろうと思ったり。
そうそう。ラクガキという言葉もそうなんだ。
少し前にあったよね。有名人の息子がラクガキして捕まったって話。
確かに場所も考えずに書いていいもんじゃないし。
ラクガキだからヘタでもいいってわけじゃない(毎度すみません)
やっぱり褒めたことじゃない。でもね。正直言って私はラクガキに心惹かれる。
慢心で書いたラクガキは嫌だけど、悪戯心の心くすぐるようなラクガキは好き。
どこまでが芸術で、どこまでがラクガキ?
どこまでがマジメで、どこまでがフマジメ?
見切りを誤ると、判断を間違うと、状況を読めないと…。
要するに人の気持ちを察することができないと、どえらいことになりますね。
本の中で目にした「往生際が悪い」という言葉で。
言葉の恐さを、ちょっと思い出しました。
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土日両日が出勤だと、さすがにしんどいですね。
私は仕事でしたが、ダンナは組運動会に借り出され、長女はバスケの試合、
まる子ちゃんはバスケの練習…と、今日の我が家はバラバラでした。
明日はまる子ちゃんの学校の三者面談。仕事は休みです。
既にテストの点が悪かったと聞いているので戦々恐々。
お姉ちゃんが優秀なだけに辛いね、まる子ちゃん。
その気持ち、末っ子で、不出来な妹であったお母さんにはよぉく分かります。
あんたにはあんたの良さがあるんだ。自信持て。好きよ。
Sako