京のいけず日記

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2005年03月30日(水) 箱館行2 土方・啄木浪漫館に行く

・2005/03/26 
五稜郭から函館駅まで電車で戻り、荷物を出して又電車で湯の川温泉へ。

天気が良ければ函館山の夜景見学も考えたんだけど…。
漁火の季節でもなし、歩きずめだったせいもあって、無理はやめた。

函館の夜景を見たのは、もう何十年と前…。
宝石箱をひっくり返したみたいに、キラキラと、とってもきれいだった。
神戸もそうやったけど、港町って風情があってロマンチックやねぇ。

いや、いや。京都にも自慢できる夜景があるぞ。
お寺のライトアップに、大文字の送り火 …何やら抹香臭いね。


・2005/03/27 
函館市内。午前中は晴れ間が覗くも、午後より吹雪く。

翌日は大森浜にある土方・啄木浪漫館へ。
正直、外観はサイトから勝手にイメージしていた感じとは少し違ってた。
うーん。なんつーか、土産物屋、兼、ドライブインのような印象かな。
周囲にも何もなくて、ぽつんと現れたような感じで、ちょっと浮いてた。
 (…どうやら最初は琢木記念館だけで、一階は本当に食堂だった?みたいですね)

大森浜の写真← 啄木小公園付近の大森浜
浪漫館の隣は公園になっている。

石川啄木の銅像があるだけで
これといって何もない。
それでも盆地生まれの私には、
この風景だけでも感動…。


海とひと言でいっても、土地によって、表情が違う。季節によって違う。
寒風に吹き晒されて、目を細めて沖を見る。船影を探す。
歳三さんも、この浜に来て、海辺を眺めることなんてあったのかなぁ…。


琢木小公園にあった自動販売機自動販売機にあった土方歳三の絵

琢木小公園内にあった自動販売機とその販売機にあった「箱館茶屋 土方歳三の絵」
むむむ。箱館茶屋って…?茶屋って、もしかして自動販売機のことか…? さみしいぞ。



さて。土方・啄木浪漫館へ入館。
1階が土方歳三記念館で、2階が石川琢木の記念館になっています。

大きなカバンを、入り口で快く預かってもらって、1階の展示ブースへ。
建物内、展示スペースは思いのほか、狭い。
刀剣物が多いのかな。

所狭しとある展示物の中で興味を引いたのは、尺八と、碁石。
真偽のほどは別として、土方がヘタな尺八を吹き、碁を打っていたなんて、想像するだけでも面白い。

五稜郭跡から出てきたという碁石。
そうやね。開戦までの間、ひと冬を越したんだもん。
何の娯楽もない時代。碁の一つも打ったかもしれんね。

うちのお父ちゃんも碁を打つのだけど、対局したらどっちが強いかなぁ。
賭け碁に、花札…。若い頃は勝負事が好きだった父。
囲碁は何度か教えてもらったが、陣地がどうの…さっぱり分かりません。

追い込まれて、めずらしく熱くなっている歳三さんと、それとは対照的に、
口元に余裕の微笑が浮かんでいる若い頃の父。

少女に戻った私は、その間にちょこんと座ってニコニコと笑っているの。
あるいは、銀か、市ぐらいの少年隊士かなぁ。うふふっ。

などと展示物の碁石を眺めて、ブキミな笑みを浮かべている間。

ものの5分で見終わったダンナと、子ども達は、ビデオコーナーへ。
その後、2階に上がって、精巧な琢木のロボットにちょっと感動したり。
展示物も、琢木の好きな人ならきっと垂涎ものなんだろうなぁ。

階下の土産物コーナーをチェックして、バス停へ。
バスを待つ間は公園で写真を撮ったり、撮られたり…。
子ども達は、親とはしゃぐのがもう恥ずかしいのか、めんどくせぇーのか、
二人で好きに撮ったら?…という感じでした。はい。

さて。次なる目標は「碧血碑」だ。


Sako