京のいけず日記
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実家に住んでいた頃はいつもそばに猫がいた。 長い間、触っていないなぁ…。あの感触。
「愛のら猫「カッタ」(仮名)と昼寝する若い頃の歳三さん♪」

柔らかな体毛。体温の温もり。慰め撫ぜてやっているようで、 じつは自分が慰められている。そんな優しい気分になれたんだ。
日曜の昼下がり。私と長女は落書き遊び。まる子ちゃんはゲーム。ダンナは借りていたビデオを見ながら、いつのまにか寝てしまっていた。
間近で「ミャーミャー」と猫の声がしたのは、そんな時。
裏の網戸を開けて覗いてみると、ちょうど自宅と隣を隔てている塀の上に黒っぽい猫がいた。
か細く可愛い声で鳴いていたので子猫かと思ったら、雌の成猫。 それも結構大きい。首輪はしていない。目があうと、尻尾を立て、一瞬、体を硬直させたものの、逃げなかった。
「ちゅょっ、ちょっ」と舌で猫を呼ぶ仕草をすると、猫は、もったいをつけた足取りで塀伝いにやってきた。
「こんにちは。どこの猫さんですか?」
もちろん返事はない。かわりに柔らかな体をしならせて、差し出した手に擦り寄ってきた。顎の下。背中をひとしきり撫ぜてやる。
人を恐がらない。どこかの飼い猫か。それとも飼われていた猫だろうか。 近くでみると、まったくの黒猫というわけでなく、濃い灰色に、まだらな黒の縞が見える。血統種ではなく、短毛、雑種の日本猫。
大柄なこともあって、おせじにも可愛いとはいえない。人間でいうと年増と呼べる年頃かな。…いやいや、おまえも私も美人だよ。
触りたいが、恐がり屋でもある長女が、いつのまにかそばにきて、その様子を覗いていた。
「お腹へらしてんのとちゃう?お母さん」
長女のひと言に誘惑にかられるが、堂々と丈夫そうな体を眺めて思いとどめた。みんながみんな猫好きとは限らない。ご近所生活は難しい。
指で相手にするのをやめると、猫は「ミャー」と鳴いて、またのそのそと、うちの塀の上を通り過ぎていった。そっちにはワンちゃんがいるよ。恐がりで優しい犬だけど。
きっと。あの猫が堂々とした成猫ではなく、今にも息絶えそうな子猫ちゃんだったなら、食べ物を与え、家の中へ招き入れたかもしれないな。
「また、おいで。どこかの猫さん♪」
久々の猫との接触。…ちょっとシアワセな日曜日でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・らくがきのつぶやき・・・・
猫にちょっかいをかける若い頃の歳三さん。カキカキ。 おっ。力作やん。へへへ。下絵を描いて筆ツールでなぞる。あとは色を塗るだけ。
茶の間のテーブルの上でペンタブを握っている私。 向かいでは「北大路試験」(高校受験の為の統一模試試験)を受けてきた長女が 怒涛のように感想をぶちまけた後、ストレス解消とばかり、色鉛筆を使って絵を描きはじめた。
「見て。見て。猫、描いたん」と気をひく私(←どっちが子どもだ)
「お。すごいやん。お母さん」 「え…。そぉ?…そぉかなぁぁ」(→子どもに褒められて嬉しがる、あほ母)
そばでゲームをしていた、まる子ちゃんも手を止めて覗きにきた。 ダンナには恥ずかしくて見せられないが、子どもたちには公認の落書き遊び。
塗りつぶしツールで、ベタ、ベタと色を流し込んだ瞬間、長女の視線が冷ややかに…。
相変わらず、進歩なし。何のテクもクソもない色塗りでした。 長女よ、来春、受験で桜が咲いたら教えてください。PhotoShopの使い方。 あー。一応、恥ずかしながら、これでもインストなんですがー。畑違いだもん。
それにしても。子どもたちの呑みこみは早い。 先週、マンツーマンでビデオ編集とパワポを習いにこられた中学校の先生。 聞けば授業用ではなく、生徒に使い方を教えるそうだ。
ガッコの先生もほんま大変やなぁ。 たぶん1時間ほど自由に使わせたら、その先生よりも素敵なものを作るんじゃないかな。
でも、先生。見てくれよりも内容!どんなにテクニックを身に付けても、どんなに要領良く作れても、中身がないんじゃ意味がない。
なんて耳が痛い。私も。単に操作だけじゃなく、一つでも中身のあるインストができるようになりたいな。特にDB構築。Accessの操作が出来ても、元が作れんもの。シスアドの時にちょっとかじったぐらい。もっと勉強したい。といより、実務経験を積みたい。
でも、最近、かなり吸収力も集中力も落ちてるんね…。 アホぢから、だけはパワーアップ!…だもんね…。 (T_T)
Sako
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