京のいけず日記

もくじ前の日次の日


2004年06月18日(金) アンバランス(新選組!22回目の妄感)

分別ざかりの豪商が、陰間茶屋(男色楼)の若衆にとりのぼせ、
男に抱かれるために女装し通いつめるというくだりを今読んでます。

い…、いえ、変なのじゃなくて、
加野厚志の京都魔性剣という小説に出てくる一部分です。
(姫巫女烏丸龍子と、沖田総司が出てくるシリーズもので、
 時代歴史小説というより、推理や、霊感など、娯楽性が高いです)

誰にでも、性癖だけに関わらず、思わぬ一面、仮面があるんでしょうね。
自己のバランスを保つために。立ってるために。 

…あほな日記も、落書きも、その一つかな。ごめんなさい。

ふたり○月○日 晴れ

俺を見る勝太のまわりに
ハートが飛んでいた。

奴がこんな表情をする日には

一発殴らせろとか
いい女を紹介しろとか

たまってる時とか…(コラ)
ロクな用じゃない。

奴を怒らせるようなこと
何かしたっけ 俺…。


--- ● 新選組!第22回目の妄想的感想 「屋根の上の鴨」● ---

演出:伊勢田雅也

芹沢鴨、粛清の引き金を引く「大和屋事件」
このところ胸やけならぬ、鴨やけしそうな連チャンですが、
桂には志を問われ、お梅さんには近藤と比較され、
自暴自棄げに墓穴を掘る鴨。心情がよく分かります。

佐藤浩市。ビールのCMの爽やかさ、まるで別人じゃー。
ドラマ「天上の青」の佐藤浩市、良かったなぁ…(←10年ぐらい前)

今回の一番は何といっても、又三郎さんです!
又三郎の「やーらしい」小悪党ぶりも見納め、悲しい。
この人の「ねちっこい」喋りっぷり、仕草、好きやったのになぁ。ほんま。

「俺はいつか立派な侍になるんや」
又三郎は、手段は間違えてしまったけれど、
どんな人にも、それぞれ胸に抱いてる思いがある。

そして、人の立場や、心情を、より強く感じてしまうのが、
香取勇、この近藤さんなんだろうな。

いつも周りに振り回されて動かされている印象やけど、
そのくせ、上さま、会津さま、武士道が命、と、単純、直情的なところも。
アンバランスさ…。でなければ大将に納まらないか。

いい人の近藤さんだけじゃなくて、
永倉達が、近藤の増長を告るシーンも見てみたい。

今更、多摩に戻ってどうするんだ、とか、ビッグになりたいとか、
武士道もへったくれもない、自分に素直な歳三さん(笑)

「つまり、もう要らねえんだよ。あのおっさんは」
と、鴨を見限る土方。呼応する山南さんも冷静だわ。

近藤を支える、いいコンビなんだけどな。
鴨の次ぎはコチラに焦点が移ってくるんね……(T_T)

容保さまは、何だか町人姿の方が似合ってました。

ビラ配りに下を向いてしまう、シャイな斎藤さんの表情…共感。
かたや、生活のためなら何でもやるぜ、という左之助、も、良かった。

さらに、その上が、裏も、悪も、何でもやるぜ、の土方のようで、
稼げる時に稼いでおこう、って、偽手形、あんた、それはカタリ商法やで。

捨助さんも久々の登場。
実在のモデルがあると言われている人物ですが、
どうせなら、小さく固まりそうなドラマを、おもいっきりかき回してほしいな。

フィクションとして楽しみたい。


Sako