京のいけず日記
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日記を読み返していて、気が付いた。
それぞれの文字の大きさと、色。 私の不安定な心と同じ。気まぐれに変わる。
「標準」 これでも一応は読み手を意識して書いた文。…のつもり。
「font size=2 color="black"」 私だけの胸のうち、本音をなぐる。身内の不幸さえネタにする。激しく自己嫌悪。 それでも書かずにいられない。心の安定剤だ。
「font size=2 color="blue"」 妄想。落書き。たわごと。幼い頃からの私だけの強力精神安定剤。別人28号。描いた後、あまりの幼稚さに穴に入りたくなる。そのくせ削除しない、このふてぶてしさ。へへっへ。
「歳の海 対 勝太富士 その2」
UFOだ。見ろ。歳。
あぁ?何見てんだよ。勝ちゃん。もう一本ッ!
お前…勝つまでしつこいからなぁ。 いいかげんにあきらめろ。俺には勝てねえ。
うるせえ。今度は俺が勝つッ。
じゃ、さ。頼むから、拗ねて泣くなよ? (…機嫌直すの大変なんだからヨ)
う、う、うるせえッ。いくぞ!
おうッ。来いッ。
で、今日も近藤さんにコテンパンにのされて 拗ねてしまう可愛い歳三さんでありました。
歳よ。機嫌直せ…。
週末の母。瞳孔の反応が鈍いと訪問の看護婦さんが言う。 父一人では不安だからと交代に寝泊りをする。
重ねる日々に看護をしているのか。末期の瞬間を待っているのか。嫌な気分に襲われる。 それでも予定だとか、子どもだとか、忙しい日常から離れ、母の元に一緒にいると、 何も出来ずに、ただ眠っているだけの母が愛しくなる。 骨と皮だけの体も、排泄さえままならぬようになった体も、命が愛しくなる。
小心な父が汗をかいただろう、と、母の寝巻きを着替えさそうとする。 先ほどヘルパーさんが来て替えたばかりだ。 父は、たぶん、自分のためにそうせずにはいられないのだ。 何かをすることによって、させてもらうことによって、人は自分を救っている。
母の横に添い寝をするように、ただ、その掌に指をからませる。
「ほんまに気がきかへん子やなぁ。くっついてんと体の向き変えてほしいんや」
母の目はそんなことを言ってるんだろうか…。 優秀な看護人にはなれない。だけど最後まで子どもで、甘えてあげる。 そんな殺生なと思うなら、親不孝もんと怒りぃな。
人は死んだらどこへ行くんだろう…? もしもの時に、誰も居てやることが出来なかったら、母は淋しく思うだろうか…。 母の目に、私達はどう映るだろう。それでも、幸せだったと思ってくれるだろうか…?
未明。溜まっていたメールを読む。まもなく始まる職練の打ち合わせのメールが入っていた。 HP作成の問い合わせ。パソボラでサポートした方からの近況メール。仕事先からの連絡…。etc.etc.etc.etc.etc.etc.etc.etc.etc.etc.
憂鬱な月曜日、忙しく、週があける。
Sako
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