京のいけず日記
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2004年05月03日(月) |
GW中日 小康状態続く |
髪をひっつめにすると 目尻が上がり表情がきつくなりますね。
髷を落とした土方歳三。あの通りですが。
髷とともに歳三さんは何を手放したろう。
かわりに手に入れたものは、 歳三、得意の合理性だけではなかったはず。
軽くなった身で、新しい世界に 生きることは出来なかったのか。
たった 35年 じゃないか。 ぶざまでも。裏切っても。
生きることは出来なかったのか。 誰かのために。
NHKの「この人を見よ。歴史生き方発見!」を見ていました。 新選組、副長、土方歳三の人生の選択とやら。
さて、あなたなら、どちらを選ぶでしょう、いかにもNHKらしい構成です。
「志」 安定した将来か? 一発逆転の人生か?
「試練」 組織の規律か? 個人の想いか?
「決算」 潔い降伏か? ぶざまな抵抗、最期まで戦いぬくか?
歳三はどうして死んでいったのか。何故、最期まで戦ったのか。
盟友、地下の近藤勇に顔向けができない。 おのれの美意識を貫く。 男の意地。
どれも納得がいきそうで、どこか少し違うと思っていた。
ゲストの建築家の安藤さんが言った言葉に、思わずハッとした。
歳三は自分が追い求めてきたものとは何だったのか。 武士とは何だったのか、まだ答えを得ていなかった。 納得がいかなかった。 だから、近藤のように終わらせるわけにはいかなかったのだ。
自分自身に納得がいかなかったから戦っていた。 だとしたら、歳三はまだ懸命に生きようとしていたのか。
そう思いたい。そうであってほしい。滅びの美学などいらない。
5月11日、歳三の命日が近い。
Sako
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