京のいけず日記
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2004年04月15日(木) |
バガボンド (新選組!14回目の妄感) |
寝顔3 うたた寝
夢の中で、ふだんは勝てない近藤さんに喧嘩を売ってる歳三少年
--- ● 新選組!第14回目の妄想的感想 「京へ到着」● ---
舞台は京へ。 京といえば鴨川。三条大橋。鴨の河原。 山南さんが脱走した夜は、美しい湖岸の月を見てみたい…。
しょうがないねえ。環境や撮影手法も変わるから、 こればっかりは演出家や、脚本家や、役者さんのせいじゃない。
せまいセットの中ではダイナミックさや、情緒、自然さに欠ける。 あとのシーンの畑にしても、二条城、先斗町にしても。 時代劇これからますます作りにくくなっていくのやろね。 いつまでも新選組血風録が好きなのは、こういう理由もあると思う。
京都編で少し心配なのは、キャラクターの多さ。 容保、龍馬、望月、久坂、桂…。あと薩摩勢も当然出てくるだろうし。 どうぞ焦点が、近藤勇とその周辺からぼけませんように。
そんな中で、八木家の為三郎くんが何とも可愛い。 ひでさんの男装も面白いけど、 為三郎の視線を通して描くだけでも良かったのではと思う。
まあ、そやけど、男装パターンって、 「ンなアホな」と思いつつ、このパターン、みんな好きやね。
「天まであがれ」や「風光る」は女の子が隊士。 「俺たちの新選組」では、なんと山崎が山崎「嬢」に(全て漫画です) 「幕末純情伝」では沖田が牧瀬でしたね。他にもあるかなぁ。
それにしても二人して、まぁ無邪気に触りまくって。 山本歳三さん、分かんないのかねえ。 「いや、俺は最初から知ってたさ」なんて後で言うかしら。 たぶん本物の歳三さんなら…。 きっと、動物的(笑)勘と、経験で、近づいた瞬間、女と知れたかも。
箒のおまじないは、ネタ繰り返し過ぎ。 そういや、その前の酒席で、芹沢鴨に追い払われながら、 「ごゆっくり」と腰低く、にこやかに退席する八木家の道案内人。 腹の底で京都弁でなんと言ってるか、思わず笑ってしまった。
今回、何といっても、注目したのは、佐藤鴨さん。 今までは勧善懲悪の「悪玉」そのものタイプの役者さんが多かったから。 少し線が細い気もするけれど、興味深い。 (従来の時代劇って役者で悪役って分かるもんね)
もし、初めに「燃えよ鉄扇」ありき。だったら、 今頃、たくさんの人が、鴨さん、鴨さんって追いかけてたカモ!? 立場が変われば見る世界は違う。知らないだけなんだろうな。
あの豆腐と出し巻?のぐちゃぐちゃシーン。 全体がサワヤカままごとな中にあって、あのシーンだけが湿ってる。 芹沢を見返した藤原総司の目線が良かったね。
それと、山南雅人さん。 実は最初はあまり馴染めなかった。あまりに笑顔がブキミで。 私が思う山南さんとは少しイメージが違うんだけど…。
でも、今回、困ったな。好きになってしまった。 ここではノーテンキ役の、左之に優しく頷いてやってる山南さん。 その優しい視線がたまらない。
こーなると、反目する時、辛いなぁ。 温和で優しく、知性があって、カタブツで、騙しがきかない山南さん。 やい、歳三、何とかしろッ。
土方歳三ってさ(ボソ) 戦でボロボロに負けて、負け続きで、無二の近藤や、仲間を失って、 自分も負傷した、宇都宮以前の戦いまでは、
見栄っ張りで、自分の理屈しか信じず、薄情で、小さくて、 要領だけは良くて…30にもなって子どもの延長で…。 (ここぞとばかりにボロくそやねん)
それが、何故にこんなに人気があるのか? すべては、あの写真一枚と「燃えよ剣」のせいではないかと…。 (はい。自分もその口です)
でも、やっぱ好きやで。中島登の記す、 「…年の長ずるに従い温和にして人の帰すること赤子の母を慕うがごとし」 のように出来すぎた誰かさんより。
近藤さんや土方も「悪くねえ人生」だったかもしれない。 だけど、沖田や、左之や、山南や、 新選組隊士のままでその人生を終わった人達は…。 と時おり思う。 だから、やい、歳三、何とかしろッ …って無茶苦茶な。
京都編、第一回は、まずまずでした。
------------------------------------------------------- (前日の日記の続き)
ついに買ってしまった漫画の名は、
ジャン! 「バガボンド」 井上雄彦 14、15巻です。
で、予想通り? 2冊読み終えた私は本屋さんへとまた走った。
神さまが悪戯してるのか、と思わず苦笑いするような日。
昨日には全巻揃っていたのに…。欲しい、16,17巻だけがない。 まさか同じタイミングで、小次郎編から買おうとした人がいるんだろうか? 16,17なんて随分前の発刊だぞ。
しかたなく18、19と買い、読みたい一心で違う本屋へと走る。 (その昔、この勢いでスラムダンクも全巻買ってしまったんだ)
すごいなぁと思うのは絵もそうだけど、この作者、子どもの描写がすごい。 仕草とか、表情、心の動きとか…。全ての子どもがいじらしく、愛らしい。 男の人なのに、よく観察しているなぁと思う。
そもそもダンナが持ち帰ったモーニング。 落ち武者、市三兄弟の子どもの頃の挿入話。あれを読んだのがいけなかった。 今まで知らぬ振りして我慢していたのに。大出費!
Sako
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