京のいけず日記

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2003年12月21日(日) 雪の日のスケッチ

-----● 雪の小橋 ●-----

土曜の朝、目が醒めたら雪が積もっていた。
この時期、京都市内に雪が積もるのはめずらしい。子どものように嬉しくなった。

午後近くから出勤。自転車は使えないので、歩いて阪急の嵐山駅まで出る。横なぐりの風と小雪が舞う中の渡月橋、雪にけむる小倉山。自然の前に息をのみ立ち止まる。

足もとの雪はすでに無数のタイヤと、靴底に、無残に踏みつけられている。
誰も起きださない静かな朝に、がんばって来ればよかった…



と、思っていたら・・・
歳三さんの豊玉発句集にもこんなにカワイイ句があった!

横に行き足跡はなし朝の雪

あの土方歳三が詠んだ句。
静かな朝のけがれのない純白の雪を踏みつけまいと、
いとおしむように、そっと避けて歩いた… (素人解釈)

朝、…っうことは(← そろそろ妄想モードに突入)

寝巻き姿の歳三さんが障子を開ける。
庭は一面の雪化粧。ねむけまなこの目が輝く。
一つ身震いして寒いことを思い出し、ドテラをひっかけ庭に下りる。
思わず雪を掌にすくってみたりなどしてみる歳三さん…うふっ。

あるいは所用で門を出る。
眼前に映る、どこまでも続く純白の雪の道…。
塀伝いにカニ歩きなどしてみる歳三さん…うふふ。

けがれない雪をよけて、脇道のとけた雪の泥道を行く。
こんな句をよめる歳三さんは、誰が何といおうと、
繊細で優しい人、そして、普通の人だ。


阪急嵐山駅前のベンチの上にあった
「おらぁ、グズラだぞ」…!?の雪像 → → → → → →
 (え、そんなの知らない?恐竜クン?それともポケモンかしら)

この素晴らしい作品の作り人は誰かなぁ〜。
可愛い手で一生懸命作ったんだろうな。
いや、案外、大人の人かも…。んで、やっぱりグズラだ??


仕事が終わって家に帰ると
家の前にも小さな雪ウサギが作ってあった。
ひとりで留守番をしていた次女が作ったらしい。

 ごめんね。この頃、土曜日はいつも一人やなぁ…。


Sako