京のいけず日記

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2003年10月19日(日) マルシンハンバーグ…東映動画…俺は用心棒。

好物のうなぎを持参して吉原に通う”ひってん敦盛新選組関係の本は硬軟合わせて、かなりの本を読んでいるが、珍しく読まないでおこうと思っていた本を、ついに手にしてしまった。

峰隆一郎さんの土方歳三である。全編、オール「女」と「斬」知っている人は知っているというあの本だ。

「ワンパターンの女性像」「土方歳三はもっと男の美意識に燃えるカッコイイ人」と、若い頃なら色々な意味で腹立たしくて読めなかったかもしれない。ところが、確かに、あぁ、また始まった、と呆れるばかり(ページがもったいないぞ)なのだけれど、何ていうか、この歳三さん、可愛いのだ。

また近藤に対する辛らつな歳三の視線は新鮮と驚きだし、沖田も変にキャラ化しておらず、ごく普通の青年として描かれている。未完になっているのが、とても残念な作品。

困ったような表情で
 「俺に抱かれたいのか?」なんて、
    呟く歳三さんを近くで見てみたい♪



ボラ仲間の会話の中でダンナの話が出た。男は永遠にマザコンだ(歳三さんは姉コンね)てな話から始まって、ダンナとの痴話喧嘩の話になった。その方のダンナさまはマルシンハンバーグがお袋の味だそうで、美味しいハンバーグの味をめぐって派手に喧嘩したらしい。

でもマザコンとかは別にして、子どもの頃に覚えた味、感動って特別なんだよね。そして大人になって同じ物を食べたり、見たりしても「え?もっと美味しかったはず」とか「もっと綺麗だった」とか意外とがっかりするのだけど…。

だけど、いくら年が過ぎても新鮮で素敵なものはたくさんある。このところ娘に刺激されてラクガキばっかりしているが、昔の東映動画「少年猿飛佐助」とか「西遊記」とか、ほんとに線が色っぽくて、動きが柔らかで素敵だった。

今も子どもと一緒にたいがいのアニメは見ているが、公平に見てもそう思う。顔色を伺うような時の孫悟空の表情の色っぽさ、今も鮮明だ。今のアニメに一番欠けてるもの、色気とか、におい、かもしれない。

昔といえば最近「燃えよ剣」「新選組血風録」であきたらず、「俺は用心棒」まで見てしまった。「燃えよ」はカラーだが、あとの2つはまだ白黒時代だ。最初は戸惑ったが、見てるうちにそんなことなど忘れてしまった。懐かしいより、いい作品だと思う。(だいたい白黒の方が肌がきれいに見えるね)

子ども達はそんな古いものよく見るな、っていう感じなんだけど、これは時代劇という土台がないせいかな。なんせ、うちは親父や母が時代劇ファンで小学生の頃からよく見ていたもん。

はてさて我が家の子ども達はどんなテイストを未来に持っていくだろう?
  何年経っても大事にできる何かを一つでも多く持っていってほしい。


Sako