2024年11月24日(日) |
死に損なった男、サラリーマン金太郎「暁」編/「魁」編 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※ ※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『死に損なった男』 2018年の東京国際映画祭〈日本映画スプラッシュ〉部門で上 映された『メランコリック』という作品が監督賞を受賞した 田中征爾の脚本・監督で、2021年キングオブコントの覇者、 空気階段の水川かたまりを主演に迎えたファンタシーの要素 も強い作品。 主人公はお笑い芸人中心の芸能事務所に所属する構成作家。 日々芸人たちのお笑いのネタを作り続けているが、その生活 に虚しさも感じ始めていた。そして帰宅途中の駅で、ふと線 路に向かうホームの際に立ってしまうのだが。 折しも入線予定だった電車が人身事故の影響で到着しなくな り、主人公は死に損なったまま事務所に戻ることになる。そ んな主人公は人身事故の人物が気になり、身元を調べてその 葬儀に参列。そこである事態を目撃する。 そして帰宅後、彼の住まいに葬儀の遺影に飾られていた人物 が現れ、その幽霊は彼に憑りつくと宣言。そこから解放する 条件としてある要求を突き付ける。それは思いもよらぬ状況 を生むことになって行く。 共演は2019年10月6日付題名紹介『カツベン!』などに出演 の正名僕蔵、2018年6月24日付題名紹介『寝ても覚めても』 などの唐田えりか。さらに喜矢武豊、堀未央奈、森岡龍らが 脇を固めている。 他にもテレビなどで見掛けるお笑い芸人が多数出演し、さら に劇中で芸人たちが披露するコントはインパルスの板倉俊之 が監修しているという作品だ。 構成作家の話では2023年10月紹介『笑いのカイブツ』もあっ たが、実話に基づく先の作品に対してこちらはファンタシー に振ることで、これもまた面白い作品に仕上がっていた。し かも人情味がある。 プロローグからの展開でちょっと気になった部分が後で巧み にクリアされていたり、意外な伏線が見事に回収されたり、 中々功名に作られた作品だった。特に泣かせの部分はこれは やられたという感じもしたものだ。 それにこの結末は続編も期待できるかな? 過去には『幽霊 探偵ホップカーク』なんていうTVシリーズもあったけど、 その再来も面白くできそうだ。 公開は2025年2月21日より、全国ロードショウとなる。 なおこの紹介文は、配給会社クロックワークスの招待で試写 を観て投稿するものです。
『サラリーマン金太郎「暁」編』 『サラリーマン金太郎「魁」編』 シリーズ累計発行部数3000万部という本宮ひろ志原作の人気 マンガを、2022年5月紹介『ALIVEHOON アライブフーン』な どの下山天監督で映画化した作品。 2部作で公開される第1部の「暁」編では、青森県大間のマ グロ漁師だった主人公がとある切っ掛けで大手建設会社に入 社、本社勤務の中で彼の入社を認めた会長の窮地を救うこと になるという顛末が描かれる。 そして第2部の「魁」編では、会長の肝いりで進められる地 熱発電所の建設を巡って、会長の発案で現場に派遣された主 人公が、働かない下請け業者や対立する地元温泉組合との折 衝の中で、裏で蠢く巨悪との抗争が描かれて行く。 出演は、2017年8月20日題名紹介『HiGH&LOW』などに出演で 劇団 EXILEの鈴木伸之、2019年3月紹介『パラレルワールド ・ラブストーリー』などの石田ニコル、2019年12月紹介『一 度死んでみた』などの城田優。 さらに2008年7月紹介『三本木農業高校、馬術部』で主演デ ビューの文音、元日向坂46の影山優佳。他に尾美としのり、 橋本じゅん、草川拓弥、中田喜子、浅野温子、本田博太郎、 榎本孝明らが脇を固めている。 また脚本は、2013年『みんな!エスパーだよ』などでギャラ クシー奨励賞テレビ部門受賞の田中眞一が手掛けている。 同じ原作からは先に高橋克典、永井大による映像化があり、 鈴木は3代目。内容的には以前の作品と変わりはなくて、元 暴走族のトップだった男が、一面ではその腕力を武器にサラ リーマン社会を生き抜いて行く。 そこには人情などの柵もあって、それらがドラマを作って行 くものだ。それは基本的には勧善懲悪だが、ある種の巨悪み たいなものも絡んでくる。その辺が利権絡みだったりするの は現代的かなとも言える。 ただまあ全体的には単純すぎるのだけれど、中で一点、ライ ヴァルが進める計画の中で写るイメージ画が木造の巨大なリ ングというのは笑えた。ほんの一瞬写るだけだが、インパク トのある描写だった。 公開は「暁」編が2025年1月10日、「魁」編は2月7日より 全国ロードショウとなる。 なおこの紹介文は、配給会社ライツキューブ、ティ・ジョイ の招待で試写を観て投稿するものです。
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