2024年09月22日(日) |
ビートルジュースビートルジュース、ベルナデッド 最強のファーストレディ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※ ※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ビートルジュースビートルジュース』 “Beetlejuice Beetlejuice” 1988年に公開されてティム・バートン監督の名前を一躍世界 に轟かせたホラーコメディの続編が35年ぶりに登場。しかも 監督は勿論、出演者や音楽も前作のままの本気の作品だ。 お騒がせ者のビートルジュースが暮らす死者の世界で大事件 が勃発。ビートルジュースの元妻で、死者の魂を吸い取り、 文字通りの無き者にする力を持った魔女ドロレスがビートル ジュースへの復讐の念に燃えて復活したのだ。 一方、35年前にビートルジュースと交流をもったリディアは 死者を見ることができる霊能者として成功。今やTV番組を 持つほどの人気者だった。しかしその能力を信じない一人娘 アストリッドとの関係は上手く行っていないようだ。 そんなこんなのハロウィーンの夜。とある事情で娘のアスト リッドが冥界に連れ去られてしまう。このためリディアはビ ートルジュースを呼び出して娘を取り戻そうとするのだが、 そこにドロレスも参戦してとんでもない騒動が巻き起こる。 出演はビートルジュース役のマイケル・キートン、35年ぶり に同じ役に挑んだウィノナ・ライダー、それにキャサリン・ オハラが前作から再登場。そこにバートン監督のNetflix 作 品で話題になったジェナ・オルテガが加わる。 さらにジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、アーサー ・コンティ、ウィレム・デフォーらが脇を固めている。 原案と脚本は2011年6月紹介『アイ・アム・ナンバー4』な どのアルフレッド・ガフとマイルズ・ミラー。また原案には 2012年8月紹介『リンカーン/秘密の書』などのセス・グレ アム=スミスも名を連ねている。 さらに音楽は前作も手掛けたダニー・エルフマンが担当して いるものだ。 バートン監督はホラー映画に関してはかなりマニアックな人 で、以前は記者会見などにこちらもマニアックな質問を用意 して、僕が質問すると実に嬉しそうに答えを返してくれてい たが…。最後は通訳の誤訳にやられてしまった(怨)。 それはさて置き、本作はそんな監督の良くも悪しくもマニア 度満点の作品。観客としてはその流れに乗れるかどうかが勝 負と言えそうだ。なお個人的には前作の結末に少し違和感が あったが、今回その違和感が解消したことも嬉しかった。 公開は9月27日より全国ロードショウとなる。 なおこの紹介文は、配給会社ワーナーブラザース映画の招待 で試写を観て投稿するものです。 またこの作品の試写は8月中に行われたが、情報解禁の関係 で今回の投稿となりました。
『ベルナデッド 最強のファーストレディ』“Bernadette” フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーヴが、1995年 から2007年まで在任した第22代フランス大統領ジャック・シ ラクの妻を演じた2023年製作のフレンチコメディ。 映画では巻頭でナレーションに換えたコーラス団の歌声を使 って「フィクションを交えている」という但し書きが提示さ れる。でもフランス人ならどこまでが真実かなのは自明なの だろうし、正直すべて真実の可能性も高い。 因に映画が描くのはシラクが大統領だった12年間だが、時間 軸などはかなりいじられているようで、映画では後半に出て くるフランスワールドカップは1998年、最初の任期の3年目 に行われたものだ。 そして映画では、元々地方議会議員で政治感覚もある妻が大 統領になった夫から疎まれ続け、それに対して壮大な復讐を 遂げて行く様子が見事に描かれている。同時にそれは夫の人 気を支えるものでもあったが…。 共演は、2012年9月紹介『最初の人間』などのドゥニ・ポダ リデス、2012年3月紹介『ミッドナイト・イン・パリ』など のミシェル・ヴェイエルモーズ、2019年11月紹介『9人の翻 訳家 囚われたベストセラー』などのサラ・ジロドー。 脚本(共同)と監督は、テレビ出身で本作にて映画デビューの レア・ドムナックが務めている。 シラク大統領は親日家としても知られているが、その点に関 して触れられていないのは良かったのか悪かったのか。本作 の流れではワールドカップの下りなどを見ると幸いだったの かな。 とは言え映画の全体はかなりの揶揄というか皮肉にも満ちた もので、政治の裏側を描いている点ではかなり小気味よい作 品にもなっている。それをドヌーヴが気品を持って気持ちよ く演じているのも面白い作品だ。 しかも家族の問題まで曝け出して、それでもしっかりと家族 を守り通して行く姿には人間性の問題なども見事描き出して いる作品とも言えそうだ。その辺を歌声によるナレーション が巧みに描き込んでいる。 日本でもこんな風に夫の政治にしゃしゃり出ようとした総理 夫人がいたけれど、やり方というか上手さが違ったのだろう な。そんなところに彼我の国の政治レヴェルの違いも感じて しまった。 公開は11月8日より、東京地区は新宿ピカデリー、ヒューマ ントラストシネマ有楽町他にて全国ロードショウとなる。 なおこの紹介文は、配給会社ファインフィルムズの招待で試 写を観て投稿するものです。
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