井口健二のOn the Production
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2008年10月01日(水) 第168回

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※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※
※僕が気になった映画の情報を掲載しています。    ※
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 今回は早速この話題から。
 ディズニーが、アカデミー賞受賞式の行われるハリウッド
コダックシアターにメディアやインサイダーなど2000人を集
めての大々的な製作計画発表会を行い、その中で、ジョニー
・デップがファンタシー系3作品に出演すると報告された。
 その1本目は、8月1日付の第164回でも紹介したティム
・バートン監督によるCGIアニメーション作品“Alice in
Wonderland”に、噂通りマッド・ハッター役で登場すること
が発表された。マッド・ハッターは原著の挿絵では3頭身の
異形の怪人だが、この作品は、昨年11月に紹介した『ベオウ
ルフ』などと同様パフォーマンス・キャプチャーの技術を用
いて製作されるもので、声優と共にその仕種や表情もデップ
自身が演じることになる。
 ただし、これは一旦全てがデータ化されてCGIに反映さ
れるもので、従って本人の姿を直接観られる訳ではないが、
『ベオウルフ』でのアンジェリーナ・ジョリーやアンソニー
・ホプキンスのように、それなりに本人と判るような映像に
はなってくれるものと思われる。すでに撮影は開始された模
様で、公開は2010年に予定されている。
 2本目は“Pirates of the Caribbean”の第4作で、これ
も以前から噂のあったものだが、前3作が世界中で26億ドル
を稼いだとされるジャック・スパロー船長の冒険はまだまだ
続くことになりそうだ。ただし、この作品の製作状況はまだ
初期段階とされており、公開時期などは発表されていない。
 しかしこの発表会には、デップ自身がスパロー船長の衣裳
を着て登場したとのことで、シリーズ再開に向けた意気込み
はかなり高そうだ。ところがこのスパロー船長、当日は目に
黒いマスクを着けていたとのこと、その意味は…3本目とし
て“The Lone Ranger”の映画化にトント役で出演すること
も発表されたものだ。
 この作品の映画化については、2002年4月1日付第12回の
記事で、当時はコロムビアの計画として報告したことがある
が、元はラジオ番組でスタートした開拓時代末期を背景とす
る西部劇。開拓者たちの守り神だったテキサスレンジャーが
卑劣な待ち伏せに遭ってほぼ全滅。その唯一人の生き残りと
なった主人公が謎のインディアンに助けられて一命を取り留
め、復讐に立ち上がる…というお話だ。
 ところがコロムビアの計画はその後キャンセルされていた
ようで、実は、昨年10月に『POTC』と同じ製作者のジェ
リー・ブラッカイマーが映画化権を獲得。同じく脚本家チー
ムのテリー・ロッソとテッド・エリオットによる準備もすで
に進んでいるようだ。
 という作品にデップが出演するものだが、トントと言えば
シャーロック・ホームズのワトスンのように、いわゆるサイ
ドキックと呼ばれる副主人公で、決してヒーローではない。
しかも、その設定はインディアンということだが、こちらは
デップ自身が微かにインディアンの血を引くそうで、過去に
そういう役柄も演じているから問題ないとしても、やはり副
主人公というのは気になるところだ。
 ここで思い出すのは2000年に製作中止となった“The Man
Who Killed Don Quixote”で従者サンチョ・パンザに相当す
る役柄を演じていたことだが、これは飽く迄も主人公。それ
ならトントを主人公にした映画化を行うのかと思ったら、レ
ンジャー役にはジョージ・クルーニーがオファーされている
との情報もあり、なかなか複雑なものだ。なお撮影は来年に
行い、公開は2010年の予定と発表されている。
 この他、ディズニーでは、2006年公開『カーズ』の続編で
“Cars 2”を2012年の公開に向け準備中としており、これは
2011年にアナハイムのディズニーランドにオープンする新ア
トラクション‘Cars Land’に連動した計画となっている。
因に“Cars”にはテレビシリーズ化の計画もあるそうだ。
 また、『POTC』に続くアトラクションからの映画化と
して、テーマパークの一角をなす‘Tomorrowland’にインス
パイアされた作品を、ドウェイン“ザ・ロック”ジョンスン
主演で映画化する計画も発表された。具体的な内容は公表さ
れていないが宇宙物とのことで、脚本には、ニューライン製
作の“Ghost of Girlfriends Past”などを手掛けたジョン
・ルーカスとスコット・モーアが契約しているそうだ。ただ
し計画はごく初期の段階とされている。
 さらに、“National Treasure 3”の計画も、ブラッカイ
マーとニコラス・ケイジの登場で発表されており、ここまで
来ると何処までが本気なのかちょっと心配になってくるが、
ディズニーでは、今年終盤から2009年に掛けては“Bolt”を
手始めに、“High School Musical 3”“Bedtime Stories”
“Race to Witch Mountain”“Hannah Montana:The Movie”
“Old Dogs”“The Princess and the Frog”“A Christmas
Carol”“Up”など、今より先の展望を見据えた作品が多く
続くだけに、今回は多少大仕掛けな発表会となったようだ。
今後の推移を注目したい。
        *         *
 ところで前の記事に登場した“The Lone Ranger”だが、
この作品の姉妹編として“The Green Hornet”のあることは
今年7月1日付の第162回などでも紹介している。そしてそ
の映画化が、何とチャウ・シンチーの監督、共演で実現する
ことになった。
 この計画は、元々はユニヴァーサルで立上げられ、その時
はジョージ・クルーニー、ジェット・リーという配役も紹介
されたが実現しなかった。その企画が、一時はミラマックス
でも検討されたが、最終的にソニー傘下の製作者ニール・H
・モリッツが権利を獲得、コメディアンのセス・ローガンを
脚本、主演に据えて準備が進められていたものだ。
 そしてこの計画では、ローガンが当初からシンチーの共演
を希望していたもので、テレビシリーズではブルース・リー
が演じたカトー役へのシンチーの登場が期待されていた。
 一方のシンチーは、中国映画の『カンフー・ハッスル』と
『ミラクル7号』を続けてソニーの現地出資により製作監督
しているもので、製作会社とは気心も知れ合っている。そこ
でアクションコメディでは実績のあるシンチーに、共演だけ
でなく監督も依頼することになったようだ。
 因にシンチーは会見で、「子供の頃にはテレビシリーズの
大ファンだった。ブルース・リーの足跡を継ぐことには恐れ
と期待が半ばしている。このチャンスを与えてくれたソニー
に感謝したい。夢が実現した」と語ったそうだ。これでシン
チーは、初めてハリウッド映画監督に進出することになる。
 なおこの会見において、本作の公開日は2010年6月25日と
発表されている。これはつまり、上記のディズニー版“The
Lone Ranger”と同じ年になる訳で、これはもしかすると同
時期のライヴァル作になる可能性もある。どちらもコメディ
の可能性も高いし、相乗効果も期待したいところだ。
        *         *
 新規の情報を少し紹介しておこう。
 ドリームワークスが、1962年に映画化された“The Day of
the Triffids”(人類SOS)や、1995年ジョン・カーペン
ター監督“Village of the Damned”(光る眼)などの原作
者としても知られるイギリスのSF作家ジョン・ウィンダム
の長編小説“Chocky”の映画化権を獲得し、スティーヴン・
スピルバーグの監督で進めることを発表した。
 原作は、1968年に発表され『宇宙知性チョッキー』の邦題
で翻訳されたこともある作品で、イマジナリーフレンドのい
る少年の父親が、空想だと思われていたその友達が実は異星
人だったことに気付いて行くというもの。邦題がかなりネタ
バレだと思ってしまうところだが、これを『E.T.』のスピ
ルバーグがどのように料理してくれるか、監督自身が久々に
本格SFへの挑戦ということでも楽しみなところだ。
 因に同じ原作からは、1984年にイギリスで全6話のテレビ
シリーズが製作されており、さらに85年、86年にもウィンダ
ム創作のキャラクターに基づくスピンオフのシリーズが製作
されるほどの人気だったようだ。そして今回の計画では、一
応、2010年の公開予定で進められることになっている。
 ただし、この計画で問題なのは配給会社が決まっていない
ことだ。実はドリームワークスに関しては、昨年一旦はパラ
マウントに買収されたものの、その後にスピルバーグが海外
資金を集めるなどして再独立に成功。現在はどこの会社とも
配給権を結べる状態になっている。ところが、先にスピルバ
ーグとピーター・ジャクスンで進めているベルギーコミック
原作“Tintin”の映画化は、当初はユニヴァーサルの配給が
契約されたもののキャンセルされる事態となっており、ヒッ
トメーカーと言えどもリスクの高い作品には配給会社も躊躇
する状況になって来ているようだ。
 現状で、興行的にSF映画のリスクが高いのは承知だが、
本作は正に大ヒット作『E.T.』の流れを汲む作品でもあり
そうだし、なんとか早めに配給が決まって、製作のゴーサイ
ンが出てほしいものだ。
        *         *
 お次は、ロバート・ゼメキス率いるイメージ・ムーヴァー
スの計画で、『モンスター・ハウス』でオスカー候補になっ
たジル・ケナン監督と再びチームを組み、オーエン・コルフ
ァー原作“Airman”の映画化を進めることを発表した。
 この原作は来年1月1日に出版予定とされているもので、
実はコルファーが7月に発表した“Artemis Fowl: The Time
Paradox”の巻末にその第1章が掲載されている。僕はこの
本を8月に購入して読み始めたが、まだそこまで読んでいな
かった。その原作は、今回の報道によると、19世紀を舞台に
熱気球を操る若きヒーローの物語とのことで、大空を舞台に
した海賊物といった感じの冒険物語のようだ。ただし空想科
学的な要素もあると紹介されていた。
 コルファー作品では、すでに6巻が出版された“Artemis
Fowl”シリーズに以前から映画化の計画があるものだが、今
回はそちらが実現する前に新計画の発表となった。製作会社
も異なるしどちらが先行するかはまだ判らないが、互いに相
乗効果が得られると良い感じになる。
 因に、イメージ・ムーヴァースの計画ということでは、パ
フォーマンスキャプチャーを使った作品になりそうだが、本
来が子供向けに書かれた作品ということではそれも良い方向
に考えられそうだ。
 一方、2002年5月1日付第14回以来、何度も紹介している
“Artemis Fowl”については前々回に脚本家の名前も紹介し
たが、これを機に本格的な始動になってほしいものだ。
        *         *
 日本から菊地凛子が出演したことでも話題になっている、
来年1月全米公開予定の“The Brothers Bloom”を監督した
ライアン・ジョンスンが、次回作ではタイム・トラヴェル物
に挑戦する計画が発表された。
 計画されている作品は“Looper”と題されたもので、紹介
された内容によると、未来から転送されて来るターゲットを
始末する殺し屋グループの活動を描くとのこと。題名からは
そこにタイムループが発生することもありそうだが、大体、
未来から処刑のためだけにタイムトラヴェルをさせるという
のにも何か事情がありそうで、いろいろ興味をそそられるも
のだ。
 なおジョンスン監督は、2005年の“Brick”という作品で
認められたものだが、フィルモグラフィーによると1996年に
“Evil Demon Golfball from Hell!!!”という短編作品があ
るようでちょっと気になる。タイムトラヴェル物はパラドッ
クスの処理が難しいが、こういうデビュー作を持つ監督なら
多少期待してもいいかなと思えるところだ。
 製作会社はEndgame Entertainmentで、撮影は来年に予定
されている。因に同社では“The Brothers Bloom”も手掛け
ているもので、それが当ると本作が大型予算の作品に化ける
可能性もあるようだ。
        *         *
 1956年のジョン・ヒューストン監督作品でも知られるハー
マン・メルヴィル原作“Moby Dick”(白鯨)を、『ウォン
テッド』が好調のティムール・ベックマベトフ監督でリメイ
クする計画が発表されている。
 しかもこの計画は、2006年公開の“Accepted”というコメ
ディ作品が好評のアダム・クーパーとビル・カレッジのコン
ビが立上げたとのことで、これは何か起こりそうな計画だ。
そしてコンビは、計画を『ナショナル・トレジャー』などを
手掛けたコーマック&マリアン・ウィバリーに持ち込み、彼
らの製作で進められることになっている。なお、クーパー=
カレッジの脚本には、6桁($)の高い方で契約が結ばれた
そうで、その期待値は大だ。製作会社はユニヴァーサル。
 因に、ヒューストン版の脚本はSF作家のレイ・ブラッド
ベリが担当したものだが、ヨーロッパで撮影中のヒュースト
ンが現場で必要になった脚本の改訂のためにアメリカに住む
作家を呼び寄せたら、今から行くと連絡したまま音信不通と
なり、2週間後に船でやってきた…という、ブラッドベリの
飛行機嫌いを象徴する逸話も残している作品でもある。
 原作の物語は、巨大な白鯨を執拗に追い続けるエイハブ船
長の姿を、若い船員イシュメルの語りで描いたものだが、今
回の映画化では、脚本家たちは、より映像的なグラフィック
ノヴェル・スタイルで描くとしており、エイハブ船長はより
カリスマ的になって、全体的にアクションアドヴェンチャー
の趣を強くするとのことだ。
 実は、原作に最も忠実といわれるヒューストン版は、その
重苦しい雰囲気のために興行的な成功は納められなかったも
ので、今回のグラフィックノヴェル・スタイルがどのような
結果を残すかにも興味が湧く。そして今回の発表では監督も
決まり、計画は順調に進み始めたようだ。公開予定は2011年
となっている。
        *         *
 次もリメイクで、1987年にミッキー・ローク、ロバート・
デ=ニーロが共演した“Angel Heart”の再映画化が計画さ
れている。
 オリジナルの物語は、私立探偵の主人公が謎めいた男から
人捜しの依頼を受け、その調査を進める内に彼の周囲で殺人
事件が連続する。そして、最初はハードボイルドのように始
まった物語は、徐々に超常現象の世界へと踏み込んで行くと
いうもの。元々はウィリアム・ヒョーツバーグの“Falling
Angel”(堕ちる天使)を原作としており、この原作は、ス
ティーヴン・キングが、「レイモンド・チャンドラーがオカ
ルトを書いたような作品」と絶賛した小説だそうだ。
 また、オリジナルの映画化では、共演のリサ・ボネーがヤ
ング・アーチスト賞を受賞した他、アメリカSF・ファンタ
シー&ホラー映画アカデミー主催のサターン賞では、ボネー
とデ=ニーロが助演賞、監督のアラン・パーカーは脚色賞に
ノミネートされている。
 という作品のリメイクだが、今回の計画では、『21』や
『ゴースト・ライダー』などを手掛ける製作者のマイクル・
デ=ルッカが、以前はカロルコが手掛けた映画化のリメイク
権を獲得したもので、原作小説の大ファンだという映画製作
者は、「2つのジャンルの見事な融合で、さらに文学性とコ
マーシャリズムも兼ね備えている」として映画化に意欲を燃
やしている。
 脚本家や監督、出演者なども未定だが、前作との関係では
配給はソニーが行う可能性は高そうだ。因に1987年の映画化
は、コロムビアの姉妹会社トライスターが配給していた。
        *         *
 マーヴェル・コミックスの映画化で、2006年5月15日付の
第111回などで紹介した北欧神の化身“Thor”を主人公とす
る計画に、『スルース』などのケネス・ブラナー監督と交渉
していることが発表された。
 この計画は、最初の報道では『ポセイドン』『アイ・アム
・レジェンド』などのマーク・プロトセヴィッチが脚本を担
当していたもので、一時は『バットマン・ビギンズ』のデイ
ヴィッド・ゴイヤーが参加しているとの情報もあったが、今
回の発表では脚本はプロトセヴィッチの単独となっている。
 その物語は、父親オーディンによって地球に派遣された主
人公が、医学生となって人類について学びながら、あるとき
はヒーローThorとなって活躍するというもの。マーヴェル版
のSupermanといった感じにもなる作品だ。
 そしてその監督に交渉されているブラナーは、ロイヤル・
シェークスピア・カンパニーでの演出も手掛けるイギリス演
劇界の正に重鎮だが、彼が1989年のアカデミー賞で監督及び
主演賞の候補になって注目された『ヘンリー5世』は、その
アクション演出などで、『アイアンマン』のジョン・ファヴ
ロー監督や、『バットマン・ビギンズ』のクリストファー・
ノーラン監督からも手本にしたと称されており、ある意味、
本家帰りとも言える監督交渉となっているものだ。
 なお計画では、2010年7月16日の公開予定とされており、
撮影は来年中に行われる。そして配給は、アメリカ国内をパ
ラマウントが担当する。ただし、日本は別契約となっている
ようだ。
 因に、上記したようにドリームワークスに離脱されたパラ
マウントでは、マーヴェルへの接近を強力に進めているよう
で、すでに“Irin Man 2”の公開を2010年5月7日と発表し
た他、2011年には“The First Avenger: Captain America”
を5月6日、“The Avengers”を7月15日に公開するとも発
表しているものだ。
        *         *
 最後は、短いニュースを3つほど紹介しておこう。
 ワーナーが、ウィル・スミス主演“I Am Legend”の前日
譚を製作すると発表した。昨年公開されたオリジナルは、全
世界で5億8400万ドルの興行収入を挙げたものだが、作品の
展開上、スミスの主演で物語を発展させるためにはこれしか
方法がなかったようだ。従って、主演にはスミスが復帰し、
監督のフランシス・ローレンスも再登板する計画となってい
る。物語は、伝染病の発生から主人公が独りぼっちになるま
でを描くということで、前作で端折られた部分を克明に描く
ことになる。脚本には、D・B・ウェイスという人が起用さ
れているが、この脚本家は、2006年11月15日付第123回でも
紹介したように、頓挫した“Helo”や“Ender's Game”にも
参加していた人だ。
 コロムビアが進める“Spider-Man”の続編で、4と5の製
作が決定し、主演のトビー・マクガイアには何と5000万ドル
の出演料が支払われるとの噂が流れている。これは新記録に
なるもののようだが、さらにこの契約では、「撮影中も毎日
の朝晩に幼い娘と遊ぶ時間も設ける」という付帯条件もある
とのことで、何とも破格の契約のようだ。一方、キルスティ
ン・ダンストが演じたメリー・ジェーン・ワトスンに関して
は、女優は出演を希望しているものの、役柄を物語に登場さ
せるかどうかは検討中とされており、シリーズに変化を付け
るための設定変更の可能性はあるようだ。なお脚本は、『ゾ
ディアック』などのジェームズ・ヴァンダービルトが初稿を
担当したとされている。
 今年5月15日付第159回で紹介したトライベカ映画祭グラ
ンプリ作品“Let den ratte komma in”の英語リメイクに、
『クローバーフィールド』のマット・リーヴス監督の起用が
発表された。オリジナルはスウェーデン製作で、そのリメイ
ク権を昨年復活したホラー映画の老舗ハマー・フィルムスが
獲得したことでも話題になった作品だ。なおリーヴスは脚本
と監督を契約しており、その脚本はこれから手掛けるようだ
が、公開は来年の予定となっている。コケ脅しの利かないヴ
ァンパイア映画でどんな手腕が発揮されるかも楽しみだ。


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井口健二