2008年05月18日(日) |
今日という日が最後なら、カスピアン王子、イントゥ・ザ・ワイルド、落下の王国、スピード・レーサー、8½、帰らない日々、BUG |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『今日という日が最後なら、』 1983年鹿児島生まれ、アメリカの高校在学(留学?)中に短編 映画で現地の映画祭で優秀賞を受賞、帰国後に慶應大学に入 学、さらにテレビのオーディション番組でグランプリを受賞 したという女性カメラマン=柳明菜による初脚本監督作品。 八丈島を舞台に、島興しの祭り開催に尽力する女性と、彼女 が生き別れた母親、及び母親に連れられて行った双子の姉妹 との交流が描かれる。 20年前、八丈島で1組の双子が生まれた。舞子と聖子。しか しその後に母親は島から出て行くことになり、そのとき母親 は聖子だけを連れ、身体の弱かった舞子は島の祖母の許に残 された。そして2人が成長した今、舞子は島興しの祭りの準 備をしていたが… その祭りの日も近づいたある日のこと、舞子は「今日という 日が最後なら、何をしたいか考えました」という書き置きを 残して島を出て行く。その舞子が向かった先は東京、そして 聖子の住む家を捜し出した彼女は、聖子に島に来ることを誘 う。 まあ、いろいろとお話はあるのだが、全体的には多少の幼さ は感じられる。でも、監督がカメラマンという特性は活かさ れている感じで、特に八丈島の風景を写した映像は感性が感 じられるものだった。 ただし物語の展開では、祭りに関しての島民たちの対立の理 由がよく判らないし、それが解消される経緯も不明瞭だ。特 に、予算、予算と言っている役場が、母親の登場だけで簡単 に覆ってしまうはもどうかと思ってしまう展開だ。 その他の島民も、ただ「そんなこと出来ない」と言っている ばかりで、その理由付けが不明確だし、さらにそれが、いと も簡単に覆るのだから、観ていて狐に摘まれたような感じも した。 これは、例えば舞子がいない間に嵐が来て、それまでの準備 がご破算になったとか、何か理由をつけて、そこから立て直 すまでの経緯は考えられそうなものだが…もう少し脚本を練 って欲しかったという感じはしたものだ。 でもまあ、多少幼くても何か許せるような、そんな雰囲気は 感じられる作品だった。 出演は、聖子役が、『ブラブラバンバン』などの森口彩乃、 他に『スカイハイ2』の本多章一、さらに藤谷文子など。ま た、舞子役を演じている柳裕美は、監督の妹で映画初出演だ そうだが、島生まれという感じの野性味もあってなかなか面 白かった。 なお、本作は慶應大学150周年記念認定作品となっている。
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』 “The Chronicles of Narnia: Prince Caspian” C・S・ルイス原作の映画化第2作。『第1章:ライオンと 魔女』での冒険から帰還した4人の子供たちが再びナルニア 国を訪れる。しかしそこでは1300年の歳月が流れ、彼らが統 治していた王国は荒廃し、ドワーフ達は姿を消し、森は歌を 忘れていた。 そしてナルニア国の近隣には、新たに人間たちの王国が築か れていた。その王国に1人の男児が生まれるところから物語 は始まる。その男児は王国の継承者であるカスピアン王子の 叔父の子供であったが、その誕生によってカスピアンは窮地 に陥ることになる。 つまり母親が王家の血筋を引くその男児は、王位継承者順位 の第2位となり、これで王子が亡き者となれば、叔父が実質 的に王国を支配できるのだ。そして直ちに陰謀の動き始めた 王宮から辛くも脱出した王子は、謎に満ちたナルニアの森へ と逃れるが… 『ライオンと魔女』の子供たちはまだ幼くて、物語も純粋に 冒険に満ちたものだったが、本作では一度は国を統治した経 験も持つ子供たちがその知識の上に立って、なおかつ困難に 見舞われることになる。 それは、一面では大人の愚かさにも通じるところがあって、 第1作とは違った意味での深い物語が描かれているものだ。 しかし、そこには子供たちの一途さも描かれていて、第1作 を観てから少し成長した子供たちには格好の物語となってい る。 そして物語は、人間とナルニアの住人たちとの決戦へと発展 するが、その闘いのシーンは第1作を倍加する迫力で描かれ る。特に人間たちの繰り出す大型兵器の威力が見事に映像に なっていた。 出演は、前作の4人の子供たちは揃って再登場し、それに加 えて本作からカスピアン王子が新登場する。演じるベン・バ ーンズは1981年生まれ。舞台出身とのことだが、その凛々し い立ち姿などは、まさに王子という感じがするものだ。 その他に、CGIが駆使された動物たちの新キャラクターも いろいろ登場して、物語を賑やかしている。また、木や水の 精霊たちや意外な人物の登場もうまく描かれていた。 なお、物語はカスピアンと子供たちが活躍する“The Voyage of the Dawn Treader”へとの継続し、新たにマイクル・ア プテッド(007/ワールド・イズ・ノット・イナフ)の監 督で製作される第3作は、2010年5月の公開予定となってい る。
『イントゥ・ザ・ワイルド』“Into the Wild” 1992年の夏にアラスカの荒野で遺体となって発見されたクリ ストファー・マッカンドレス。当時24歳の若者は何故そこで 死んでいたのか。その謎を追った実話に基づく原作の映画化 を、10年越しで権利を獲得した俳優のショーン・ペンが、自 らの脚色監督で実現した。 オスカー受賞俳優でもあるペンは、監督としては既に1995年 の『クロッシング・ガード』と、2001年『プレッジ』を手掛 けている。しかしこれらの作品は、『プレッジ』の題材は多 少風変わりではあったが、いずれもオーソドックスな手法に よるドラマだった。 それが今回は、主人公の荒野での苦闘を描きながら、それま での旅の様子がいわゆるロードムヴィ形式で順番に描き出さ れて行くもので、かなりのテクニックも駆使された作品。し かも、これには監督のこだわりもあるのだろうが、ほとんど が現地に赴いて撮影されているのも見所という作品だ。 主人公のクリスは裕福な家庭に育ち、大学もオールAの優秀 な成績で卒業。しかし両親の喧嘩の絶えない家庭に絶望して いた彼は、「名誉も金も要らない、欲しいのは真理だ」とし て家を出て行く。映画は、そこからアラスカで発見されるま での軌跡を追って行く。 その放浪の旅で訪れる場所は、カリフォルニア州が主だが、 アリゾナからサウスダコタ、コロラド川からメキシコにまで 及んでいる。そしてこれらの見事に美しい舞台の中で、それ ぞれの素晴らしい物語が展開されて行く。そこには愛や友情 や信頼が描かれる。 しかもこれらのドラマが、全く違う風景の中で、全く違うシ チュエーションで描かれるのも見事な構成で、その脚本の素 晴らしさと、さらに1つ1つシーンが丁寧に演出されている のにも、観ていて感動を覚えた。 出演は、クリス役に今夏の大作『スピード・レーサー』にも 主演しているエミール・ハーシュ。彼の母親役にマーシャ・ ゲイ・ハーデン、父親役にウィリアム・ハート、妹役には、 『コンタクト』などのジェナ・マローンが扮してナレーショ ンも務めている。 また、それぞれの場所で出会う人々には、『カポーティ』の キャサリン・キーナー、『ブラザー・サンタ』のヴィンス・ ヴォーン、『パニック・ルーム』のクリスティン・スチュワ ート、それに本作でオスカー候補になったハル・ホルブルッ クらが配されている。 上映時間は148分という長尺の作品だが、観ている間は全く 飽きさせることがなかった。それに、最後は体重を18キロ落 として撮影に臨んだというハーシュの頑張りにも注目したい 作品だ。
『落下の王国』“The Fall” 2000年の『ザ・セル』で衝撃的な映画監督デビューを果たし たMTV及びCF監督のターセム・シンによる劇場用映画の 第2作。2006年の作品。 ターセムは、この他にホームページ2004年2月1日付で紹介 した“Nautica”や、2005年8月15日付紹介の“Westworld” などの企画に関わっていたはずだが、今のところ実現したの は本作だけとなっている。 その本作は、ターセムが自費を投じて製作、脚本、監督した 作品とのことで、正しく個人映画となっている。しかもその 映像は、世界遺産13カ所を含む世界24カ国以上を巡って撮影 が行われたもので、思う存分、お金と時間を掛けて作られた 作品のようだ。 これはスタジオ絡みでは到底無理な話で、個人映画でないと 実現できないものだろう。 その物語は、1915年のハリウッドで始まる。主人公は映画の スタント俳優だったが、鉄橋からの落下シーンの撮影で両足 骨折の重傷を負い、再起はおろか、再び歩けることも覚束な くなる。しかも他にもいろいろあって、自殺願望に取り憑か れている。 しかしそこに、ルーマニアからの移民の子で、オレンジ農園 での収穫作業中に樹から落下して腕を骨折したという幼女が 現れる。そして、その子にせがまれるまま主人公は空想のお 話を始めるが… そのお話は中東らしい異国が舞台。そこで横暴な領主に反抗 するいろいろな人種・職業の6人の男たちの冒険物語が始ま る。その中には、幼女の父親やチャールズ・ダーウィンもい るようだ。 この冒険物語の背景が、プレス資料によれば、ナミビアから フィジー、インド、バリ、イタリア、ドイツ、さらに、ブエ ノスアイレス、プラハ、イスタンブール、ペルー、アンコー ルワット、エジプトのピラミッド、万里の長城など、世界中 で撮影されているものだ。 因に他の資料では、ネパールやルーマニアなどでも撮影され ているようだ。しかもこれらの風景が、恐らくターセム自身 が美しいと感じたそのままに描かれているもので、まさに世 界中の美しい風景がこの1本の映画の中に納められている。 さらに、1915年のカリフォルニアのシーンは、サイレント映 画の撮影風景やオレンジ果樹園も含めて、南アフリカで撮影 されたそうだ。なおエンディングクレジットでは、これら撮 影に関わった人たちの名前が延々と出てくるのも凄かった。 こんな風景映画のような作品だが、その中での物語は、あま り大げさにならないように、子供の登場人物を配することで うまく計算されて作られている。その構成も巧みに感じられ た作品だった。 なお、映画の最後にはサイレント映画で活躍した先人たちへ のオマージュとも思える映像が登場して、それも楽しませて くれるものになっている。
『スピード・レーサー』“Speed Racer” 1967年−68年に放送された和製アニメ作品『マッハGoGoGo』 を、『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟の脚本、監督 で実写映画化した作品。アニメの奇想天外なカーレースが、 豪華絢爛のCG映像の中で再現される。 物語は、一家でスピードレースに賭けているレーサー一家の 次男を主人公に、レースを牛耳る巨大企業の圧力や妨害に屈 することなく、自らの目標に向かって突き進んで行く彼らの 姿が描かれる。 これに、レースの不正を調べている機関の調査員やライヴァ ルのレーサーなどが絡んで、サーキットレースやラリーレー スでの激しい闘いが展開される。さらにそこには忍者アクシ ョンなども登場するという代物だ。 オリジナルのアニメシリーズは、実は当時の製作者たちに運 転経験が無く、運転の常識も知らないままに作り出したとい う説もあるもので、お陰で常識外れの映像が次々に展開され て、それが受けたということになっている。 本作はそれをウォシャウスキー兄弟が、そのオリジナルのイ メージのままに実写(CG)映像化したもので、その意味で はオリジナルの無邪気さみたいなものが見事に映画の中に再 現されているものだ。 従って観客も、その無邪気さの中に浸り込んで観るべきもの で、そこに小賢しい文句などを付ける必要はない。ただ単純 に物語を楽しめばいいと言える作品だ。 しかもその作品に、主演のエミール(イントゥ・ザ・ワイル ド)ハーシュを始め、スーザン・サランドン、ジョン・グッ ドマン、クリスティーナ・リッチ、マシュー・フォックスら が顔を揃えているもので、特にサランドンが見事に母親役を 演じているのも楽しめる。 その他には、韓国スターのピ(レイン)や、日本から真田広 之、『シャフト』のリチャード・ランドトゥリーらも参戦し ている。 海外興行はちょっと厳しいスタートになったようだが、この 面白さには尋常でないものを感る。特に、50インチでも足り ない大画面の迫力を堪能させてくれることは間違いなし、こ れを劇場で観なかったら、きっと後で後悔することになる… という作品だ。
『8½』“Otto e mezzo” フェデリコ・フェリーニ監督による1963年作品。初期のネオ レアレスモと呼ばれた作風から、幻想的な作風へと進んで行 く転機の作品とも言われている。その作品が、ディジタルリ マスターによりクリーンな画像となって再公開される。 物語は、マルチェロ・マストロヤンニが扮するフェリーニ自 身とされる映画監督を主人公に、新作の製作準備を進める神 経症的な状況の中で、過去や現在に関った女性たちの幻想や 現実に悩まされる…というもの。 これに、クラウディア・カルディナーレ、アヌク・エーメ、 サンドラ・ミーロ、バーバラ・スティール、ロッセラ・ファ ルクらの女優が花を添える。特に、巫女役で登場のカルディ ナーレの美しさが楽しめた。 実は、本作で主人公が準備している新作が、宇宙ロケットも 出てくるSFとなっており、その確認もしたくて再公開を楽 しみにしていたが、そのお話は地球規模の災害が迫って、地 球を脱出するというものだったようだ。映画の中にはセット として建てられた発射台の風景や、ミニチュア、コンセプト アートのようなものも登場していた。 この他、子供時代の思い出のシーンなども登場して、全体的 にはフェリーニの自伝的要素も観られる作品ということだ。 ただしこの後にSF映画は撮ってくれなかったが。 なお、本作の物語は近年ブロードウェイでミュージカル化さ れて、そのミュージカル版が『シカゴ』などのロブ・マーシ ャル監督で映画化の予定になっている。 その主人公役には、当初は今年のアカデミー賞で助演男優賞 を獲得したハヴィエル・バルデムが予定されていたが、脚本 家ストライキの影響による撮影開始の遅れでスケジュールが 不調になり降板が発表された。 これに対して最近の情報では、その代役を今年のアカデミー 賞で主演男優賞に輝いたダニエル・デイ・ルイスが交渉され ているとのことで、これも期待が高まるところだ。 なお共演の女優陣には、ペネロペ・クルス、マリオン・コテ ィアール、ソフィア・ローレン、ニコール・キッドマン、ジ ュディ・ディンチが発表されているものだ。
『帰らない日々』“Reservation Road” 交通事故で最愛の息子を亡くした一家が送る日々を描いた作 品。最近日本映画でもよく似た設定の作品があったが、本作 では、実はかなり特別なシチュエーションではあっても、現 実的な綺麗事ではない物語が展開される。 主人公の一家は、息子が晴れの演奏会で立派な演奏を見せた 後、自動車で帰宅中に道路沿いのサーヴィスステーションに 立ち寄る。ところがそこで息子がひき逃げに遭ってしまう。 しかもそこに至るいろいろな経緯があり、それが家族を苦し めて行くことになる。 一方、ひき逃げをしたのはその町の法律事務所に勤める弁護 士。その日は離婚した妻と暮らしている息子との週に1回の 面会日で野球観戦に行き、試合が長引いたために急いで妻の 家に向かっている途中だった。 こうして被害者と加害者になってしまった2人だが、被害者 の父親が警察の捜査の遅さに業を煮やして法律事務所に調査 を依頼したことから話がややこしくなる。その担当者に、ひ き逃げした加害者の弁護士が選ばれたのだ。 というちょっと特殊なシチュエーションだが、物語は、その 中での被害者、加害者の葛藤が描いて行くことになる。また そこには、捜査を行う警察の実態なども垣間見られたり、ひ き逃げという重大犯罪にも、刑罰が軽微であるなどの社会的 な問題も描かれる。 癒しが主なテーマだった日本映画とは、根本的な発想の異な る作品だが、かなり無理があるようにも見えるシチュエーシ ョンを、力づくで納得させてしまうような演出は、ある意味 フィクションの醍醐味を感じさせる作品でもあった。 監督は、『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージ。前作は 国際問題、今回は国内の問題だが、いずれもしっかりした社 会問題を描き、特に今回は登場人物たちの葛藤も丁寧に描き 出している。 出演は、ホアキン・フェニックス、マーク・ラファロ、ジェ ニファー・コネリー、ミラ・ソルヴィノ。さらに、エル・フ ァイング、エディ・アルダーソンの2人の子役が見事な演技 を見せてくれている。
『BUG』“Bug” 『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン監督が、オフ ・ブロードウェイで上演された舞台劇を基に描き出す恐怖物 語。 物語の舞台はとあるモーテルの1室。そこには仮釈放される 暴力的な夫から逃れようとする1人の女性が宿泊している。 そこに掛ってくる無言電話。おびえる女性は、女友達から紹 介された男性を部屋に呼び寄せるが… 互いに似たところもあり、次第に打ち解けて行く2人だった が、その2人の耳に虫の鳴き声が聞こえ始める。それはただ の虫ではなく、やがてその虫の存在が2人を恐怖の世界へと 誘って行く。 背景には、湾岸戦争やその他の出来事に起因するconspiracy theoryのようなものが巧みに織り込まれていて、日本人の目 からするとかなり奇異な感じもしてしまうところだが、多分 アメリカ人には現実的な恐怖として映るはずのものだ。 アメリカでは、最近もMorgellons病とかいう奇病が報告され ているようだが、政府や軍による秘密実験という噂話は常に 流されている。そんな背景があると、この映画の物語もそれ なりの現実味を帯びてくる。 それを一概に馬鹿々々しいと言ってしまえる日本人は、果た して己の考えを正しいと言い切っていいのか、自分たちの考 えこそが無知蒙昧の結果ではないのか、脳天気国民の日本人 にはそんなレヴェルからこの作品をアピールする必要があり そうだ。 原作の舞台劇と映画化の脚本も手掛けたトレイシー・レッツ は、1998年のトミー・リー・ジョーンズ主演作『追跡者』な どにも出演していたという俳優で、脚本家としては作品がタ イム誌選出の年間ベスト10にも選ばれたことがあるそうだ。 出演は、アシュレイ・ジャド、マイクル・シャノン、リン・ コリンズ、ハリー・コニックJr.。ちょっと癖のある顔ぶれ が強烈な演技を見せてくれている。なおシャノンは、原作の 舞台でも同じ役を演じていたそうだ。 物語を信じる信じないかは別にして、見事に舞台劇を観てい るという感じにもさせてくれる作品。その感覚も楽しめた。
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