井口健二のOn the Production
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2008年04月15日(火) 第157回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回はこの話題から。
 ジェイスン・ボーン・シリーズの原作者で、2002年に亡く
なったミステリー作家ロバート・ラドラムが、『ボーン・ア
イデンティティー』の原作本の刊行の前年1979年に発表した
長編小説“The Matarese Circle”(邦訳題:マタレーズ暗
殺集団)の映画化権を、MGMがリレイティヴィティー・メ
ディアと共同で獲得したことが発表された。
 この原作は、米ソ冷戦時代を背景にしたものだが、アメリ
カのCIAとソ連のKGBの敏腕捜査官が、マタレーズと名
告る国際的な暗殺団の撲滅のため協力せざるを得なくなると
いう、ちょっと捻った作品。そしてこの作品には、1997年に
“The Matarese Countdown”(マタレーズ最終戦争)という
続編も発表されており、映画化ではシリーズ化も期待される
ものとなっている。
 このためこの映画化権に対しては、ボーン・シリーズを手
掛けるユニヴァーサルを始め各社も獲得を目指していたもの
だが、前ユニヴァーサルの首脳でボーン・シリーズにも関っ
たメアリー・パレントが、現MGM代表として300万ドルの
契約金で獲得に成功した。その他に200万ドルで、『ワイル
ド・スピード2』や“3:10 to Yuma”のリメイクなどを手掛
けたマイケル・ブラント、デレク・ハースによる脚色も契約
されているようだ。
 製作時期などは未定だが、主演にはデンゼル・ワシントン
が期待されているとの情報もある。
 因に、ジェイスン・ボーン・シリーズは、既に映画化され
た3作でラドラムの原作は終っているものだが、実は映画化
後に同じ主人公による続編が他の作家によって書き継がれて
おり、現在その映画化を続けるかどうか検討が進められてい
るようだ。それと同様のことは『マタレーズ』2作の主人公
ブランドン・アラン・スコフィールドにも言えることで、ワ
シントンによる映画化が成功したら、MGMとしては第2の
ジェームズ・ボンドを狙うことになりそうだ。
        *         *
 『ホテル・ルワンダ』などを手掛けたエンドゲーム社が、
2006年にキム・ベイシンガーとダニー・デヴィートが共演し
た“Even Money”なる作品を手掛けているロバート・タネン
という脚本家が執筆した“Hungry Rabbit Jumps”と題され
たオリジナル脚本の権利を獲得し、トビー・マクガイアの主
演で映画化する計画を発表した。
 この作品の詳しい内容は明らかにされていないが、ジャン
ルはドラマティック・スリラーとされおり、デイヴィッド・
フィンチャー監督の1997年作“The Game”(邦題:ゲーム)
を継承する作品とも言われている。
 因に、“Spider-Man 4”の噂も絶えないマクガイアの動き
は活発で、この発表の前には、“Afterburn”と題された太
陽の変動によって高温化し荒廃した地球を舞台に、美術品の
回収を行う人々を描いたSF作品の計画や、発表の直後にも
ワーナー・インディペンデンスとの共同で“Marry Him! The
Case for Settling for Mr.Good Enough”という雑誌記事の
映画化権を獲得したことも発表されている。
 また、第144回で紹介したジェイク・ギレンホールと兄弟
役で共演の“Brothers”(スサンネ・ビア監督『ある愛の風
景』のリメイク)の撮影が完了している他、『ズランダー』
などのベン・スティラー監督主演作品“Tropic Thunder”に
もゲスト出演している。
 さらに、障害者に扮する“Quiet Type”や、日本製アニメ
『超時空要塞マクロス』を映画化する“Robotech”、父子詐
欺師物の“Hot Plastic”、コロンビアで進めている“Tokyo
Suckerpunch”“Everything Changes”等々、マクガイアの
スケジュールはスパイダーマン以上に大忙しのようだ。
        *         *
 『トップガン』や『ライト・スタッフ』など航空機の登場
する作品はいろいろあるが、さらに1歩進んだエアロバティ
ックと呼ばれる究極のスタント飛行術を描く作品が計画され
ている。
 計画を進めているのは、2006年『FLYBOYS』などを
製作したディーン・デブリン。実は同作には俳優として参加
していた25歳スタントパイロットのデイヴィッド・エリソン
が執筆した脚本を基にするもので、物語は、3人の若者パイ
ロットを中心に、彼らが地上10フィートでの逆様飛行や、超
高速のヘアピン飛行など様々なテクニックを競い合う中での
いろいろな冒険が繰り広げられることになりそうだ。
 そしてこの映画化に、1994年『マスク』や、2002年『スコ
ーピオン・キング』などのチャック・ラッセルが参加、脚本
のリライトと監督を務めることも発表された。因に、題名は
“Northern Lights”。撮影は今秋開始の予定で、ラッセル
は、「エアロバティックのパフォーマンスは日夜進化する。
その世界をVFXも駆使して観客がパイロット席にいるよう
な臨場感で描く」としている。
 ただし、ラッセルには、『奇跡のシンフォニー』のジョナ
サン・リース=メイヤース主演で、コミックスを映画化する
“Mandrake”という計画もあって、どちらが先かはまだ明確
ではない。しかしながら、本作“Northern Lights”では、
デイヴィッドの父親で、IT会社オラクルの創始者ラリー・
エリスンが出資を表明しており、資金繰りが早ければこちら
が先になる可能性は充分にある。因にラリー・エリスンは、
『FLYBOYS』にも資金提供していたそうで、今回はそ
れに続いての映画への出資。息子の計画に親馬鹿で出資して
いる可能性もあるが、そんな論調を払拭するような作品を期
待したいものだ。
        *         *
 パラマウントに本拠を置くブラッド・ピット主宰のプロダ
クション=プランBが、“Lost City of Z”と題されたノン
フィクションの映画化権を獲得し、ピット主演で実現を目指
すことになった。
 デイヴィッド・グランが著した原作は、南米アマゾンを舞
台に、その奥地に眠る失われた都市の存在を確信し、1925年
にその探索に向かったまま行方不明になったイギリスの探検
家パーシー・ハリソン・フォーセット(ピットが扮する)を
描いたもの。実はフォーセットはその都市を発見したとの情
報もあり、以来80年以上に亙ってその経路を辿って都市を再
発見しようとする試みが行われてきたが、それらはことごと
く失敗に終ったというものだ。
 そしてこのノンフィクションは、元々は2005年2月発行の
雑誌ニューヨーカーに掲載された記事を拡大したものだが、
実はパラマウントでは、グランがその前に同じ雑誌に発表し
た“City of Water”という、100年以上に亙ってニューヨー
ク市の地下水道網の構築に携わってきた人々を描いたノンフ
ィクションの映画化も進めており、こちらは、2003年『タイ
ムライン』などを手掛けたジョン・ゴールドウィンの製作で
進められることになっている。
 なおグランの作品では、この他に“The Old Man and the
Gun”と題された78歳でカーチェイスの末に逮捕されたとい
うギャングを描いた作品が、ウォルフガング・ペーターゼン
監督でワーナーで進められているそうだ。
 一方、ピットの出演作では、コーエン兄弟監督の“Burn
After Reading”と、デイヴィッド・フィンチャー監督によ
る“The Curious Case of Benjamin Button”の撮影がすで
に完了しており、それぞれ本年9月と12月に公開予定になっ
ている。
        *         *
 “The Treehouse Gang”と題されたオリジナルの脚本が、
争奪戦の末に150万ドルでワーナーと契約され、『ハリー・
ポッター』シリーズを手掛けるデイヴィッド・ハイマンの製
作で映画化が進められることになった。
 この脚本は、1999年に発表されて話題を呼んだ8分間の短
編映画“George Lucas in Love”で、原案と出演もしていた
俳優兼脚本家のティモシー・ドウリングが執筆したもので、
物語は、子供時代には宝捜しに明け暮れていた4人の仲間が
高校の同窓会で再会し、彼らがやり残した最後の宝捜しを完
遂しようとするもの。
 実は、この内容だけ読むと、2005年10月14日付で紹介した
『トレジャー・ハンターズ』を思い出してしまうところもあ
るが、ワーナーとハイマンが、しかもこれだけの金額で契約
したのだから、相当の作品ということなのだろう。
 因にドウリングは、俳優では2003年『T3』に救急救命士
の役で出演していたそうだが、脚本家としては、現在ドリー
ムワークスで“She's Out of My League”という作品が撮影
中の他、コロムビアで“Outsourced”という作品が製作準備
中となっている。
 1999年の作品は、確か前年に公開された“Shakespeare in
Love”に引っ掛けたコメディだったと思うが、それを手掛け
たドウリングは基本コメディの人と思われ、今回も楽しい作
品を期待したいものだ。
        *         *
 『オーシャンズ13』の後は、ベニチオ・デル=トロが革
命家チェ・ゲヴァラに扮した2部作の“Guerrilla”“The
Argentine”を製作監督していたスティーヴン・ソダーバー
グの次回作として、“The Informant”と題された作品の準
備が進められている。
 この作品は、2005年にエンロン事件を扱ったベストセラー
“Conspiracy of Fools”などを発表しているカート・エイ
チェンワルドが、2001年に発表した大手食品会社による商品
の価格操作に関る詐欺事件を描いた実話に基づく作品で、実
は2003年にソダーバーグの次回作として、マット・デイモン
の主演と共に紹介されたことがある。しかしその時は頓挫、
それがようやく実現することになったものだ。
 物語は、デイモン扮する科学者が、スコット・バクラが演
じるFBIの捜査官と協力して事件を暴いて行くことになる
ものだが、これがかなり危険な潜入捜査だったようで、相当
にドラマティックな展開が期待できそうだ。なおソダーバー
グ作品では、2000年の『エリン・ブロコビッチ』も同様の社
会的な題材を扱っていたが、実はソダーバーグは、今年のオ
スカー候補になった『フィクサー』の製作にも関っており、
基本的にこの種の作品がお気に入りのようだ。
 脚色は、デイモン主演の『ボーン・アルティメイタム』を
手掛けたスコット・Z・バーンズ。つまり、2003年当時から
主演が決まっていたデイモンが彼の脚本を気に入って推薦し
たようだが、それがさらにソダーバーグのお眼鏡に掛かった
とあれば大したものだ。因にバーンズは、2006年のオスカー
長編ドキュメンタリー部門受賞作『不都合な真実』の製作も
務めており、元々その方面の素養はあったとも言えそうだ。
 なお、脚本家のバーンズは、デイモンの主演で検討されて
いるシリーズ続編“Untitled Jason Bourne Project”にも
起用が決まっているようだ。
        *         *
 ここからはSF/ファンタシー系の情報を紹介しよう。
 まずは、リュック・ベッソン監督、フレディ・ハイモア、
ミア・ファーロー共演で、日本では昨年公開された“Arthur
et les Minimoys”(アーサーとミニモイの不思議な国)の
続編についての発表が行われた。
 この続編については、元々ベッソンが執筆した原作にも、
“Arthur et la vengeance de Maltazard”と“Arthur et
la guerre des deux mondes”という続編があり、今回の発
表では、それがそのまま映画化されることになったものだ。
因に、当初の計画では、第2作と第3作はまとめて1本にし
て映画化するという話もあったが、第1作の世界的なヒット
で3部作は3部作として映画化することになったらしい。
 そしてその2作を、本国フランスでは“…Maltazard”が
2009年12月9日、“…mondes”は2010年12月に公開すること
も報告されている。
 さらに製作状況に関しては、実はハイモアとファーローの
実写の出演シーンは、ベッソン監督によって昨年の夏にノル
マンディで撮影済だそうで、現在はCGIアニメーションの
製作中。マドンナ、デイヴィッド・ボウィ、スヌープ・ドッ
グらの声の出演がどうなっているかは不明だが、取り敢えず
製作費には、“…Maltazard”の分だけで前作を15%上回る
9600万ドルが計上されているとのことだ。
 なお、“…Maltazard”の物語の発端は、前作でボウィが
演じたMaltazardの脅威が復活、マドンナが演じたSelenia姫
の救難連絡に応えて、アーサーが再びミニモイの世界に向か
うというものだ。
        *         *
 お次は、1986年に公開のロボット映画“Short Circuit”
(ショート・サーキット)のリメイクが計画されている。
 オリジナルは、アリー・シーディーとスティーヴ・グテン
バーグの共演で、ジョン・バダムが監督。ナンバー5と呼ば
れる軍事用ロボットが平和な町にさ迷い出る物語は、1988年
には第1作に助演して最近では2005年『ダウト』などのプロ
デューサーとしても活躍しているフィッシャー・スティーヴ
ンス主演による続編『ショート・サーキット2/がんばれジ
ョニー5』も作られている。
 そのリメイクが、TWC傘下ディメンション・フィルムス
で行われることになったもので、製作は、オリジナルの2作
を手掛け、最近では2003年の『ザ・コア』なども担当したデ
イヴィッド・フォスター。また脚本も、オリジナルの2作を
手掛け、その後に1990年の『トレマーズ』などを発表したS
・S・ウィルソンとブレント・マドックに依頼されていると
いうものだ。
 そしてこの計画について、ディメンションの主宰ボブ・ワ
インスタインは、「ファミリー映画として位置づける」とし
ており、フォスターは「オリジナルのテーマは変えないが、
VFXには最新の技術を採用する」と語っている。
 まだ監督やキャストも未定の計画だが、オリジナルのナン
バー5は、最近では『NEXT』なども手掛けたエリック・
アラードが当時の最新の技術で製作操演したもので、それが
どのように再現されるかも楽しみだ。
        *         *
 ユニヴァーサルが争奪戦の末に、“Earth vs. Moon”と題
されたSFオリジナル脚本の権利を6桁($)後半の契約金
で獲得したことが報告された。
 この脚本の具体的な内容は全く明かされていないが、執筆
したのはポール・ウェアニックとレット・リーズの2人。こ
の内のリーズは、2001年『モンスターズ・インク』の脚本家
の1人として知られており、また2人のコンビでは、スパイ
クTVの番組などで人気を得ているとのことだ。
 と、報道はこれだけだが、SFということとこの題名から
は、当然地球−月間戦争が想像されるもので、SFファンと
しては第37回などで紹介した故ロバート・A・ハインライン
原作の“The Moon Is a Harsh Mistress”(月は無慈悲な夜
の女王)を思い出してしまうところだ。このハインライン原
作の映画化に関しては、その後は情報が跡絶えてしまってい
るが、一応計画としては、現在も『ゾディアック』などのフ
ェニックスと、『ハリー・ポッター』シリーズのヘイデイの
共同製作として生きている。
 ということで、今回の計画がそれとどう違うかも気になる
ところだが、ハインラインの原作に描かれたいろいろな月−
地球間の特性は科学的な事実として物語の中で利用すること
はできるものだし、その辺も充分に吟味して面白い作品が作
られることを期待したい。そしてできれば、その相乗効果で
ハイライン作品の映画化も実現するとさらに嬉しくもなると
ころだ。
 なおウェアニックとリーズのコンビでは、“Zombieland”
という「地球一臆病な男が、ゾンビに支配された世界で生き
残りの人々のリーダーになってしまう」作品もコロムビア製
作で進められているようだ。
        *         *
 後は短いニュースをまとめて紹介する。
 最初は、ベルリンの本拠を置くラザー・フィルムが、昨年
のロカルノ映画祭でグランプリを獲得したハンガリー人監督
ベネディク・フリーガウフによる初の英語作品で、未来を舞
台にした“Womb”という作品を進めている。この作品は、遺
伝子技術によって人の死が克服された世界を描いているとい
うもの。詳しい内容は不明だが、製作資金にはEUのメディ
ア支援プログラムや、ハンガリーの映画基金などの援助も受
けて、近日中にベルリンと北海沿岸で撮影が開始されること
になっている。
 『エリザベス』の2部作を完成させたシャカール・カプー
ル監督が、フィリップ・リーヴ原作“Larklight”の映画化
を進めることが発表された。原作本は既に翻訳もあるようだ
が、今回の報道に添えられた物語の概要によると、舞台背景
はヴィクトリア王朝時代を思わせる世界。しかも人類は、ア
イザック・ニュートンの時代から宇宙進出が始めているとい
う、そんな設定の中で物語の主人公は兄妹。その兄妹が宇宙
海賊と組んで、狂人の手から世界を救う冒険が描かれるそう
だ。製作は『ラッキー・ユー』などのデ・ノヴィ・ピクチャ
ーズ、配給はワーナーで、製作費には2億ドルが計上されて
いるとのことだ。
 “Last Blood”と題されたコミックスの映画化が、『バタ
フライ・エフェクト』などのベンダースピンクスで計画され
ている。物語は、ゾンビによって支配された終末世界を背景
に、人類最後の生き残りたちを保護するヴァンパイアの集団
を描いているもので、かなり捻った作品になりそうだ。因に
コミックスの原案は、ボビー&クリス・クロスビーという兄
弟によるものだが、実は、彼らは1997年にネット上に出版社
を設立。そして2006年末から“Last Blood”の連載を開始。
その後に4巻本にまとめられて昨年出版されたとのことだ。
 なお、ベンダースピンクスでは、第153回で紹介した“Y:
The Last Man”をニューライン(ワーナー)進めている他、
“Power and Glory”“The Ghouly Boys”“Area 52”“Pet
Robots”などのコミックスの映画化をハリウッド各社と共同
で進めているそうだ。
 1997年『キューブ』で衝撃をもたらしたヴェンチェンゾ・
ナタリ監督が、エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリーの
共演で“Splice”と題されたSF作品を撮影完了している。
物語は、DNA操作で新しい生物を生み出そうとした男女の
科学者を描いたものということで、H・G・ウェルズの『モ
ロー博士の島』以来、この手の作品もSFの分野としては大
切なものだ。なお本作の製作総指揮はギレルモ・デル=トロ
が担当しており、アメリカ配給は2009年に予定されている。
        *         *
 最後に、4月3日付のアメリカの芸能紙に、サングラスの
人気ブランドRay-Banが、3D映画用の個人所有の眼鏡を発
売するという記事が紹介された。記事によると、3D技術開
発会社のKerner Opticalというところと共同でデザイン化さ
れた眼鏡を開発し、年内にも発売すると言うのだが…実は、
この記事には非常に疑問を感じている。
 実際問題として、現在3D映画で実用化されている方式は
少なくとも3種類あり、それぞれ偏向レンズの形式も異なっ
ている。従ってそれらを統一して使える眼鏡は存在しないは
ずで、それをどうやって1個の眼鏡にするのか疑問なのだ。
 確かに将来的に方式が統一されれば、かっこよくデザイン
化された眼鏡を持ち歩くのも面白いかも知れない。ただしそ
の場合でも、本来サングラスとしては使用できない3D眼鏡
をサングラスブランドが発売して良いものかどうか、問題は
山積している感じがする。
 年内に本当に発売されたら、参りましたと言う他ないが、
その時には一体どのような技術が使われるのか、興味津々と
いうところだ。


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井口健二