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■ 藤原伊織(2)
「ひまわりの祝祭」を読んだあと「テロリストのパラソル」を読んだ。 こういう緻密で余分なものを削ぎ落とした文章が書ける作家と言うのはどういう人物なんだろう。 きっと頭が切れて、生活スタイルもストイックなのかもしれない、とか思いながら「藤原伊織」で検索してみた。 あれっ?って思った。 意外に、すごいとしか言えないようなスタイルの人だった。
頭が切れるというのは「東大出」と「電通出身」というところから私が思い描いたイメージだったんだけど、ギャンブル好きが高じて1000万円の借金返済のために乱歩賞に応募した‥らしいデス。 それも賞を取る自信があっての応募だから、やっぱすごい人だったんだ。 そう言われてみれば、藤原伊織の作品中に登場する主人公たちのそこかしこに藤原伊織が居たように思える。
「テロリストのパラソル」の主人公の「島村」は、物語の当初、場末のバーテンとして登場する。つまみとして島村の作る「ホットドッグ」が意外にも客には評判がいい。尤も、その店のメニューは「ホットドッグ」しかない。 ここで、「北森 鴻」のあの「マスター工藤」が私の脳裏に浮かんでくる。 マスター工藤は島村とは違って、料理の天才かも、というほどの才能を発揮するんだけど、どちらの人物にも共通するのは「素性が謎」という点。 女の謎って何となくエロチックな部分を想像したりするんだけど、男の謎っていうのは不思議にミステリアスに繋がるみたい。 尤も、それは描き手の力量によるところが多いんだけどさ(笑) まあ、男は黙って仕事をするとか、生き難い世の中を生きていく男の背中、ってなんとも言えずいいですよね〜(どういう繋がりなんだか/笑)
昨日『雪が降る』を完読。 自分が長編好きのせいか、どうにも物足りなさがつきまとうのは贅沢な悩みなのかなぁ。もっともっと読みたいと思ってしまう。 今日は『遊戯』に手をつける。 『遊戯』は未完の作品なのだそうで、巻末に遺作の『オルゴール』が掲載されている。遺作ということばが、とても寂しい気持ちを呼ぶ。
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2007年11月21日(水)
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