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■ 官能美
昨夜、アン・ライスの「トニオ、天使の歌声」を読破。
大好きな作家のひとりだが、ヴァンパイアシリーズに比べるとちょっとばかりエロスの漂いかたが違っている。 もちろん、眠り姫シリーズとも(あれはあれで、むふふなものがある) ヴァンパイアには凄みがあったけど、こっちには凄みはなく、悲哀が色濃く描かれているように思う。 当然、描かれた内容の違いからくるものもあるけれど、単に表紙のせいだという気がしないでもない。でも、あれでトニオのイメージを刷りこまれてしまうのは個人的にもったいない気がしてならないのよね。 かと言ってあの絵が嫌いなわけではないのだけど…読後に見たかった(笑)
男が男としての機能を失うっていうのは、女の私にはいまひとつ実感としてわかない部分があるにはあるけど。 女が女としての機能を失うのと、どれほどの差があると言うのだろう。 やおいを書いていると、官能とはどこから沸いてくるものなのか、という疑問と終始顔をつきあわせていなくてはならないから、どうしても引っかかる。 アン・ライスも眠り姫の中で、機能をなくしても性的興奮は沸いてくるということに触れていたし…なら、そういう欲望は果てしなく沸いてくるものであり、性的シンボルに左右されないのでは、というのは極論すぎるかな。 ま、あって損はなし、なくても困りはしない…困るか(笑) 何にせよ、官能美溢れる作品でありました。 読後の感想 アン・ライスの名前を読むたびに、サン・ライズを思い浮かべる私は大バカ?
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2001年11月13日(火)
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