2002年10月04日(金)
深夜特急
ものすごく今更なのですが、深夜特急を読んでます。 アジアを放浪するバックパッカーたちのバイブル(・・・・と齊藤美奈子に揶揄されていた。関係ないが齊藤美奈子の「読者は踊る」は一気読み必至。彼女の文章のキレの良さには感服します)。
今だったら1年かけてアジアを放浪するってのは珍しくもなんともないのでえしょうが、当時(1970年代)としては斬新なことだったんだろうなあ。なんて私は今でもそんなこと出来ませんが。ビビリキングなものでね。
バックパッカーには結構偏見を持っている私ですが(旅の危険自慢がうざいとか、パッケージツアーを馬鹿にすんなとか。バッパーのみなさんごめんなさい。私の周りにいるバックパッカーがそんな感じなもので・・)、この本には割と好意的です。偉そうな言い方ですみません。正直に言います。面白いです。 この本好きっていうのは結構勇気がいるのです(ベタだから←これまた偏見)。
多分自分に対して客観的に書いてるからだろうなあ。あとエンターテイメント性も忘れてないから。旅話っていうのはどうにもこうにも喋ってる本人だけが面白いってものになりがちですが、この本はそんなことないです。アクシデント、ハプニングもありつつあくまで冷静な筆運びが見事です。私も旅行話をする時にこういう風に話せたらいいのにと思いました。旅行はとても楽しいのだけれど、その感動を伝える語彙も表現力もなく、いつも「すっごい良かったよー。もう一回行きたい!」という毒にも薬にもならないようなことしか言えない自分を反省。
あーどっか行きたい。 こんなことしか言えなくてごめんなさい。
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