夢三昧
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2004年06月05日(土) |
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ/ダム・ウェイター |
ROCK MUSICAL HEDWIG AND THE ANGRY INCH PARCO劇場 16:00開演 G列
主演 三上博史
ROCK BAND "THE ANGRY INCH" エミ・エレオノーラ(イツァーク,Piano,Chorus) 横山英規(Bass) 中幸一郎(Drums) テラシィイ(Guitar) 近田潔人(Guitar)
翻訳・演出 青井陽治 音楽監督・編曲 横山英規
独特の世界です。 でも、三上博史さんがいかにスケールの大きい役者でありシンガーであるかということを思う存分に楽しめる、素晴らしい作品でした。
音は、LUNA SEA渋公やブリッツばり(笑・古いねぇ・・・)の大音量でしたので、センターブロック中程の席でも耳はきつかったです。 でも、バリバリロックもバラードロックも、ほんまもんでしたので文句無し。 熱い熱いライヴと、毒舌で激しいお芝居を堪能できる、とても贅沢な舞台でした。
それにしても三上さんは、なんて愛すべきハンサムなおかまさん。 もとがステキな人は、何をやってもステキなのだなと、どぎついお化粧や派手で下品な衣裳が不快ではない不思議さに浸ってしまいました(笑)
性転換手術の失敗・・・・・。 アングリーインチとは、股間の手術ミスの「怒りの1インチ」なのです!! ヘドウィグの人生は、笑っていないと泣いてしまうようなことや、泣いていないと笑うしかないようなことばかり。 でも、ヘドウィグはへこたれない。 ただひたすらに、ボロボロになっても愛を求め、叫び続ける。 淫らな言葉やしぐささえ、ひたすら切なく愛おしい・・・・・。
またしても青井さんは、オフ・ブロードウェイから凄いものを持ってきて下さいました。
そもそも、なぜ三上さんがヘドウィグだったのでしょう。 三上さんが歌えることを知らなかったわたしには、そこからして大きな疑問ではありましたが、青井さんの中では、きっと当たり前のように「ヘドウィグ=三上さん」だったのかなぁ・・・と思いました。 実際に、これを誰か他の人が????? それはなかなか難しいことではないでしょうか。 抜群の歌唱力を持ち、華があり、笑いも取れ、深く繊細な演技が出来る人・・・・・。 思い浮かびません。 三上さんは、とにかくドンピシャでした。
確かに濃い舞台です。 熱烈な支持者・・・信者?!?!(捧げ系)のようなかたがたもいらっしゃいました。 でも、可能なら、わたしももっとハマリたかったと思いました。
嫌いでは無い世界です。むしろ好き!な世界です。 曲も良かったです♪♪ バンドも良かったです(ややぎこちなくでも演技もされていました)。 エミ・エレオノーラさんには、いろんな意味でかなり驚かされましたし・・・!
男性が客席に少ないので、通路に近いところに男性(ヘドウィグはオヤジと呼んでいました・汗)が座っていらっしゃれば、大喜びでメチャメチャにサービス?して下さる場面もあったりして(爆) また、前方の席は何かと濡れる可能性のある危険性があったようです(苦爆・カッパが置かれていましたがわざと着ずに濡れていたかたがたがほとんどだったかも) そんな、とにかく「濃い」舞台でしたが、ヘドウィグには、最後には、しみじみと泣かされてしまいました・・・・・。
清純な貴方には、耐えられないかもしれないけど、若い人もたくさんいらっしゃいました。 当日券の抽選の時、少しおしゃべりした彼女たちは、当日券にはハズレたけど千穐楽のチケットは持っているという、おそらく10代後半か20歳そこそこくらいの2人組でした。 彼女たちの感想にちょっと興味有り! ファンクラブを作りたいくらい可愛い彼女たちだったということもあって・・・・・(爆爆)
最後になりましたが、当日券の抽選にハズレたわたしにチケットを譲ってくれたお友達に一生感謝致します。 心から、ありがとうございました☆☆☆
The Dumb Waiter Bヴァージョン シアタートラム 18:30開演 K列
キャスト ベン:浅野和之 ガス:高橋克実
作 ハロルド・ピンター 演出 鈴木勝秀
Aヴァージョンの演出は鈴木裕美さん。キャストは堤真一さんと村上淳さん。 観比べたかったのですが、どうしてもこの日のAのチケットが取れず、あきらめました。 うわさによると、同じ演目とは思えないくらい、AとBは違うものになっていたそうです。 でも、取れないものにいつまでもこだわらない方針なので(笑)、もともと観たかったBが観られて、結果的には十分でした。
上演時間は1時間。 なんとも言えない緊張感の漂う舞台なので、あっという間ではありますが、丁度良い長さのような気もしました。 あれ以上あの状態が続くのは、しんどいというか(苦笑) 自分も地下にいるような気持ちになり、息苦しくなりました。
しっかし、男前ヴァージョン(A)とおじんヴァージョン(B)という言い方には意義有りでした(笑) 浅野さんは、もともと素敵だと思っていますが、やっぱりとっても素敵でしたもの☆ かなり小作りで(爆)華奢で、もの凄く神経質そうでしたが、なんともいえない薄汚さが漂う高橋さんとのバランスがあまりに良いのが、なんともおかしくもあり、嬉しくもあり、、でした(笑) しかし高橋さんの演技にも、真面目に、妙に惹かれるものがあります。 返す返すも離風霊船の時、わたしは何を観ていたのやら・・・・・(悔)
美術は松井るみさん。実にシンプルでした! Aはそうではないらしいので、セットはチェックしてみたかったです。 後日何かで、チェックできますよね、、多分。
ということで、よくわからない話しでしたが、自分なりに消化はしました。 たとえそれが間違った解釈だとしても、わたしはこの舞台が面白かったので、それでいいと思っています。 たった1時間でも、トラムのイスは腰が痛くなりました。 でも、やっぱり大好きな劇場です。 小劇場はほんっっっとうに、贅沢ですね・・・・・☆
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