夢三昧
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阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS 本多劇場 14:00開演 G列 / 19:00開演 C列
キャスト 茅ヶ崎(中村まこと) 夏目(池田成志) 前田望(中山祐一朗) 前田愛(伊達暁) 佐藤蜜雄(松村武) 佐藤豊蜜(池田鉄洋) 佐藤涼(志甫真弓子) 河口満寿夫(富岡晃一郎) 真田三平(長塚圭史)
作・演出 長塚圭史
北の小さな村に立つ小さな工場。とっくに潰れてるにもかかわらず未だ出入りする工員たちがいた。理想を求め脱サラして挑んだりんご栽培に失敗し、さらにりんごを包むスチロール、いわゆるりんごパッキン(工員通称)の工場にも失敗した工員たち。しかし未だ諦め切れず、何をしていいかもわからず、彼らはずうっっっとそこにいた。そんな中、一人の消えた工員がとってきた小仕事。トラックの積荷をどこかに捨てるだけで大金が入るのだという仕事だった。しかし、積荷には思いもよらない代物が積まれていて・・・。
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いつも中身にほとんど触れないので、ちっともわけがわからないわたしの感想だと思います。 今回は、なんとなく、ポスターに書いてあったあらすじをそっくり引用させていただきました。 そう、「はたらくおとこ」とは、そんなおとこたちのお話だったのです・・・・・。
2回続けて観たのですが、正直1回目が終わった直後は、いろんな衝撃が強すぎて、心の整理がなかなかつきませんでした。 後半にかなり観るに耐え難い場面があります。 ある程度予測はしていたのですが、やはり気持ちの良いものではありませんでした。 ただ、その発想と、演じる天才役者たちのその行為そのものには、仰天しつつも感服しきりでした。 でも、すべてを直視出来ず、少なからずも動揺している自分はやっぱりまだまだ修行が足りないに違いありませんでした。 ちょっぴり悔しい・・・。
で、更に、結末が凄いのです。 よーーーく考えれば、有り得ない展開だらけなので、その結末さえカンの良い人なら想像がつくのかもしれませんが、わたしにはそんな余裕などまったくありませんでした。 とにかくみなさんの演技力が半端じゃない上に、本もとっても面白いので、最初は嫌な予感は常にしつつも笑い倒していられました。 しかもみんな好きな俳優さんたちばかりなので、愛しいやらカッコイイやらで大変でした(笑) でも、怖い。 来るぞ、来るぞ、何かが来るぞと思って、やっぱり1回目は相当怯えてしまいました(苦笑) でも、それがあったからこそ、2回目が1回目の10倍くらい楽しめたのですから、驚きました。 まさかここまで、ネタを知っていたほうが楽しいだなんて、思ってもみませんでした(笑) これは新しい!なんだかとっても新しいぞ!?!?な〜んてことを思い、気が付けばゾクゾクするような喜びで胸がいっぱいでした(爆)
舞台は東北のどうやらずいぶんな田舎で、潰れた事務所の一室で、考えてみればやけに地味な登場人物たちが、地味な争いをしたり、地味な夢を見たり・・・。 でも、一見ホラーのようでもあるけれど、むしろメルヘンなのです! これが長塚さんの世界。 この物語での長塚さんは、存在の意味がよくわからない取って付けたような役でしたが(笑)、作家・演出家としての長塚さんには、“少年のような”ちょっぴりやんちゃだけど無邪気で純粋!?な魅力を不思議と感じてしまうのでした。
とにかく面白かったです。 テーマは、あまりに意外な形で伝えられていたけれど。 でも、やっぱりそのことは、凄い!の一言に尽きました。 現時点では、迷わず今年の一番です(笑・早いかしら) ちょっと、東北のことをこんなふうに言ってもいいのかしら・・・とか、サリンって言ってもいいのかしらとひっかかることが無くもなかったけれど。 でも、色んな意味で、一生語りぐさにしたい、衝撃だらけの素晴らしい舞台でした。
では、天才キャストのみなさんに、敬意を込めてひとことずつ☆
中村まことさんには、惚れてしまいました。 とことん凄かったです。 優しくて、かわいくてたまらないのだけれど、メチャメチャ格好良くて、熱くて、勇ましかったです。 問題シーンの張本人でいらっしゃいますが、直視できなかったけれど、「音」が耳にこびりつくようにしっかりと残ってしまいました。 声に出して息をしながらひたすら食べる、その「音」。 できるなら、忘れたい・・・かも(苦笑) でも、絶対に忘れらない・・・でしょう。。。 それとは逆で、絶対に忘れたくないのはラストの「許す」という一言・・・。 後光が射していました・・・・☆
池田成志さんは、とっっっっっても素敵でした☆ 何と言っても存在感が圧倒的。 声の音量も絶好調!でした。 成志さんを、成志さんのお姿のまんまで舞台に立たたせて下さった長塚さんに感謝です(笑) 作業着も似合っていたのですが、着替えた時の下着もオヤジじゃなかったし、私服もなかなかお洒落で(ニコニコ) やっぱり男前だなぁぁぁ〜と、うっとりしてしまいました♪ ラストのどんでん返し!?の言わばキーパーソンでしたが、やはりネタを知ってからの2回目では、席も近かったということもありますが、1回目以上に実は細部に渡って細かい演技をされていたのだということを知り、すっかり惚れ直してしまいました(笑) 農薬のバッグと紙袋を抱え込んで引きずり回されても絶対に離さないところは、かなりの本領発揮でした!(爆) 特に、その行動にはとても意外性がありましたので、タイミングが素晴らしかったです(笑) やっぱり成志さんは、いろいろみせて下さいますわ〜〜〜(喜)
池田鉄洋さんは、すごーーーーく可愛いトヨミツでした☆ これまたゾッコンだべさ! 冗談抜きで、池鉄さん、止まれない〜でもそうでしたが、それ以上にもっと!大好きになってしまいました(笑) 風邪で寝ていたり、農薬飲んで寝ていたり、トイレにこもっていたりで、結構楽していそうで決して楽ではない役だったに違いありません。 池鉄さんにとっては珍しい役だったようですが、わたしにはまさに「はまり役」のようにみえました。 “ちらし寿司のすぃ〜たけ”のくだりが大好きでした! なんだか常にぼろぼろだったりぐちゃぐちゃだったけど、すごく男前で魅力だらけの人だと惚れ惚れしてしまいました(爆) ちょっと褒めすぎですかねぇ〜〜〜♪
松村さんも、1回目はそうでもなかったのですが(笑)2回目で完璧に大好きになってしまいました。 一番あの舞台設定の中で違和感を感じさせなかった大将です。 東北にも、農薬にも、組合にも何もかも、馴染んでいるなんてもんじゃなく、むしろ長塚さんの描いている世界そのものから抜け出してきたかのような、蜜雄にーちゃんでした! “トヨミツの歌”は泣いたらいいのか爆笑したらいいのかわけがわからなくなりながら聴いていました。 時々口ずさんでしまいそうになるのを、堪えるのが大変かも・・・・・♪
中山さんは、いつもの独特のキャラクター&物言いが全開!で、ある意味物語の進行役とも言えるし中心人物とも言えました! 主役じゃ無いのに!!!(笑) 欠かせない人なんだなぁ・・・☆ということを、しみじみ感じました。 涼ちゃんとのラブシーンは、なんともリアルというか上手すぎで、妙〜な色気にちょっとドキドキしてしまいました。 時々、大人なんだか子供なんだか男なんだかそうでないのかわからなくなってしまったりして、いつ観てもどこまでも正体不明な人です(笑) けど、真顔が時々ゾクッとするほど怖かったりもする。 親しみやすそうなのに、近寄りがたい。 やっぱり遠くから眺めているのが一番・・・・・なのかもしれません(爆・意味不明)
伊達さんは、(最初なかなか出てこなくて不安になりましたが)登場の仕方といい、キャラクターといい、文句無しで、今まで観た伊達さんの役の中では、一番大好き!でした。 「ともだちが来た」では坊主でしたが、ちょうどいいくらいに伸びて金髪な髪型も素敵でお似合いでした。 衣裳もまるで私服のように、お似合いでした(嬉) 小仕事を持ってきた張本人。 持ってくる道中を映し出していたモノクロのアップ映像も、すごーーーく素敵でした☆ バカっぽい感じも、ホントにバカなところも、泣き虫なところも風俗大好きなところも、何もかも大っっっ好きでした(爆) 彼女がいるのに風俗へ行ってしまう言い訳に納得してしまったわたし(爆爆) 今でも納得しています・・・・・(笑・これは長塚さんの技ですが)
志甫さんは、可愛かったです〜〜〜! 色が白くて、スラッとした美人さんなのに、“東北”に見事にマッチしているあたりが愛らしいくらいでした。 これこそが紅一点というものだ!と、紅一点の意味を思わず考えてしまいました(笑) なんと、長塚さんに大抜擢されたまるでシンデレラガールのようなかたです。 でも、この錚々たるツワモノ(クセモノ?・笑)に囲まれながら、まったく臆せず堂々と対等に演じまくっていらっしゃいましたので、タダモノでは無いな〜と感心しまくりでした。 『はたらくおとこ』に出る為に、長塚さんと運命的な出逢いをされたのかな・・・と、エピソードを読んだ時にはわたしの胸が高鳴ってしまいました。 大女優になっていただきたいです☆(応援します!)
富岡さんには、降参でしたぁぁぁぁぁ。 ネタバレになりますが、まさかまさかの“デブ”でした(爆爆) あれじゃあ、富岡さんを知らない人は、富岡さんはデブだと思い込んでしまうでしょう! というくらい、すばらしい出来!でした(喜) なんといっても、逃げる時の息づかいは、“おデブさん”そのものでした! 刺されてひーひー言っている時も、完璧!でした☆ 出番がかなり少なかったし、出ていても台詞無しで横たわっていることがほとんどでしたが、インパクトとしてはかなりのものだったし、重要人物だったことに違いはありませんでしたが・・・。 初めて観た日は“みつばち”でした(笑) 次に観た時はグッズ売場のポスター係をされていました! 次が“デブ”です。 トミーーー!がんばって〜〜〜♪
以上。おしまい〜〜〜(逃)
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