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2007年11月18日(日)
ソウル(魂)は教えじゃなくてノック

いやーコミティア終わりました。
なんとか新刊ひねり出しました。
もちろん激落ち込み状態で当日のぞんだんですが、
その気持ちに反して、新刊は完売しました。
もともと発行数が少ないですが、それでもありがたいです。
不思議なもので、若干でも満足した時の作品って売れません。
その時は(なんでだろう?)って思うけれど
時が経ってもう一度その時の作品を見るとなんだか納得するのです。
「…響いてないんだ…」
苦しんだ時はそれだけ込められるなにかがあるってことでしょうか??
いずれにしても見る人の目と勘というのはたいへん鋭いのです。
それを実感できるのが「ライブ」であるイベントです。
魂がうち震えるわけです。画面や紙の上では感じられないものがあります。

でも一つやっちまったことが…!
左となりの人に最後に挨拶するの忘れてしまった…
本気で忘れてた…その人途中から来たということもあるのだけど…
それにしたってすげー感じ悪い!どうしよう、すげー感じ悪いよね!?
消えたい…!!!!!誰か私に滅びの呪文を唱えるといい。

はぁ〜気を取り直してイベントの感想ですが
今回も男性も女性も見てもらえてうれしかったです。
見る人のボーダーもゆるやかになってきた。
嬉しきことかな。私のような作風が受け入れられる時代になってきたよ。

*

さてやっと今日のタイトルについて。
最近あれこれでぐぐっと引力で引き寄せられているeliというシンガーがいまして。
何年も前「ellie」と言う名で出したアルバムを買って、しばらく聴いて
なかったんだけど、最近ふと気になって聴いて、彼女のこと調べていたら
さらに惹き寄せられて…
そしたら「eli」の名で初のアルバムリリースが17日にされて、
なんか運命を感じて、コミティアの帰りにHMVに立ち寄って買ってきました。
今ヘビロテです。

岡村靖幸もそうだけど、昔から知っていると、そのシンガーの変化も
わかるんです。岡村ちゃんは唄っていなかった時期があったりして
若いときみたいな高い声が今出ないんです。ファンの子はそのことを
はっきりは言わないけれど…。でも岡村ちゃんは隠さずやめず歌うんです。
「俺が答えだ」って。なんていうかそういうものがこもった唄はやっぱ
すごいんです。そういう歌の味わいが私もこの歳になってやっと、やっと
わかってきたんだと思う。
eliもellieの時から変化しているけれど、どんどん大きくなっている感じ。
いろんな音楽があっていいと思ってるけど、こういう音楽だけはわかる自分でいたい。

彼女は英語で歌うのですが、
意味がわからなくても聴いていて涙が浮かんできてしまった歌を
今日はひとつ。一番好きかも知れない。

「A medicine man」(メディスンマンに逢ったことはあるかい?)

(1)
ある、晴れた月曜日の朝、
わたしはいつものように公園を通りぬけようとしたら
年老いた男が近寄ってきてわたしにこう訊いたんだ

「ねえ なんでそんなに急いで歩くんだい?
おまえさんもこっちに来て一服やらないかね?」
何だかおかしなシチュエーションだと思ったけど
その時わたしにはとても自然なことに思えたの

そして私たちは長い間パイプを回し呑みした
お日様の下で お日様の下で
空はインディゴ
小さな雛菊たちは黄金色
なにもかもが本当に美しかったの

(2)
この間、公園に行ってみたの
そこにはあの老人はもう居なかったわ
誰かが「あの老いぼれは道端で死んだ」って言ってた
ねぇ あなたはメディスンマンに逢ったことある?
あなたが誰だろうと、なにをしていようと
彼にとってそんなのはどうだっていいことなの
そして彼はあなたにこう訊ねる

「おまえさんもこっちに来て一服しないかい?」
お日様の下で お日様の下で
空はインディゴ
小さな雛菊たちは黄金色
なにもかもが本当に美しいんだ

(3)
最近思い出すの 彼と会った時のこと
それが夢なのか幻想なのかわからないけど
わたしにとってはいい事だったって思うの
今でも微笑みながら彼は道に座ってるよ
ねぇ、あなたはメディスンマンに逢ったことある?
あなたが誰だろうと、なにをしていようと
彼にとってそんなのはどうだっていいことなの

「おまえさんもこっちにきて一服しないかい?」
お日様の下で お日様の下で
空はインディゴ
小さな雛菊たちは黄金色
なにもかもが本当に美しいんだよ