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2004年11月06日(土)
読書

町田康のエッセイを最近読んだ。あっあーやっぱ面白いし賢い人だなあーと思う。難儀だなあーと思うところもあるけども。でもだんとつ面白い。私はファンタジーは嫌いではなく、むしろどちらかというと好きなのだけどなぜか小説という形をとった時読み易いのはエッセイだとか日常の中のファンタジーのようです。エルフとか出てこないやつ。(注 エルフは好きです)町田康の本は面白くて面白くて比較的読むのが遅い私ですがすぐ読み終えてしまう。そんで何回も読み返したい感じ…。
本の文頭で引用されている人間国宝、桂米朝さんの言葉…「芸人は、米一粒、釘一本もよう作らんくせに、酒が良えの悪いの言うて、好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。ねうちは世間がきめてくれる。ただ一生懸命に芸を磨く以外に、世間へのお返しの途はない。また芸人になった以上、末路哀れは覚悟の前やで」っていうのがあって、自分は別にプロになろう!とかいうふうに創作にいそしんでいるわけではないけれど、なんだかとても納得してしまう文章だと思った。ってこれを町田康氏が言うのならばすごくああ〜と思うのですが私ごときが納得するなという話ですが。まあ芸なんて水物。覚悟という面ではできれば幸せでいたいけれどもなんとなくしている自分もいて…。うん。…まあ…しがないはしくれのはしくれモノでもそういうことは思うですよ…ということ。を思ったり他にも色々考えることができて非常に勉強になりましたわん。