広島と札幌の歩き方。 : : 目次 : 手紙

  2003年03月16日(日)  
  お客様は王様だ。 

珍しく遅番勤務じゃない場合、もれなく残業がついてくる私。
中番だったにもかかわらず、帰宅したのは結局0:00近くだもんね、
なんだかなあ、どうしてかなあ。

年度末で転校する子供達がたくさんいるじゃない、
そういう時ってクラスのお友達全員に
ちょっとしたプレゼントなんて配っちゃうじゃない、
人数分揃えると結構な金額になっちゃうじゃない、
だから1パック5冊入りのノートを6パック買って、
特売のキャラクター鉛筆を10ダース買って、
全部ばらして30人分のプレゼントなんて作っちゃうと
割と安くあがったりするじゃない。

いや、仕事だからね、やりますよ。
そりゃあもう笑顔で承ったりしちゃうんですよ。

でもさ。

鉛筆は4本ずつ柄がダブらないようにして、
男の子と女の子がわかるようにして、ちゃんとおリボンもつけて、
って作業をね、レジに並ぶお客様の列が途切れないような状態で、
今すぐ出来るとお思いか?

『申し訳ございませんがお時間30分程いただけますでしょうか?』
って言葉がお気に召さない方もいらっしゃるんだなあ。

『そんなのすぐに出来るでしょ?
 何で30分も待たせられなきゃならないわけ?』
って思わず怒鳴っちゃう方もいるんだなあ。

買ってやって当たり前って思ってるんだねえ。
買ってやったんだから、そのくらいして当然って思ってるんだねえ。

『お手数かけてすいません』とか
『忙しい中ありがとうございました』とか言っていただけるとね、
喜んでいただけて嬉しいわあ、よかったわあって気持ちになるんだよ。

お買い上げありがとうございます、って心底思うんだよ。

でもさ、世の中には本当にいろんな人がいるもんでね、
全部が全部良き人ではないんだな。

明日晴れて旅立ちの日を迎える我が家の小さい人。
これから先どんな経験をして、どんな人生を歩むのかはまるで未知の世界。

どんな大人になるのかわかんないけれど、
バカな大人にはなって欲しくないよなあと、
バカな大人を見て思う私なのでありました。

: 筆 : しおんとゆき  
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