せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2010年8月18日(水) 加藤裕さんがブログに「海女」の写真をアップしてくれている。 「トップ・ボーイズ」でフレディ・マーキュリーを演じてくれた加藤さん。 舞台をご覧いただいてない方が誤解するといけないのでちょっと注釈を。 あの写真は、劇中のパーティの場面でフレディが「寿司を握る」というサプライズの場面。 その衣裳のアレンジ。 劇場での場当たりで、フレディの「板前」の格好についてのやりとりをあれこれ。 「フレディは日本通だけど誤解しているところがある」という加藤さんの解釈で、白い上っ張りのおかしなところに腕を通してみたり、白い前掛けを胸の辺りの高い位置にしてみたりと、工夫がもりだくさん。 演出としては、「オーソドックスに」とお願いして(というか、「取引をしましょう」と言って、一つずつ確認&却下させてもらった)、じゃあ、場面をやってみましょうということになったら、登場したのが写真の姿。 登場シーンからずっとはいている白いパンツを思い切りたくし上げて見た結果、みうらじゅんも大喜びしそうな「海女」姿になった。 左手に持っているのは「飯台」なのだけれど、もう「たらい」にしか見えない。 「海女だ!海女だ!」と盛り上がってしまい、何人もが写真を撮った。 アップされたのはその中の一枚。決して、あの格好で舞台の登場したわけではないので。 加藤さんのフレディは、稽古が進んで、初日が明いて上演の回を重ねるごとに、どんどん似てくるような気がしたものだった。 みんなに寿司を握った後、「フレディ!フレディ!」という声援に応えて、「ボヘミアン・ラプソディ」をリップシンクで歌い始める、その瞬間のかっこよさと言ったらなかったと、今も思い出す。そんな加藤さんのフレディでした。
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