せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年02月22日(水) |
富士見丘小学校演劇授業 |
2、3、4時間目。もともとは予定になかったのだけれど、急遽、もう一日やろうということで、先生方に授業の都合をつけていただき、講師陣も集まった。 頭から、転換を中心に通していく。 冒頭のウォームアップ、つづいて、一番初めの「放課後の卒業式」の朝の場面から開始。 今日、出番のない子供たちは、本番のときにいるだろう位置についてもらう。出番がないときもつねに、客席や舞台袖にいつづけることの意味をかんじてもらう。 合間合間に、若林先生から、子どもたちに意見を言ってもらっていいですかとたずねられて、ぜひとお願いする。 いろんな意見がどんどん出る。お互いに感想やあそこはもっとこうした方がいいということを、とてもシンプルに、ただみんなでいいものをつくろうという気持ちだけで、言葉にしていっている。 感動する。ただの段取り確認の稽古の予定が、一気に中身の濃いものになった。 続いてのダンス、そして演劇授業の発表のあとも、意見をどんどん言ってもらう。本番の発表には直接現れないけど、このディスカッションの時間は、今年一年の授業の総まとめといっていいものだったと思う。 「未来の友情」チームは、門番2のマサミくんがお休み。門番1のヒカルくんが朝一番にやってきて、どうしようかと相談を受ける。代役を誰かにお願いしようかと言ったら、「一人でできるかも。できると思う」と言う。「じゃ、やって!」とお願いした。 ひかるくんはぼけとつっこみの2人の門番を1人でみごとに演じていた。みているみんなからも歓声があがった。木の板(棒)を武器に4人の子供たちを舞台上に追い上げるシーンも、1人で2本の板をうまく使っていた。すばらしい。 「未来の友情」は時間がなくなってしまったので、フィードバックは各クラスにお願いすることに。 最後の挨拶の時間、若林先生が「今日のMVPは間違いなくヒカルくんだね」と言ってヒカルくんが挨拶の号令をかけた。拍手。 授業のあと、氷役のヒデキくんが、「ありがとうございました」と言って、この間渡した僕の台本を返しに来てくれた。はーいと受け取ったのだけれど、あとで心配になった。セリフは覚えたからだいじょうぶってことだったらどうしようと。同じクラスのユウヤくんをつかまえて「これヒデキくんに渡してくれるかな。台本ちゃんと読むようにって伝えて」とお願いする。 今日も校長室で打ち合わせ。それぞれの担当の枠を越えて、講師のあいだでいろんな意見がやりとりされる。今回は、そんな演出の変更が次から次へとあった。大人数のスペクタクルな演出。75人全員がかかわる大仕事。どうしようかと思うがやってもらおうと思い、彼らに伝えた。初日直前の演出の変更は、本来いけないものかもしれないが、もっといいものにしたいという思いはきっと伝わるだろうと、彼ら、6年生全員を信じることができている。明日も授業が楽しみだ。 仕事夜中まで、車で送ってもらう。今日中に入稿しなければいけないものを、ひたすらつくる。夕方7時の予定が、明日の朝一に変更になり、どんどんずれこみ、夜中までの残業。終電がなくなったので、車で送ってもらう。 部屋について、畑先生と篠原さんに至急のメールを送ったところまでで、記憶がなくなる。たぶん爆睡。
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