せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年02月16日(木) |
富士見丘中学校発表会 |
富士見ヶ丘中学校の演劇授業の発表会。去年一年間一緒だった彼らが、中学に行ってつづけてきた総合的学習の時間のなかの演劇授業。その発表会。 出番前の子ども達に見つかると、彼らが盛り上がってしまうので、こっそり来てほしいと言われたので気をつけていたのだけれど、受付前のトイレに来た、何人かに「あ、関根さんだ!」と言われ、まんまと見つかってしまう。まあ、しょうがない。 発表されたのは、調べ学習をもとに、彼らが作り上げた芝居。クラス毎に1本ずつ、計3本。食べ物についての調べ学習は、移動教室に行ったときに近くの養豚場に行って話を聞いたりしたものが元になっている。電話して、取材を申し込んで、話をきいてくるというのが、なんともすてきだ。 「以前は子豚に名前をつけていたんだけれど、別れるのがつらいので、今はもうつけていない」という養豚場の人の話。それを聞いて、「複雑な気持ちになった」という彼ら。かわいい子豚の描写。まっすぐ届く言葉に涙ぐむ。 発表後のシンポジウムにも参加させていただく。現場の先生方、講師のみなさんの話を聞きながら、思うことがいっぱい。いらしていた富士見丘小学校の先生方のお話を聞いて、また泣けてきてしまう。今日はほんとに泣きっぱなし。哀しいとか、腹立たしいとか、うれしいとか、そんなものが、一緒になっての涙。 帰りに篠原さんと二人で明日の授業計画を立てる。明日は、3チーム合同の久しぶりの授業。体育館を使っての、場当たりもかねてのもの。3時間の授業時間を配分して、準備してほしいこと、授業の目的などを、きっちり組み立てる。あとは明日、どうなるか。 本番まで残り少ない時間を大切に使って、子ども達に芝居のおもしろさを少しでも伝えたい。もとい、真剣に考え苦労しながら、楽しんでほしいと、心の底から思っている。願っている。祈っている。
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