せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年02月15日(水) 富士見丘小学校演劇授業 絶対王様稽古

 富士見ヶ丘小学校の授業。今日は、2時間めが芝居の練習。初めから3チームに分かれて。3,4時間目は、本山新之助さんによる、全員で踊るダンスの振付だ。 「未来の友情」チームは、体育館。田中さんにウォームアップをお願いする。「じゃあ、走ろう!」ということで、全員で体育館を走り回り(僕たちも)、途中から鬼ごっこに。大人二人は、死にそうになり、子ども達は涼しい顔。
 今日は、実際に本番の舞台になる体育館での稽古。はじめに、体育館の使い方というか、冒頭からの動き、どこでやるのかということを説明する。バスガイドのように、「はーい、こっち来て!」と、全員で移動しながら。
 ひととおりの説明が終わってから、初めからの立ち稽古。一人お休みの子のかわりに田中さんに代役をお願いする。一人だけ違うたたずまいで、「子ども達の方がぜんぜんちゃんと存在してるし、できあがっているアンサンブルに一人くわわるのはもうしわけない」と言っていたけれど、それまで、ただセリフを順番にしゃべっている段階の子供たちの芝居が、田中さんが一人入ったせいで、どんどん回り始めた。
 体育館という難しい場所で、子供たちは大丈夫だろうかというのは、全くの取り越し苦労だった。それは、考えてみれば当たり前で、僕らにとっては「遠い場所」の体育館も、子供たちにとっては、ふだん遊び慣れている、自分の家のような場所だからだと気がつく。「放課後の卒業式」の教室の場面の自然さと同じかもしれない。
 順にやっていったのだけれど、2時間目の終わりの時間はすぐ来てしまった。今日はここまでにして20分休みをとろうとしたら、「もっとやりたい」と子ども達から声があがり、もう10分だけつづけることに。
 舞台の上と、フロアとのやりとりのダイナミックなかんじが、とてもおもしろい。
 だいじょうぶ、いける!と思えるようになった。
 子ども達も、そんな手応えを感じていたんじゃないかと思う。
 休み時間に、他の2つのチームも集まってきて、ダンスの練習。
 とにかく75人、全員で踊る。田中さんも里沙ちゃんも、篠原さんも僕も、今日は踊ってみる。
 その他に本山さんのアシスタントのお二人に、森江先生と若林先生。校長先生に、副校長先生に平田さん。十人の大人たちが、結果として、全員で手分けをして子ども達を見守りながら、2時間分の授業時間、正味90分で、49秒間のダンスができあがった。
 本山さんは、最終的な本番の立ち位置にも気を配ってくれて、最後には本番と同じフロアと舞台と舞台下のスペース、つまり体育館全体に75人が整列してダンスする場面ができあがった! 振りもこんな短い時間で?とおもうほど、みんなちゃんとしてる。本山さんの振りつけのかっこよさに、全員で踊るというすごさがくわわって、とてもいい場面になりそうだ。
 授業のあと、明後日の授業の打ち合わせをして、解散。
 夜は、絶対王様の稽古。僕は今日が稽古初日。どんな芝居になっているんだろうとわくわくしながら稽古場へ。
 挨拶と自己紹介のあと、いただいた台本をさっそく読み合わせ。初見で、読み合わせということ、プラス「テンション高めで」と笹木さんに言われ、がんがんやってしまう。去年の暮れの「贋作・Wの悲劇」が残っているような、大きめな芝居の気分。楽しくやらせてもらう。
 後半は、何度か読み合わせをして、シアターゲームをして、おしまい。初めてお会いする女優さんたち、去年の9月以来の絶対王様のみなさん、そしてgaku-GAY-kaiの以来のアルピーナさん。楽しく、芝居をさせていただけそうだ。
 終了後、駅前で軽く飲んで帰ってくる。とても楽しい、お酒とおしゃべり。終電ぎりぎりの帰りの電車の中でも。
 


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