twilight shackles
枷夜(かや)



 震える右手に束縛を:3

反抗しましたが...無理でした
彼女さんに逢わずに済むなら逢わないで欲しい...
それだけ伝えて、ゲームセンターを出ました
逆に、彼女さんに逢わないだろうか...と
不安に、なりながら...

左手で鞄をぎゅーっと握りながら
忘れたくて...忘れたくて...
電車にのって...でも、忘れられなくて...
別の駅で、主様を待ちます...とメールしました

桜のときと同じは嫌だった
私の時間が彼女さんに塗り替えられることが
とても...とても...嫌だった
私が消えてく...無くなっちゃう...
そんな気がして...わがままな事を伝えた
右手がまた、震えた...
左手で、自分の右手首を強く握り締めた
痛くても...震えは止まらなくて...

自分で決めた時間まで残り半分になった頃
主様はその駅に来てくださいました
そのまま改札に近い喫茶店に入りました

主様はお飲み物を、私はコーヒーゼリーを頼みました
とりあえず食べて落ち着くようにと主様が仰って
少しずつコーヒーゼリーを食べました
気持ちいいのだけど...また吐かないだろうかと
不安になりながら食べました
これから先もこんなことばかりだぞ...と仰いました
わかっているのに...でも、2回続いたら3回目が
また続くのではないかと不安でたまらなくて...

手が、また震えました
ふと、主様が...右手を差し出すように言いました
差し出すと、主様はご自分のブレスレットを
枷夜の右手に付けて下さいました
「震えは止まっただろう...?」
本当に、止まりました
ある程度して席を立ち、改札に戻りました

主様との時間は残したらいけないのだと思いました
撮る約束だったプリクラも記録...
右手が震えださないかと不安になって
左手で右手首をブレスレットの上から握り締めます
「痕が残るまで握り締めるな」
主様が私の手を振り解きます
「じゃあ、もう、記録は残しません」
そう言って、私は改札を抜けて電車に乗りました

メールのやり取りでもずっとへこたれてました
日記も書かないと言っていました

でも、今書いているのは主様に諭されて
書くことになったわけなのですが...
プリクラ撮るのは諦めました
デジカメで撮ろうと思うことも止めました

日記以外で自分を表現することを
そうしたいと思うことを...止めました

日記をなかなか書けなかったのは...
やはり記録に残すことが怖くなったのと...
思い出すことが怖かったからでした

でも、少しずつ書けるようになって
綴っていきました






主様を思う日々
主様と過ごした日々

これからも、この場所に綴っていきます

主様...この2日間、ありがとうございました
そして、この日記を読んでくださる皆様
本当に、有難うございます

2003年05月12日(月)
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