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■ 弥勒の月
「弥勒の月」
相変わらず、作者の藤蔵人物一人一人が個性はっきりと、 生き生きと動いていく世界を見せる力はすごい。 あっと今に物語の中に引きずり込まれていく。
時代小説とだけあって、単語や言葉遣いなどに気配りがされているようだった。 それをおいても風景の描写や人物の相対関係、微妙な心理取引が やはりこの物語のウリだろう。 始まり方も、絶妙だ。
ただ、後半はあまりにドラマチックすぎて、なんとも 時代劇というよりは漫画ちっくな気もしてしまいましたが。
描写は本当に一言一言、一筆一筆丁寧につづられているようで かみ締めて読むことができた。
続編に期待。
というか、やっぱりこう、なんていうか、友情がバッテリーのように 妄想をかきたててしまいますね。 うまいなぁ。
2008年10月19日(日)
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