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■ 途方に、途方に
最近やけに、学生服がなつかしい。
今頃になって、もう戻れない時代だったんだと気づく。 それは、それこそ、ごまんという人々が感じてきた喪失感と 郷愁なはずなのに。 私は今頃、またそうしてそう感じる。
「花とアリス」を見てて、学生服の、その、 スカートのひだ一枚一枚に、ブラウスのしわに、 ゆれる髪に、なにも塗らないすっぴんに。
憧れた。
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なくしたものは、いつだって美しいんだ。
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私はまた迷う。 今進んでいる道が果たして幸福なのか。 わからない。 四方八方に、 手を伸ばして、 伸ばしすぎると、 痛い目みるんじゃないかって、不安になる。
頭でいくか、感性でいくか。
なんで世の中って、こんなにも体系化されているんだろう。 効率がいいのか。 それが摂理なのか。
法律を学ぶなら、こういう経路で、こういう勉強をして そしてああなる。 新しくまだまだ挑戦を起こすなら、こういう生活をして こういうリスクがあって、そういう結果を目指す。 ゼミに費やすなら、毎日を使って、こういう付き合いがあって ああいう風になって、就職して。
わからない。 本気で自分が3人いればいいのにと思う。 早くしないと、 とあせっていないわけじゃない。 気づけばもう、東京に来て2年目になっている。 何を手に入れたんだろう。 何をなくしたんだろう。
多くのものを得て、多くのものを失いすぎて。 わからないのかもしれない。
もしくは、気づいていないのかもしれない。
この先なんて、どうなるかわからない。 自分の責任なはずなのに、 自分ひとりじゃできないなんて。
囚われているものが多すぎる。 見えなくなる。
それは自分の弱さ。 甘えの出た結果に過ぎないのだけれど。
私は、 孤独に弱い。
2007年07月13日(金)
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