今迄。そしてこれから。



 途方に、途方に



最近やけに、学生服がなつかしい。

今頃になって、もう戻れない時代だったんだと気づく。
それは、それこそ、ごまんという人々が感じてきた喪失感と
郷愁なはずなのに。
私は今頃、またそうしてそう感じる。

「花とアリス」を見てて、学生服の、その、
スカートのひだ一枚一枚に、ブラウスのしわに、
ゆれる髪に、なにも塗らないすっぴんに。

憧れた。


*

なくしたものは、いつだって美しいんだ。

*

私はまた迷う。
今進んでいる道が果たして幸福なのか。
わからない。
四方八方に、
手を伸ばして、
伸ばしすぎると、
痛い目みるんじゃないかって、不安になる。

頭でいくか、感性でいくか。



なんで世の中って、こんなにも体系化されているんだろう。
効率がいいのか。
それが摂理なのか。


法律を学ぶなら、こういう経路で、こういう勉強をして
そしてああなる。
新しくまだまだ挑戦を起こすなら、こういう生活をして
こういうリスクがあって、そういう結果を目指す。
ゼミに費やすなら、毎日を使って、こういう付き合いがあって
ああいう風になって、就職して。

わからない。
本気で自分が3人いればいいのにと思う。
早くしないと、
とあせっていないわけじゃない。
気づけばもう、東京に来て2年目になっている。
何を手に入れたんだろう。
何をなくしたんだろう。

多くのものを得て、多くのものを失いすぎて。
わからないのかもしれない。

もしくは、気づいていないのかもしれない。

この先なんて、どうなるかわからない。
自分の責任なはずなのに、
自分ひとりじゃできないなんて。

囚われているものが多すぎる。
見えなくなる。

それは自分の弱さ。
甘えの出た結果に過ぎないのだけれど。


私は、 孤独に弱い。




2007年07月13日(金)
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