そんなあたしに 「他の奴には教えてないんだけど 秘密だぞ」 と言って、渡してくれたのは
携帯の番号でした。
携帯を欲しがってた あたしには、 勿論買ってくれる訳は有りませんが 苦笑 理由は、いってないながらも(欲しい理由) 番号を教えてくれたのは、 あたしだけに教えてくれたってのは嬉かった。
そのときのあたしに嘘なんて言葉はきっとわからなかった思う 関係ないけど。
あたしの部屋は、2階で 窓を開けると1階の黒い屋根が有るんです 時々、其処にのって下を見下ろしてました 下校途中の中学生とを ぼぉ〜っと 人って、上ってあんまりみないものだから 人に気付かれる事は有りませんでした。 木が有る所為かもしれませんが
だから、その場所は好きでした。 空に少し近づける 日が当たる時は寝転がってみたり
ある日、其処にのって南を見るとちっちゃいけど机に座る先生がみえました。 こっちが見られてるんじゃないかってドキドキしながら
はじめて電話したのは、先生が1人になるチャンスを其処で見ながらでした 人が過ぎ去って先生が教室に入ってく そんな夜 左を見ると兄の部屋の窓があり 聞かれるんじゃないかってびくびくしながら 覚えてしまった番号を 下から取ってきた電話に押し 相手が出るのを待ちました。
最初で最後のあたしからの電話 もぅ、どきどきでした。 「また かけろよな」 ってその言葉にもぅ嬉しくて嬉しくて
このとき あたしは、恋におちていたのかもしれません
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