4つの季節を重ねながら

2002年05月01日(水) フランス映画大女優たちの共演「8人の女」

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あんまり気にくわない内容が続いたら、「もっと以前書いていた○○について書いてよ」というリクエストでも掲示板に寄せてくださいね。



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ちょいと現実逃避で、ひさびさに映画館で映画を観てきました。

「8 femmes」、8人の女というフランス映画。


   もー、最高!


ただし、ラストを除いて。(苦笑)
普段はフランス映画を見ない人でもかなり楽しめると思います。ジャンルは大笑いできるサスペンス、ってところかな。フランス女の性格の悪さを堪能できます。(笑)

普通、女優さんという職業の人たちは、非常に繊細かつ、自尊心が高いものでありまして、主演と助演の女優さんたちの格がたいして違わないような場合、2人が撮影現場にいるときは厳重注意を要するものなのです。

どちらかだけをちやほやしようものなら、ご機嫌を損ねて、仕事をしてもらえない、という意味で。

が、この映画、使いも使ったり8人の女優、しかもほとんどは主演クラスの大女優。

     カトリーヌ・ドヌーヴ
     イザベル・ユペール
     エマニュエル・ベアール
     ファニー・アルダン

そのほか往年のフランス映画ファンには懐かしいダニエル・ダリュー、気の強い若い娘を演じさせたらぴか一のヴィルジニー・ルドワイヤンなどなど。

女が8人も集まって、諍いの起きないわけがありません。
カトリーヌ・ドヌーヴのセリフには「あ〜ら、わたしは美しくて、リッチなのに、あなたは醜にくくて、貧しい」なんて、セリフまである始末。(笑)

わたしの一番のお気に入りはエマニュエル・ベアールの演じたルイーズ、もうビッチのなかのビッチ!(笑)

ベアールが女中さん役な時点で、この女ぜったいなにかやらかしてくれると思っていましたが、やらかしまくってくれました。ダンスシーンでびみょーに音からずれてるような気もするんですが、踊り終りの目の迫力の色気が最高です!!

8人全員がそれぞれビッチなのですが、女ばかりで展開されるお話しだからこそ、本音もどばどば出てくるのでありまして。それぞれちょこっとづつ純なところも出てきます。

フランソワ・オゾン監督作品はたいてい日本でも公開されるので、少なくとも東京では半年後くらいには観られるのではないかな〜。



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ようやっとパリでも公開されて、ロングランになっている押井 守 監督の「アヴァロン」も素敵でした〜。

前評判で映像はいままでに観たことがないタイプのかっこよさ、ストーリーはいまいちと聞いていたので、あまり期待しないで行ったのですが、映像よりも音楽が素敵でした。サントラ買ってしまいそうー。

ストーリーは期待しないでいたからか、思ったよりもよく。

映像はたしかに、いままで観たことがないタイプでした。
フィルムで撮ったように見えるのに、ところどころビデオ映像っぽい部分があって、「んん〜、デジタルビデオ撮影?」と思っては、「いやいやこのトーンはフィルムなはず。。」と思い直すというのを繰り返していたのですが、いろいろなところで撮った映像をアニメの製作のように一度、コンピュータに取込んで、作り上げたものなのだそうです。

それがフィルム撮影の映像っぽいファンタジー感と、ビデオ撮影っぽいリアルさが混在する不思議な触感を生みだしていたみたい。

撮影:ポーランド、CG:日本、サウンド:アメリカ。やっぱり音はアメリカが最高だから、これはとっても贅沢な作りの映画。映像も音もほしいものが得られるところで作ったのでしょう。CGは押井監督の場合、がんがん指示を出すために気心の知れた日本人のスタッフとやりたかったのだろうし。

「8人の女」のほうはビデオでも愉しめるけど、こちらは映画館で見てよかったとしみじみ思える作品でした。でも、いつか DVD を買ってしまいそうな気が。。。(苦笑)



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今日はパリ中でデモのため、ずっと家のなかにいました。
もともとメーデーは祝日で、ほかの祝日と同じようにスーパーも電気屋さんも本屋さんもお休み。
デモ行進が通るまでのあいだ、バスは止まってしまうので、出掛けないほうがましかな、と。
近所の小中学校もお休みなので、わたしの家の周りは静かなもの。
反極右のデモと極右支持のデモが出会ってしまわないように、時間と場所を割り振る警察もたいへんだろうな。



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